瀬戸内少年野球団の紹介:1984年日本映画。作詞家の阿久悠の自伝的小説を原作とした映画です。戦後の淡路島で野球を通して、明るく立ち直っていく少年少女たちと、それを指導する女性教師との物語です。
監督:篠田正浩 出演:夏目雅子(中井駒子)、渡辺謙(中井鉄夫)、郷ひろみ(中井正夫)、島田紳助(正木二郎)、山内圭哉(足柄竜太)、大森嘉之(正木三郎・バラケツ)、佐倉しおり(波多野武女)、ほか
映画「瀬戸内少年野球団」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「瀬戸内少年野球団」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「瀬戸内少年野球団」解説
この解説記事には映画「瀬戸内少年野球団」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
瀬戸内少年野球団のネタバレあらすじ:起
昭和20年8月15日、戦争が終わり、日本は負けました。翌9月。淡路島の江坂国民学校初等科5年の教室で、生徒たちは、教科書に書かれている不適切となった箇所を黒く塗りつぶしていました。両親を亡くした組長の足柄竜太や、バラケツ(ヤクザ)になりたい三郎たちは、教科書が真っ黒になる、と担任の中井駒子先生に文句を言います。島には進駐軍もやって来ました。駒子先生は新婚早々出征した夫の正夫の戦死の知らせを受け、夫の実家に留まるかどうか迷っています。正夫の両親は、駒子が次男の鉄夫と再婚する事を望んでいました。
瀬戸内少年野球団のネタバレあらすじ:承
海軍提督を父に持つ波多野武女が転校してきます。武女や提督を、進駐軍から守ると、竜太や三郎は決意。ある日、進駐軍がやって来て、淡路島の城山にある砲台を爆破。その夜、駒子に好意を持っていた哲夫に、駒子は無理やり手ごめにされます。翌日、亡くなったはずの駒子の夫、正夫が片足を失って島に帰ってきました。駒子は前の晩、鉄夫に手ごめにされた負い目があり、正夫と顔を合わせる事ができず、正夫は島を後にします。
瀬戸内少年野球団のネタバレあらすじ:転
翌年、皆は6年生に進級し、担任も駒子先生です。武女の父は、戦犯容疑者が収容される巣鴨プリンスに出頭、武女は島に残ります。戦後のどさくさで成金になった、三郎の兄、二郎と愛人のヨーコが派手な身なりで島に帰ってきました。学校にやって来てキャンディーをばらまき、子供たちが争うように拾います。それを見て駒子先生は、子供たちに本当に大切な事を教えるために野球チームを作ります。弱いチームですが、手作りのバットやグローブ、ボールを持ち、見様見真似で練習します。三郎は二郎の仕事を手伝うため、野球には参加しませんでした。その後、二郎の事業が失敗、二郎はヨーコと自殺します。
瀬戸内少年野球団の結末
夏休み、やっとの事で正夫に会いに行った駒子は、許しを乞い、2人は再び一緒に暮らします。竜太たちは「江坂タイガース」という野球チームを結成。野球の経験がある正夫がコーチになります。三郎もチームに入ります。初めての試合はボロ負けでした。武女の父は処刑され、武女は東京に戻る事になります。進駐軍からの試合申し込みに、竜太たちは反対しますが、武女がやると言い、受ける事に。そして武女の決勝打で江坂タイガースが勝利しました。昭和22年3月、迎えに来た兄と一緒に島を去る武女を、三郎が見送りました。
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