ゴースト・イン・ザ・シェルの紹介:2017年アメリカ映画。機会と人間が融合する義体化が一般的となった世界。一人の女性兵士が今まさに現場に潜入しようとしていた。彼女の生身の部分は今や脳だけ。それとほんの少しの過去の記憶。ある捜査の中でミラはテロリストの居場所を特定する。しかしそれは同時にミラの失くした記憶を思い出させることになる。士郎正宗原作「攻殻機動隊」の実写映画化。主演にアベンジャーズなどで活躍するスカーレット・ヨハンソン。日本人キャストに北野武と桃井かおりも参加。
監督:ルパート・サンダース 出演:ミラ・キリアン少佐(スカーレット・ヨハンソン)、バトー(ピルー・アスベック)、荒巻大輔(ビートたけし)、オウレイ博士(ジュリエット・ビノシュ)、クゼ・ヒデオ(マイケル・ピット)、トグサ(チン・ハン)、ダーリン博士(アナマリア・マリンカ)、ハイリ(桃井かおり)ほか
映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゴースト・イン・ザ・シェルの予告編 動画
映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」解説
この解説記事には映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:脳
ビルの屋上から街を見下ろすミラ・キリアン少佐。公安9課を率いながらその日もある捜査に乗り込もうとしていた。それはある人物をハッキングするロボットの存在。かつてからテロリストの脅威にさらされていた街。今回の捜査はその首謀者に繋がるかもしれなかった。陰ながらある人物達の酒の席の様子を探るミラ。すると突然その場に何者かが侵入、同時に芸者ロボットによる脳へのハッキングが行われた。ミラは仲間の到着を待たず単独で潜入を開始。ロボットの襲撃を退けることはできたがそのロボットから首謀者と思われる人物からの言葉が流れる。それは義体化を進める政府公認の会社ハンカ社への復讐ともとれる言葉だった。ロボットに襲われた人間は脳をハッキングされ殺されてしまった。その人間こそがハンカ社の役員だった。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:ダイブ
ミラはハンカ社の社員を襲った芸者ロボットを調べるべく、ロボットの電脳世界へとダイブした。無許可で危険なそのダイブは危うくミラを取り込んでしまう所だったが寸での所で脱出、そして首謀者の手がかりを手に入れる。首謀者の名前はクゼ。彼は芸者ロボットを改造しハッキングしていたのだ。その改造場所を突き止めたミラは仲間達と共にその場所へ向かう。浮浪者が集うそのバーの奥でミラは調査を開始する。襲い掛かる敵を排除しその奥へと向かうミラ、その頃のミラには時折不思議な幻覚が見えていた。それはただのバグ、そう思っていたがいつも同じ光景の幻覚に不思議な感覚を覚えていた。バーの奥には誰もいなかった。ミラの元に仲間のバトーが現れた時、悲劇は起こる。事前に仕掛けてあった爆弾が爆発。バトーは目を負傷してしまう。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:計画
ミラも身体に損傷を負ったものの、脳以外は機械と化していたためすぐに修理は済んだ。しかしバトーは生身の目を負傷してしまい、代わりに機械の目を取り付けることになる。ミラの修理はいつも彼女の事を気に掛けるオウレイ博士が担当する。ミラを作った人間でもあり、ミラが数少ない心を寄せる人物である。博士はミラにバグの対処のための薬を与えた。ミラとバトーが病院を離れた後、二人に緊急の通信が入る。ある博士の死亡を伝えるものだった。それは芸者ロボットの解明に励んでいた博士。彼女は亡くなりながらもその手にある情報の入ったカードを握っていた。そこにはとある計画の情報、そしてそれに関わった人間の情報が入っていた。亡くなったこの博士とオウレイ博士、ミラ達はすぐにオウレイ博士の元へと走った。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:怒り
ミラ達がたどり着いた時、すでにオウレイ博士は襲われていた。博士はなんとか難を逃れたものの、彼女を襲った犯人は逃走。ミラは単独犯人を追跡する。捕まえた犯人の様子はおかしかった。調べによると独身で一人住まいなのに対し、娘がいると言い張っている。らちがあかない、そう思っていると犯人はまた様子を変えた。そこにクゼがいる、そう感じたミラと仲間達。すぐに彼の頭をハッキングし、ついにクゼの場所を割り出した。その場所に足を運んだミラはその光景に驚く。クゼは多数の人間を使い、その頭の中でネットワークを構築していた。その光景に驚くあまりミラに隙ができる。気付いた時、ミラは縛られていた。そこに姿を現したのはクゼ、彼もまた身体のほとんどが機械と化していた。クゼはハンカ社と関わることを止めるよう告げる。そしてオウレイ博士から渡されているバグのための薬も使うなと。クゼとミラにはなにかしらの関係があった。それは彼の胸に描かれたある模様が物語っていた。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:離脱
クゼの胸に描かれたのはミラが時折見る幻覚に現れる焼けた建物だった。その時バトー達がミラの元に到着する、しかしミラはクゼを逃がしてしまった。そしてミラもまた捕らわれてしまう。ハンカ社の社長はオウレイ博士にミラの記憶を消去するよう命じる。しかしオウレイ博士にはミラは大切な存在だった。そして既に自分のことに感づいていたミラをこれ以上見逃すわけにはいかなかった。ミラのような脳と機械の身体の完全な融合は彼女が初めてだった。その前には100人近くの失敗例がいた。それはその数だけの死者がいたということ。クゼもまたその犠牲者の一人、そして逃走した人物だった。クゼは失敗したとしてハンカ社に消されそうになった、そこから逃げ復讐へと走った。その事実を知ったミラはクゼを逃がしたのだ。オウレイ博士はミラを逃した。その際に彼女にある住所を教えた。
実写版ゴーストインザシェルのネタバレあらすじ:母
見つけた住所には一人の日本人女性が住んでいた。ミラに何かを感じた彼女はミラを家に招きお茶を出した。その女性は1年前に娘を失っていた。突然恋人と共に警察に追われ、その後亡くなったという。その娘の名前は草薙素子。ミラは真実を知ったような気がした。ミラは彼女の家を後にした、そしてそこからさらにある場所へと向かった。先程の女性の娘、素子が恋人と隠れていた場所、そこはミラが幻覚として感じていたあの焼けた建物だった。そこにミラが付いた時、クゼもまた現れた。そしてミラは彼の存在と自分の存在、その真実へとたどり着く。クゼはかつて自分が素子だった時の恋人、ヒデオだった。二人が人間だった頃、家を離れこの場所へと来た。そこへハンカ社の人間に襲われ、偽の記憶を植え付けられこうして今を生きていたのだ。二人の気持ちが通じ合った時、また悲劇は訪れる。ハンカ社の社長が操る多脚戦車が現れた。
実写版ゴーストインザシェルの結末:真実
真の敵はハンカ社だった。それに気付いた時はもう遅かった、ハンカ社の社長による攻撃でクゼは亡くなってしまう。戦車との戦いでミラの身体もボロボロだった。そして絶体絶命の瞬間、バトー達がミラを救った。クゼは救えなかったがその時ミラは既にこの世界で生きることを決めていた。そして真の敵ハンカ社の社長はミラの上司、荒巻により射殺された。ミラはまた公安9課として街のために暗躍するのだ。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」感想・レビュー
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SFアクションはあまり好きではないが、スカーレット・ヨハンソンが大好きなので見ました。とにかくスカーレット・ヨハンソンが美しくかっこよかった。この人は多彩。色んな役をこなす。役で全然イメージが変わる素敵な女優さん。また大好きになりました。
迫力のアクションシーン、展開が早く先が読めないストーリー、溶けあう現実と仮想、次々現れる未来のテクノロジー、味のある役者さんたちのセリフ、心や魂など興味深いテーマなどで目が離せない作品でした。また、主人公の女優さんの美しさ、未来の風景などの映像の美しさに、うっとりでした。面白かったです。見てよかったです。