映画「ジャッキー／ファーストレディ 最後の使命」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャッキー／ファーストレディ 最後の使命の紹介：2016年アメリカ,チリ,フランス映画。アメリカのジョン・F・ケネディ元大統領の夫人だったジャクリーン・ケネディ。最愛の夫の暗殺事件からの4日間、彼女が取った行動とは…。かつてジャッキーの愛称で親しまれた元ファーストレディの知られざる姿に迫った歴史ドラマです。
監督：パブロ・ラライン 出演：ナタリー・ポートマン（ジャクリーン・ジャッキー・ケネディ）、キャスパー・フィリップソン（ジョン・F・ケネディ）、グレタ・ガーウィグ（パメラ・ターナー）、ピーター・サースガード（ロバート・F・ケネディ）、マックス・カセラ（ジャック・ヴァレンティ）ほか
この解説記事には映画「ジャッキー／ファーストレディ 最後の使命」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1963年11月、かつて「ジャッキー」の愛称で親しまれていた元ファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ（ナタリー・ポートマン）は雑誌のインタビューに応じていました。1961年に夫のジョン・F・ケネディ（キャスパー・フィリップソン）が大統領に就任してから、ジャッキーはファーストレディとしてホワイトハウスの改革などに取り組み、献身的に夫を支えてきました。ところが、1963年11月22日、歴史を揺るがす大事件が発生します。ジャッキーを伴いテキサス州ダラスに降り立ったケネディ大統領は、パレードの途中で何者かに銃撃されました。夫を必死で庇うジャッキーでしたが間もなくケネディは絶命します。夫の遺体と共に大統領専用機エアフォースワンに戻ったジャッキーは、夫の血が付いた服を決して着替えようとはしませんでした。機内ではジョンソン副大統領（ジョン・キャロル・リンチ）の大統領就任宣誓が行われる中、ジャッキーはある決意を胸に秘めていました。
ワシントンに戻ったジャッキーは、ケネディの弟で司法長官のロバート・“ボビー”・F・ケネディ（ピーター・サースガード）に、夫の葬儀をリンカーン大統領の時と同じくらい荘厳に執り行うという意向を伝えます。その翌日からジャッキーはケネディの存在を人々に忘れさせないためにも精力的に動き出しました。ジャッキーは意を決して幼い子供のキャロライン（サニー・ペラント）とジョン・ジュニアに父の死を伝え、ジョンソン大統領を一刻でも早く迎え入れるためホワイトハウスからの引っ越しに着手します。そんな折、オズワルドという男がケネディ暗殺犯として逮捕されました。ジャッキーはロバートと共に夫の埋葬予定地であるアーリントン墓地の下見に出かけ、夫の遺体を乗せた馬車を中心にセント・マシューズ大聖堂まで行進するというプランを明らかにします。ロバートは警備上難しいと難色を示しますが、ジャッキーの決意は固いものでした。
その夜、ジャッキーは夫が生前こよなく愛したミュージカル「キャメロット」のレコードを聴きながら物思いに耽っていました。やがてジャッキーの精神状態は不安定に陥っていきましたが、それでも葬式の準備は進めなければなりませんでした。そんな時、追悼式の直前に暗殺犯のオズワルドが何者かに暗殺されるという事件が発生、ジャッキーは子供たちの安全を確保するため急遽葬列を馬車から車に切り替える決断を下します。その後、ジャッキーは神父（ジョン・ハート）に胸の内を明かし、なぜ自分ばかり不幸な目に遭うのか愚痴をこぼすと、神父は聖書の話を引用しながらいずれ神の御業が現れる時が来ると語りかけました。
ロバートはジャッキーに心情を打ち明けます。これまでの兄の業績は全てジョンソン新大統領に受け継がれ、彼の手柄になってしまうという義弟の言葉にジャッキーは沈黙するのみでした。そしてジャッキーは大統領特別補佐官のヴァレンティ（マックス・カセラ）に掛け合い、葬列はやはり馬車で行い、自ら歩いて行進すると告げます。そして葬儀の当日、黒いベールをまとったジャッキーは葬列の中にいました。ジャッキーのひたむきな姿は国民の心を打ち、夫を人々の心に刻みつけるというジャッキーの想いは達成されました。しかし、葬儀の後にジャッキーが神父に打ち明けたのは、この壮大な葬式は、自分のためというもう一つの側面を持っていたことでした。インタビューを終えたジャッキーは神父に埋葬式の手配をしに行きました。ホワイトハウスにはケネディ夫妻が在籍していた証のプレートが取り付けられていました。
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