アメイジング・グレイスの紹介:2006年イギリス映画。1800年代に行われていたイギリスでの奴隷貿易の実情、そしてそれを反対し続けたウィルバーフォースの人生の物語。誰もがよく知るアメイジンググレイスの誕生、そして彼の人生を追っている。
監督:マイケル・アプテッド 出演:ヨアン・グリフィズ(ウィリアム・ウィルバーフォース)、ロモーラ・ガライ(バーバラ・スプーナー)、ベネディクト・カンバーバッチ(ウィリアム・ピット)、アルバート・フィニー(ジョン・ニュートン)、ルーファス・シーウェル(トーマス・クラークソン)、ほか
映画「アメイジング・グレイス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アメイジング・グレイス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アメイジング・グレイスの予告編 動画
映画「アメイジング・グレイス」解説
この解説記事には映画「アメイジング・グレイス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメイジング・グレイスのネタバレあらすじ:起
ウィルバーフォースはイギリスの国会議員で奴隷貿易を廃止を訴え続けていました。しかし大腸炎により、静養することになりました。そしていとこのヘンリーがバーバラという女性を紹介します。やがて二人は親しくなります。
アメイジング・グレイスのネタバレあらすじ:承
ある日ウィルバーフォースは議員と賭け事をしていました。するとある議員がお金の代わりに奴隷をかけようと言い出したのでウィルバーフォースはそんなことはしたくなかったのでその場を去りました。すると議員たちが歌を歌い始めました。それはアメイジンググレイスでした。その曲は元々奴隷船の船長を勤めていた牧師が贖罪のために作った歌なのだとウィルバーフォースは議員たちに言いました。徐々にウィルバーフォースは聖職者の道を志し始めますが、友人の議員であるピットが首相になりそうでピットが側近になってほしいと言いました。
アメイジング・グレイスのネタバレあらすじ:転
ウィルバーフォースは迷ったあげく、議員と聖職者を両立させることに決めました。そして議会で奴隷貿易の実情を話します。しかし当時イギリスは奴隷貿易によって多額の利益を得ていたのでやめることは考えられなかったのです。しかし徐々にウィルバーフォースに賛同する者も出てきました。議員らに奴隷貿易の様子を見せて、被害者のエクイアノの自伝出版に協力しました。署名も集め奴隷貿易廃止が通るかと思われましたが、やはり議会では段々と減らせばよいという話で終わってしまい、廃止までは至りませんでした。
アメイジング・グレイスの結末
ずっと付き合ってきたウィルバーフォースとバーバラは結婚しました。その結婚式でアメイジンググレイスを歌ったのでした。ウィルバーフォースは引き続き奴隷貿易廃止の運動を続けました。しかしなかなか認めてもらえない中、ある弁護士が案を出しました。それはアメリカ国旗をつけた船は捕まえても良いという法案を出すことでした。当時は戦争中だった影響で私掠船よけのためほとんどの船がアメリカ国旗を船につけていました。そうなると奴隷船は出しにくくなるのです。そしてやがてその法案は通過しました。その後もずっとウィルバーフォースはずっと奴隷船廃止の活動を続けていました。
俳優一人一人の演技が光る映画です。今のようにどの人間にも人権が与えられた時代ではなく、100人中99人が正しく当たり前だと思っている概念を一人で覆そうとした物語です。主人公のヨアン・グリフィズも良かったのですが、一番良かったのは彼の友人役のベネディクト・カンバーバッチ!この映画で初めて彼を知りましたが、この貴族の佇まいがめちゃくちゃ似合っていて素敵でした。