おやすみなさいを言いたくての紹介:2013年ノルウェー,アイルランド,スウェーデン映画。危険な紛争地域で取材を続ける報道写真家の女性が、夫や娘たちとの愛を大切に思う気持ちと、抑えきれない強い正義感からくる使命との間で葛藤する姿を描く。
監督:エリック・ポッペ 出演:ジュリエット・ビノシュ(レベッカ)、ニコライ・コスター=ワルドー(マーカス)、ローリン・キャニー(ステフ)、アドリアンナ・クラマー・カーティス(リサ)、マリア・ドイル・ケネディ(テレサ)、ラリー・マレン・Jr(トム)、ほか
映画「おやすみなさいを言いたくて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おやすみなさいを言いたくて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
おやすみなさいを言いたくての予告編 動画
映画「おやすみなさいを言いたくて」解説
この解説記事には映画「おやすみなさいを言いたくて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おやすみなさいを言いたくてのネタバレあらすじ:報道写真家として
アフガニスタンの首都カブール。報道写真家のレベッカは自爆テロ集団に密着取材を行っていたが、爆発に巻き込まれて瀕死の重傷を負う。九死に一生を得たレベッカは駆けつけた夫マーカスとともに家族の待つアイルランドに帰国する。家に帰るとまだ幼い次女のリサは久しぶりの母との再会を喜んだが、思春期を迎えた長女ステフはレベッカに対してよそよそしかった。マーカスからも、常にレベッカの安否を心配しながら暮らすことに限界を感じていて、娘たちも母を失うかもしれない恐怖を抱えていることをレベッカに告げる。家族の苦しみを考えた末にレベッカはもう二度と危険な場所での取材はしないことを決心し、仕事仲間のジェシカにもこれが最後とカブールでの写真を送る。やめるという言葉をマーカスは信じられず、帰国してから夫婦仲はギクシャクしていたが、あらゆる方面にやめたことを公言し、自分の仕事仲間ともなじもうと努力するレベッカの姿に安心し、2人は夫婦の絆を取り戻す。
おやすみなさいを言いたくてのネタバレあらすじ:娘との絆
ある日、学校のアフリカ・プロジェクトでレベッカの写真を目にしたステフがレベッカにコンゴ紛争のことを尋ねる。現地の様子や取材への思いを話したレベッカは、さらに詳しい資料のある場所へステフを連れて行くと、そこでケニアの難民評議会の仕事をしている友人ステイクに会い、比較的安全な難民キャンプでの取材を依頼される。レベッカはその場で断るが、ステフが行きたいと言い出し、マーカスとケンカになる。そんな時、ジェシカからの連絡で、政治的配慮からカブールでの写真が出版できないと知り、レベッカは憤り、傷心する。そんなレベッカを見たマーカスはステフとのケニア行きをすすめる。ケニアの難民キャンプを母とともに取材するうちにステフは母の仕事を理解し始める。ところが安全とされていたそのキャンプに武装集団が現れ、一行は現場を去ろうとするが、レベッカは取材を続けようと銃撃の中へ戻っていき、ステフはまた母を失う恐怖に泣き叫んでいた。その後レベッカが無事に戻り、その写真によってキャンプのセキュリティが向上したものの、彼女を理解しかけていたステフは再び心を閉ざす。
おやすみなさいを言いたくての結末:母として
帰国してステフの様子がおかしいことに気づいたマーカスが、ステフの取った動画からケニアでの出来事を知り、怒ってレベッカを家から追い出してしまう。打ちひしがれるレベッカだったが、そこへジェシカから連絡があり、カブールでの写真が出版できるようになったので追加取材をしてきてほしいという依頼が入る。カブール行きを決心したレベッカは、最後にステフのアフリカ・プロジェクトの発表を見に行き、ステフがレベッカの仕事のことを誇りに思っていてくれることを知る。そして再びカブールで自爆テロの取材を始めたレベッカだったが、今回彼女が目にしたのはステフと変わらない年齢の少女が爆弾を巻かれている姿だった。レベッカは止めることもシャッターを押すことも出来ず、ただ呆然と彼女が乗せられた車が去っていくのを見送るだけだった。
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