人生はビギナーズの紹介:2010年アメリカ映画。マイク・ミルズ監督が自身の父とのエピソードを基に映画化した人間ドラマです。中年に差し掛かっても奥手ゆえに独身な男が、父の突然のカミングアウトやその死、自分と同じように家庭に対して葛藤を抱えている女優との出会いを通じて新たな人生を歩み出そうとします。
監督:マイク・ミルズ 出演者:ユアン・マクレガー(オリヴァー・フィールズ)、クリストファー・プラマー(ハル・フィールズ)、メラニー・ロラン(アナ)、ゴラン・ヴィシュニック(アンディ)、メア リー・ペイジ・ケラー(ジョージア)ほか
映画「人生はビギナーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人生はビギナーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人生はビギナーズの予告編 動画
映画「人生はビギナーズ」解説
この解説記事には映画「人生はビギナーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人生はビギナーズのネタバレあらすじ:起
ロサンゼルスに住むイラストレーターのオリヴァー・フィールズ(ユアン・マクレガー)は38歳になっても未だ独身生活を送っていました。過去に何人かの女性と交際したことはあっても、その奥手な性格ゆえに上手くいかず、いずれも別れてしまっていました。母のジョージア(メアリー・ペイジ・ケラー)が亡くなってから5年経ったある日、オリヴァーは父のハル(クリストファー・プラマー)から突然のカミングアウトを受けます。実はハルはゲイであり、オリヴァーはハルの現在の恋人であるアンディ(ゴラン・ヴィシュニック)という男を紹介されます。それからというもの、ハルはゲイのクラブに入り友人たちと会合を開いたり、観葉植物や本などを買ったりして新たな人生を謳歌するようになり、最初は戸惑いを隠せなかったオリヴァーも父の人生を楽しむ姿に影響を受けていきます。
人生はビギナーズのネタバレあらすじ:承
そんなある日、診断を受けたハルは末期癌であることを告知されます。もはや手遅れであったハルは自宅で残された日々を過ごすことになり、オリヴァーはハルからアンディに病気のことを伝えてほしいと頼まれますができませんでした。やがてハルは看病の甲斐なく息を引き取ります。オリヴァーはハルの愛犬だったアーサーを引き取って面倒を見ることにします。やがてオリヴァーはCDジャケットのデザインの仕事を依頼されますが、父を失った哀しみから満足のいった仕事をすることができませんでした。見かねた友人からホームパーティーに誘われたオリヴァーは、その席でフランス人女優のアナ(メラニー・ロラン)と知り合います。
人生はビギナーズのネタバレあらすじ:転
アナはその仕事柄から各地を転々とする生活を送っていました。オリヴァーは勇気を出してアナに近づき、彼女と親密な関係になっていきます。しかし、アナは精神不安定な父を抱えており、自身も精神的に疲れ果てていました。ある時、オリヴァーがアナの滞在するホテルで過ごしていると、アナの父から自殺をほのめかすような電話が何度かかかってきたので、オリヴァーは一計を案じて電話のコードを抜いてあげ、自分の家に招待します。ここに居たいと言い出すアナでしたが、どうしてもあと一歩踏み出せないオリヴァーと口論になってしまい、拠点のニューヨークに帰ってしまいます。
人生はビギナーズの結末
どうしようか悩んだオリヴァーは意を決し、アーサーをアンディに預けるとニューヨークに飛びます。現地でアナに電話をかけたオリヴァーでしたが、アナは実はニューヨークには戻っておらず、ロサンゼルスに留まったままだったのです。ロサンゼルスに戻ったオリヴァーはアーサーを引き取り、アナを自宅に招待します。なぜ自分を家から出したのかと問うアナに対し、オリヴァーは今までの自身のない自分がいたということを認めます。しかし、父の人生を謳歌する姿に勇気をもらったオリヴァーはもはやかつての奥手で弱気な人間ではありませんでした。オリヴァーはアナと共に人生を歩む決心を固めました。
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