目撃の紹介:1997年アメリカ映画。この作品は、デイヴィッド・バルダッチの同名小説『Absolute Power』(1996年)を原作にした作品です。あるプロの大泥棒がある政界の大物の邸宅に忍び込んだとき、偶然、大統領の殺人現場を目撃、それを発端に大統領から命を狙われますが、逆に単身で闘いを挑む大泥棒の姿を描いたサスペンス・ミステリー映画です。
監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド(ルーサー・ホイットニー)、ジーン・ハックマン(アレン・リッチモンド大統領)、エド・ハリス(セス・フランク)、ローラ・リニー(ケイト・ホイットニー)、スコット・グレン(ビル・バートン)、ほか
映画「目撃」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「目撃」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「目撃」解説
この解説記事には映画「目撃」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
目撃のネタバレあらすじ:1.プロローグ:大泥棒“ルーサー・ホイットニー”
美術館で1枚の絵画をスケッチする初老の男がいました。その男の絵はとても繊細で美しく、隣でそれを見た女性は「手先が器用ね」と彼の腕を褒めました。その男の名前は“ルーサー・ホイットニー”、彼は行きつけのバーに寄って一杯ひっかけてから、買い物をし、家に帰りました。彼には愛娘“ケイト・ホイットニー”がいますが、関係は良くなく、娘とは離れて一人暮らしをしていました。ルーサーはスケッチブックを開きながら、夕食をしました。ルーサーは一枚のある邸宅のスケッチに目を留めました。ルーサーは名うてのプロの大泥棒でした。美術館でのスケッチを趣味としていたのも、その邸宅に忍び込むためでした。それは政府高官“ウォルター・サリヴァン”の邸宅でした。
目撃のネタバレあらすじ:2.ルーサー、大事件を目撃!
ある日の夜、ヴァージニア州の高級住宅地のサリヴァン宅に、ルーサーは単身忍び込みました。ルーサーは最新のセキュリティシステムにも詳しく、それを難なく解除し、玄関から堂々と入り込みました。その邸宅の壁には高級な絵画が飾られていました。ルーサーは、マジックミラーの裏にある金庫を見つけ、お目当ての高級な貴金属と多額の現金を奪い取り、逃げ出そうとしました。その時、邸宅に男と女が入って来ました。ルーサーは咄嗟にマジックミラーを閉めて、自身の姿を隠し、ミラー越しにその男女の様子を観察しました。「主人はいないわ。具合が悪いと言っておいたの」という女“クリスティ・サリヴァン”は、男を誘惑しました。その男はルーサーが隠れているマジックミラーで身なりを整え始めました。その男はなんと、合衆国大統領“アラン・リッチモンド”でした。ルーサーは驚きました。そこにクリスティがやって来て、二人は抱き合い始めました。リッチモンドの趣味は、異常で彼女の頬をビンタすると、脅える彼女に次第に興奮して次第により暴力的になっていきました。そんなリッチモンドに、クリスティは逆上し、ナイフで彼の腕を刺し倒して、「殺してやる!」と叫び、リッチモンドを刺し殺そうとしました。その時、2発の銃弾がそのクリスティを撃ち殺しました。それは入ってきた2人のシークレット・サービス“ビル・バートン”と“ティム・コリン”によるものでした。「大変だぞ」と言うビル、呆然とするリッチモンド大統領、そこに一人の女性が駆け込んできました。その女性・大統領首席補佐官“グロリア・ラッセル”は、ビルとティムから事情を聞くと、ビルの警察へ通報しようという進言を却下し、「クリスティが一人で帰宅して、泥棒に遭遇する」という偽りの筋書きを考えました。そして、自分たちの痕跡を全て消して、邸宅を去ろうとしていました。しかし、ティムはその寝室に最も大切な証拠物件である血のついたナイフを落としていきました。大統領を車に乗せ、立ち去ろうとしたとき、グロリアは証拠物件のナイフがないことに気付きました。ビルとティムは寝室に急ぎ戻りました。この事件の様子を一部始終“目撃”したルーサーは、そのナイフを持ち去り、窓から大急ぎで逃げ出そうとしましたが、その姿を戻ってきたビルとティムに目撃されてしまいました。目撃されたルーサーは、2人に追われましたが、何とか逃走することに成功しました。しかし、ティムに車のナンバーを知られてしまいました。邸宅に戻ったビルとティムは、グロリアに報告すると、彼女は2人に憤りました。ビルはふとマジックミラーに気付き、ティムの手を借りて、バールで無理矢理こじ開けました。そこに入った3人はその泥棒が椅子に座り、事件の一部始終を目撃していたことを悟り、「死ぬ気で逃げる」彼を追跡、逮捕することにしました。
目撃のネタバレあらすじ:3.刑事“セス・フランク”登場
翌朝、大事件を目撃したルーサーは、考え抜いたあげく、海外へ高飛びしようと決めました。そうなるともう愛娘のケイトに会えないと思い、彼女の日課としているジョギング中に、一目会いに行きました。ルーサーはケイトにそれとなく高飛びすることを話しかけますが、腕利きの検察官となっていたケイトに「家族じゃない。私に構いもせず、好きに生きてきたでしょ」「また盗みを?」と言われ、相手にされませんでした。その頃、サリヴァン宅では警察の現場検証が始まっていました。大物政府高官夫人殺人事件の担当責任者となった殺人課の刑事“セス・フランク”は、現場が異様にきれいであること、クリスティが誰かと寝ようとしていたこと、そして、マジックミラーの部屋とそこの椅子に誰かが座っていた痕跡などに疑問を抱きました。フランクは立派な政治家であるサリヴァン氏が、変な性癖があるはずはないと思い、これは難事件になりそうだと予感しました。ルーサーは高飛びをするために、サリヴァン宅から盗んだ物を、秘密の隠れ家のモンティセロ金庫に隠しました。そして、行きつけのバーのマスターに収録しておいてもらった昨夜のアメフトの試合のビデオを観て、アリバイ作りをしました。一方、フランク刑事は遺体の確認も含め、サリヴァン氏を呼び寄せました。フランクは疑念を抱きつつもサリヴァン氏に、夫人が他人と寝る所を金庫室の椅子に座り覗き見る性癖があるのかと尋ねました。80歳になるサリヴァン氏は「前妻とは47年添い遂げたが先立たれ、もうこんな思いはゴメンだったのに…」とクリスティの死を悲しみつつ、「もう、こんな歳だからな。妻の欲求を満たせなかった。椅子は彼女の提案だ。これなら私も楽しめると。だが、無駄だった」と素直に語り、そんな性癖がないことを否定しました。サリヴァン氏は立派な人物でした。彼はアジアでの慈善活動へ多額の寄付をこれまでし、リッチモンドを大統領にまで育てあげたのも彼でした。その夜のホワイトハウスでのパーティで、サリヴァン氏の代役で来た弁護士に、リッチモンドは、育ての親同然のサリヴァン氏の夫人の死を悼む記者会見を開き、そこで彼を抱擁しようと約束しました。その後、リッチモンドは、大統領執務室でグロリア、ビル、ティムから捜査状況を聞きましたが、唯一手がかりだった泥棒の車のナンバーも、警察の盗難車両から盗まれたものと聞き、肩を落としました。リッチモンドは自らの女癖と悪癖を3人に詫びました。リッチモンドは「誰が泥棒の言うことを信じる?」と楽観的でしたが、3人は重大な事態に陥りつつあると危惧していました。無言を貫いていたビルは、密かにこの会話を録音していました。
目撃のネタバレあらすじ:4.深まるだけの殺人事件の謎
翌日、ルーサーが高飛びするための偽造パスポートを、その筋のプロの女性に発注していた頃、ケイトは新聞で「サリヴァン夫人、殺害。宝石泥棒を手配中」という記事を目にし、父・ルーサーが関係しているのではないかと悲嘆に暮れました。ニューヨークの殺人課で8年いたベテラン刑事のフランクの勘は外れ、事件当夜、椅子に座っていたのは別の人物だと考えました。フランクは、同僚と共に事件の現場を検証・推理しましたが、疑問点ばかりが浮き上がるだけでした。するとそこに電話工事の男が、フランクに修理が完了したと告げに来ました。その後直ぐに、シークレット・サービスのビルが、フランクに会いに来ました。ビルはフランクに大統領が進捗状況を知りたがっていると言い、「協力し合おう」「何か掴んだら直ぐに連絡をくれ」と頼み、車に乗り去って行きました。ビルは電話工事の男とすれ違い様に、その男から完了のサインを受けました。ビルは密かにフランクの電話に盗聴器を付けさせたのでした。愛妻・クリスティを殺されたサリヴァン氏は、旧約聖書の「目には目を…」で、ある腕利きの殺し屋に200万ドルという高額で復讐を依頼しました。
目撃のネタバレあらすじ:5.刑事・フランク、大泥棒“ルーサー・ホイットニー”を知る
フランクは、今回の事件の見事な侵入方法をヒントに、FBIの協力を得て、その資料の中から世界の大泥棒でも6人に入るルーサーの存在を知りました。ルーサーは、30年間逮捕されておらず、昔、ギャングにいた頃に3回捕まった後は、捜査網をかいくぐり、証拠がないため捕まえられずにいました。また、ルーサーは人殺しをしたのは朝鮮戦争が最後の退役軍人で、戦争で負傷し、数々の名誉勲章を受けている英雄で、現在は障害年金で暮らしていました。フランクはルーサーが事件に関係していると思いましたが、「大泥棒だが、人殺しじゃない」と自分の勘を同僚に言いました。フランクはルーサーが趣味で通っている美術館に行き、スケッチしているルーサーに声をかけました。ルーサーは何も知らないふりをし、フランクを歓迎し、2人は館内の食堂で食事を共にしました。フランクはルーサーに今回の事件についてカマを掛けましたが、ルーサーはそれをかわし、立ち去って行きました。ルーサーはフランクに目撃した事件の真相を語りませんでした。その夜、ルーサーは娘・ケイトの家に侵入し、冷蔵庫を開け、食生活に文句を呟きました。ルーサーは離れて暮らしていた間も、こうして何度もケイトの家に侵入して、娘のことを思っていたのでした。
目撃のネタバレあらすじ:6.ルーサーの決意
翌日、リッチモンド大統領はサリヴァン氏の夫人の死を悼む記者会見を、ホワイトハウスで盛大に行いました。それはTV中継もされていました。リッチモンド大統領は「クリスティが体調を崩さなければ…ウォルターは父同然だ。何としてもあなたの傷を癒したい」と涙を流すふりをして、サリヴァン氏を抱擁しました。高飛びしようと変装して空港のバーでそのTV中継を観たルーサーは憤り、「ろくでなしめ」と呟き、高飛びして逃げずに、リッチモンドに挑む決意をしました。怒り心頭のルーサーはその足で、ホワイトハウスのガイドツアーに紛れ込み、グロリア宛に一通の手紙を密かにテーブルに置いて帰りました。グロリアがその手紙を開けると、その中には証拠物件のナイフの写真が入っていました。彼女はリッチモンドには告げず、ビルとティムに怒りをぶつけ、処理方法を考えろと命じてきました。ビルは「あの時、警察に通報していれば」「あなたを見ているとその喉を引き裂きたくなる」と口止めされたグロリアにクールに言い放ちました。ビルはこの泥棒はフランク刑事が逮捕すると言うと、ティムはすかさず「俺が殺す」と冷徹に言いました。
目撃のネタバレあらすじ:7.ケイト、父・ルーサーの愛に触れる
フランクはルーサーが怪しいと思い、検察官として働いている娘・ケイトのところに行き、協力を求めました。しかし、ケイトは「何も知らない」「会ったのは2日前、引っ越すと言っていたが、どこか知らない」「隠れ家があるそうだが、知らない」とフランクに正直に言いました。フランクはケイトを連れて、ルーサーの家を訪ねました。ルーサーはもちろんいません。鍵は植木鉢の中に隠していました。中に入った2人は、いろいろ見て回りました。ケイトはルーサーが撮ったたくさんの自分の写真を見て、驚き、感激しました。ルーサーはケイトが学校を卒業した時、就職先が決まって母とお祝いした時、検察官として初勝訴を勝ち取った時などの写真を密かに撮り、母と娘を陰から見守っていたのでした。ケイトもその写真を見て、父・ルーサーが時々、自分のいないときに家に入り、チェックしているように感じていたことを、フランクに呟きました。フランクはケイトに父・ルーサーと電話でコンタクトをとるように頼みましたが、ケイトは「父は殺していない」と拒否しました。そんなケイトにフランクは「命が危ない」「確かに無罪かもな」「俺なら安全を保証する」と説得し、ケイトにフランクに電話をかけさせました。ケイトはフランクとコンタクトをとることに成功しました。ケイトは、明日4時にケイトの職場近くのカフェで会う約束をしたことをフランクに電話で伝えました。ケイトは自分のとった行為が良かったのかという不安感にかられ、父が心配でなりませんでした。それを盗聴していたビルは、ティムに連絡しました。ティムはルーサーがケイトに会いに来たときに、撃ち殺すスナイパー役になりました。一方、フランクは大勢の部下たちを集め、ルーサーを逮捕する包囲網を形成、指示をしました。
目撃のネタバレあらすじ:8.ルーサー、2人のスナイパーに狙われる
翌日、午後4時、待ち合わせのカフェの近くに、フランクとビルはその場にルーサーが来ることを確信し、待ち伏せしました。カフェ周辺はフランクの部下の警官たちが包囲網を敷いていました。ティムは車の中でルーサーを狙撃する態勢を整えていました。また、どこから情報を得たのか、サリヴァン氏が雇った殺し屋も、近くのビルでライフルを構えて、ルーサーを狙撃する態勢を整えていました。野外のカフェの席に着いたケイトの所に、ルーサーは変装してやって来ました。ルーサーはケイトに会うと開口一番「俺はあの女性を殺していない」と断言し、隣の席に座りました。2人のスナイパーがルーサーに狙いを定めていました。しかし、偶然、付近のビル工事の窓ガラスの反射光が目に入ったサリヴァン氏が雇った殺し屋が、発砲しました。その弾丸はルーサーとケイトの席のパラソルの支柱に当たり、パラソルはひっくり返り、2人の姿を隠してしまいました。それと同時に、ティムも発砲、その弾丸もルーサーを外しました。駆け寄るフランクとティム、そして警官たち、ルーサーは騒然とするその場から姿を消してしまいました。命を狙われていることを察知していたルーサーは、フランクたちの包囲網を警備員に変装し、突破しました。
目撃のネタバレあらすじ:9.ルーサー、娘・ケイトに事件の真相を明かす
その夜、フランクはケイトの身を案じて、彼女の家まで護衛しました。家に見張りを置いたと言うフランクは、「一人暮らしだ」を連呼し、ケイトの気を引こうとしましたが、彼女は冷蔵庫を開けた瞬間、父・ルーサーが忍び込んでいることを察知し、フランクを家から追い出しました。フランクが帰ったことを確認すると、隠れていたルーサーにケイトは「怪しいと思っていたのに、なぜ来たの?」と尋ねました。ルーサーは「娘に呼ばれたからさ」と答え、検察官でもあるケイトに、事件当夜、目撃した殺人事件の真相を語り明かしました。ルーサーは目撃していていたにも関わらず、何もできなかった自分に罪悪感を覚えていました。ケイトはそんな父を心配し「外は危ないわ」と言いましたが、ルーサーは「いつものことさ」と言い残し、家から立ち去りました。
目撃のネタバレあらすじ:10.凶行策を命じるリッチモンド
ルーサーは変装して、大統領が出席するパーティが開かれるホテルに行き、ホテルマンに首席補佐官・グロリアに渡してくれときれいに包装したプレゼントを託し、去りました。そのゴージャスなネックレスのプレゼントを受け取ったグロリアは、中のメモの筆跡からリッチモンド大統領からのものだと思い込み、感激し、それを身につけ、パーティに行きました。リッチモンドはそのグロリアのネックレスを見て驚き、グロリアとダンスを踊りながら、出席客に気づかれないように、そのネックレスが殺されたクリスティが身につけたものだと囁き明かしました。驚き戸惑いながらグロリアは、リッチモンドから「明朝、対策を考えよう」と言われました。そのグロリアの尋常でない表情を見たビルとティムも何かあったと察知しました。明朝、リッチモンドはグロリア、ビルとティムを執務室に呼び、捜査状況を聞くと、ルーサーの検察官である娘・ケイトを抹殺するように命じました。「本気ですか?」と言うビルに視線をそらしリッチモンドは、無言で立つティムに視線を向け「愛国心を示せ」と言うと、ティムはニヤリと笑みし、仕事にかかりました。
目撃のネタバレあらすじ:11.娘・ケイトの危機
翌日、ルーサーはフランクに電話をかけ、ケイトの状況を聞きました。シークレット・サービスが護衛しているとフランクから聞いたルーサーは、ケイトの日課にしているジョギング場に急行しました。ケイトは何も知らず、ジョギング場に車で行き、いつもの所に駐車しようとすると、後ろからティムの車に押され、崖から車ごと転落させられてしまいました。ルーサーが急行したときには、既にケイトの車は崖下に落ちていました。ルーサーは直ぐに救急車を呼び、ケイトを病院に運びました。重傷を負ったケイトにトドメを刺すために、ティムは医師に変装し、注射で殺そうとしました。しかし、娘を殺そうとしたことに怒り沸騰のルーサーは、医師に変装し、ティムを待ち伏せし、逆に彼に注射を打ち、殺し、娘を守りました。その夜、ルーサーはフランクの家に忍び込み、驚くフランクに事件の真相につながるヒントを与えて、立ち去っていきました。
目撃のネタバレあらすじ:12.サリヴァン氏、事件の真相を知る
堪忍袋の緒が切れたルーサーは、サリヴァン氏の運転手に変装し、車中で盗んだ物は全部元の金庫に返したことを告げ、事件当夜に目撃した夫人の殺人事件の真相を全て彼に語り明かしました。真犯人が手塩に育て大統領までにしたリッチモンドと知り、にわかに信じられないサリヴァンは、ルーサーに証拠を求めました。ルーサーはサリヴァン氏に、事件当夜の証拠物件であるビニル袋に入った血のついたナイフを、彼に渡しました。ルーサーは車をホワイトハウスの近くで止め、サリヴァン氏を外に出しました。「私は妻を愛していた」とルーサーに言い残し、復讐に燃えたサリヴァン氏は、老体にむち打ち、ホワイトハウスへ向かいました。その頃、シークレット・サービスのビルの家を訪ねたフランクは、ビルが「I’m so sorry.」と遺書を残し自殺した現場を目にしました。フランクはこの殺人事件に大統領が関与していることを確信しました。そして、フランクは首席補佐官のグロリアを逮捕しました。一方、復讐に燃えるサリヴァン氏は、ホワイトハウスにスルーパスで入り、大統領のリッチモンドに面会に行きました。サリヴァン氏は証拠物件のナイフを手に、突然の訪問にも関わらず歓迎するリッチモンドの部屋に入りました。
目撃の結末:「俺たちは大丈夫だ」
その夜、娘・ケイトが入院する病院に見舞いに戻ったルーサーは、そこでリッチモンド大統領が自殺したというテレビのニュース速報を見ました。サリヴァン氏は記者の「なぜ、ナイフで自殺を?」という質問に、「私を一生、悩ませる疑問だ」と答えていました。それを観て安堵したルーサーがケイトの病室に行くと、フランクが見舞いに来ていました。事件の真相を知ったフランクは無言で立ち去りました。ルーサーは娘・ケイトに「俺たちは大丈夫だ」と語りかけると、椅子に腰を下ろし、スケッチブックにケイトの寝顔のスケッチをし始めました。
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