1001グラム ハカリしれない愛のことの紹介:2014年ノルウェー,ドイツ,フランス映画。ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエはあらゆる計測に通じていますが、私生活では夫と離婚協議中です。測量研究の大先輩でもあるマリエの父が病で倒れたため、彼女が代理でキログラム原器(キログラムの質量をもつ標準分銅)を携えてパリでの国際セミナーに出席します。 あまり馴染みの薄い“キログラム原器”という重さの基準をテーマに、理系女子マリエが悩み葛藤しながらも、自由な心を取り戻す姿を繊細にかつ丁寧に描いています。
監督:ベント・ハーメル 出演者:アーネ・ダール・トルプ(マリエ)、ロラン・ストッケル(パイ)、スタイン・ヴィンゲ(アーンスト・アーンスト)、ヒルデグン・リーセ(ヴェンケ)、ピーター・ハドソン(ウィンクラー)ほか
映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
1001グラム ハカリしれない愛のことの予告編 動画
映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」解説
この解説記事には映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1001グラム ハカリしれない愛のことのネタバレあらすじ:起・計測不可能な人生
ノルウェー国立計量研究所の研究員マリエは計量の専門家です。家具を取りに時々家に戻ってくる離婚調停中の夫とマリエは、顔を合わせないようにする程、冷え切っています。かつて夫婦が住んでいた家は荷物がどんどん減り、マリエ一人のみの広い空間となっています。同じ研究所に勤務しているマリエの父アーンストが心臓発作で倒れ、予断を許さない状態です。マリエは尊敬する父に代わりキログラム原器を携え、パリでの国際セミナーに代理出席をします。
1001グラム ハカリしれない愛のことのネタバレあらすじ:承・魂の重さ
厳重に保管された原器を持ったマリエは、空港の税関で怪しまれますが、書類を見せ持込が許可されます。セミナーでは原器を持参した各国代表が、1キログラムの新しい定義をめぐって議論しています。そんな中、マリエは同業者でパイという男性と出会います。二人は互いに好意を抱きつつも、マリエは帰国の途に就きます。見舞に来たマリエにアーンストは、相続した農園を弟グンナルに譲ればよかったと洩らします。そして音信不通のグンナルは、パリで塗装業をしていると話します。何かを悟ったかのようにアーネストはマリエに、“人生をハカリにかけろ、自分の質量がどの位なのか死んだら分かる”と言い、死後は火葬にするよう遺言を残します。ふと、アーンストはヒトの魂の重さは21グラムだと呟きます。
1001グラム ハカリしれない愛のことのネタバレあらすじ:転・父の死
数日後アーンストが亡くなり、愕然としていたマリエは、弟への想いを綴ったと思われる父のメモを発見します。再びセミナーのためにマリエはパリを訪れます。原器と共に街を彷徨っていたマリエは、エッフェル塔で塗装作業中のグンナルに父の死を伝えます。その後、パイと再会したマリエは、鳥の声を調査している彼に感銘を受けます。帰国したマリエは、家具を取りに来た夫と鉢合わせしますが、家に入らず原器を車に載せて父の家へ向かいます。苛立っていたため、横転事故を起こしたマリエは軽傷を負います。車から運び出した原器の様子を怖くて確認できないマリエは明け方、恐る恐る確認すると原器を囲うガラスが割れています。
1001グラム ハカリしれない愛のことの結末:人生の重さ
マリエは密かに原器を修理するためにパリへ向かいます。この頃になると税関も顔パスです。事情を知ったパイが原器修理の出来る知人を紹介します。修理を待つ間、二人は互いの話をしている内にマリエは、安らぎを感じていきます。帰国したマリエは、元通りになった原器を研究所に戻します。その後父の遺言に従い、研究所の厳密な計測器で父の遺灰を計測すると、表示は1022グラムから1001グラムでストップします。減った21グラムは、父の魂だとマリエは悟ります。休暇中のマリエはパイを訪ね、二人で鳥の声を採取し、心穏やかな充実した時間を過ごします。
以上、映画1001グラム ハカリしれない愛のことのあらすじと結末でした。
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