花嫁吸血魔の紹介:1960年日本映画。ホームドラマの女王・池内淳子が若き日に挑んだホラー映画。美女が毛むくじゃらの怪物に変身するという奇怪なアイディアが公開当時(1960年)に話題を呼んだ野心作です。
監督 :並木鏡太郎 出演:池内淳子、天草博子、瀬戸麗子、三田泰子、矢代京子、寺島達夫、高宮敬二、五月藤江ほか
映画「花嫁吸血魔」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「花嫁吸血魔」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「花嫁吸血魔」解説
この解説記事には映画「花嫁吸血魔」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
花嫁吸血魔のネタバレあらすじ1
主人公・藤子(池内淳子)は薄幸の女性。貧困家庭に育ち父親は他界、母親は病床という身でありながら笑顔と努力で女優への道を目指している。ある時、俳優学校の講師からその才能を認められ映画への出演が決定。婚約者もでき、順風満帆。すべてがうまく行こうとしていたその時、彼女に嫉妬した俳優学校の4人の女たちから崖上から突き落とされ重傷を負ってしまう。女優の宝である顔が傷つき、ショックを受けた藤子であるが実家に戻った彼女を待っていたのは自死を選び変わり果てた姿の母親であった。
花嫁吸血魔のネタバレあらすじ2
母の遺書を頼りに山奥の曾祖母の元へ向かった藤子。その身の上をきいた曾祖母から奇怪な能力を授けられる。その能力とは感情が昂ぶると毛むくじゃらの怪人と化して空間移動など特殊な能力を発揮できるというもの。これで彼女を貶めた4人に復讐を誓う。
4人の前に別人として登場した藤子は、彼女たちから次々に仕事を奪い婚約者を奪っていく。なにもかも失った4人に夜な夜な襲い掛かり、血を吸い取って殺害していく。そして最後の女を殺したあともとの美しい姿に変わり昇天していく。
花嫁吸血魔について
池内は新東宝からデビューして脚光を浴びていたが結婚して1957年に芸能界を引退。しかし翌1958年には早くも離婚して新東宝で女優に復帰、結婚に反対であった新東宝社長の大蔵貢から「汚れ役でもいいなら復帰させてやる」といわれ、毛むくじゃらの怪物という不本意な役も泣く泣く引き受けなければならなかった。とか「池内は後に新東宝より本作のフィルムを買い取り、焼却処分してしまった」などと噂された作品(実際には違ったようだが)。池内の振るいつきたくなるような美貌と、当時の俳優たちの演技達者ぶりが見ものの作品です。
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