戦艦バウンティ号の叛乱(はんらん)の紹介:1935年アメリカ映画。1789年にイギリスの戦艦バウンディ号の乗組員が叛乱を起こした実話を基に映画化された作品です。艦長の冷酷非情ぶりに怒りを爆発させた乗組員たちは、人望のある航海士をリーダーに担ぎ上げて血みどろの叛乱に突入していきます。
監督:フランク・ロイド 出演者:クラーク・ゲーブル(フレッチャー・クリスチャン)、チャールズ・ロートン(ウィリアム・ブライ)、フランチョット・トーン(ロジャー・バイアム)、ハーバート・ムンディン(スミス)、エディ・クィラン(エリソン)ほか
映画「戦艦バウンティ号の叛乱」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「戦艦バウンティ号の叛乱」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「戦艦バウンティ号の叛乱」解説
この解説記事には映画「戦艦バウンティ号の叛乱」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
戦艦バウンティ号の叛乱のネタバレあらすじ:起
1787年。イギリスの戦艦バウンティ号は、ポーツマスの港からタヒチ島へ向けて出港しようとしていました。目的は、タヒチで奴隷用食料となるパンノキの苗1000本を採取し、ジャマイカに運び入れることでした。バウンティ号の艦長は冷酷で残忍な性格のウィリアム・ブライ(チャールズ・ロートン)で、規律を破ったものは容赦なく過酷な鞭打ち刑に処されていました。バウンティ号は一等航海士フレッチャー・クリスチャン(クラーク・ゲーブル)や若き海軍士官候補生ロジャー・バイアム(フランチョット・トーン)らを乗せ、2年間の予定で航海に旅立ちます。
戦艦バウンティ号の叛乱のネタバレあらすじ:承
艦内において絶対的な権力を握るブライは船員たちを恐怖で縛り付け、船員たちは過酷な労働を強いられ、逆らう者には容赦なく鞭が飛びました。一方、クリスチャンは船員の肩を持つ行動から次第に船員たちから人望を集めるようになり、ブライは快く思っていませんでした。船員たちは食事すらも満足に与えられないどころか、ブライは艦長の特権を利用して私腹を肥やしていました。ある日、空腹に耐えかねて魚を釣り、船員と取り合いになったことから鞭打ちの刑を受けた船員の姿にクリスチャンの不満が爆発、ブライは軍法会議にかけようとし、クリスチャンも帰国したらブライの横領を告発すると宣言します。その時、目的地のタヒチ島が見えてきました。
戦艦バウンティ号の叛乱のネタバレあらすじ:転
バウンティ号の船員たちは現地の住民から歓迎を受けますが、ブライは休みを与えずパンノキの積み込み作業を強行させます。そんな折、島に上陸したクリスチャンとバイアムは現地の若い女性に心を惹かれ、彼女らから真珠を贈られます。しかし、ブライの仕打ちに耐えかねた一部の船員が脱走を試みて失敗、ブライから凄惨な仕打ちを受けます。ブライはクリスチャンから真珠を没収してしまいます。やがてバウンティ号はパンノキの苗木1000本を積み、ジャマイカへ向けて出港します。そして1789年、かねてからブライへの不満を募らせていた船員たちの怒りが爆発、クリスチャンに主導された船員たちはブライの身柄を拘束します。船員らはブライにリンチを加えようとしていましたがクリスチャンはそれを制止、脱出用ボートにブライとそれに従う一部の船員を乗せて海に放ちます。
戦艦バウンティ号の叛乱の結末
叛乱に反対していたバイアムはクリスチャンと対立しますが、バウンディ号はタヒチへと引き返していきます。クリスチャンらバウンディ号の船員はタヒチで所帯を持ち、クリスチャンとバイアムは和解します。一方、ブライらを乗せたボートは45日もの漂流の末にティモール島に辿り着き、戦艦パンドラ号を得てタヒチに向かいます。ブライの動きを知ったクリスチャンはバウンティ号でタヒチを離れ、バイアムらを捕えたブライのパンドラ号は後を追いますが途中で座礁してしまい、クリスチャンらは南の無人島へ落ち延びます。1792年、イギリスでは、バウンティの反乱を巡って裁判が始まり、乗組員を糾弾するブライに対してバイアムはブライの非道ぶりを暴露します。ブライは無罪となり、バイアムは死刑を宣告されますが後見人のジョセフ・バンクス卿(ヘンリー・スティーヴンソン)の計らいにより恩赦され、新たな任務を与えられ地中海に向けて出港します。一方、クリスチャンは、辿り着いた島で一生を終える覚悟を決め、バウンティ号に火を放ちました。
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