キョンシー(別題:リゴル・モルティス/死後硬直)の紹介:2013年香港映画。80年代から90年代にかけて大ヒットしたキョンシーが長い眠りを経て帰ってきた。プロデューサーにホラー映画の巨匠清水崇を迎え、純度100%のホラー映画として生まれ変わったキョンシー。この恐怖を皆は体験したか。
監督:ジュノ・マック 出演:チン・シュウホウ(チン・シュウホウ)、クララ・ウェイ(フン)、パウ・ヘイチン(ムイ)、アンソニー・チェン(ヤウ)、ほか
映画「キョンシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キョンシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キョンシーの予告編 動画
映画「キョンシー」解説
この解説記事には映画「キョンシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キョンシーのネタバレあらすじ:起
ひとりの男(チン・シュウホウ)が荒れ果てたアパートの部屋で首を吊ろうとすると、目の前に突然シーツを被った得体のしれない何かが現れます。それは男に近づいたかと思うと急に消えますが、そのとたんに男の体がマリオネットのように持ち上がります。さらに男の体が折り曲げられ、男がうめき声を上げると老人ヤウが颯爽と現れ男を助けます。助けられた男が食堂でご飯を食べていると、ムイというアパートの住人の女性が声をかけます。他愛もない話をした後に、彼が自殺しようとした2442号室で昔、凄惨な事件の現場だったことを告げます。
キョンシーのネタバレあらすじ:承
その日の深夜、ムイの旦那がアパートの階段で転落死してしまいます。受け入れられないムイは道士ガウに助けを求め、秘術をもって旦那を生き返らせようとします。一方アパートには心を病んだ母と無邪気な白髪の子供が隠れ住んでおり、なぜかチンの部屋の周りにいるのですが、それは彼女ら母子を哀れに思うアパートの警備員の手配であったことがチンにわかります。警備員は彼女たちがこのようになったのは、アパートであった凄惨な事件の犯人が彼女の夫で、夫が過去に双子の女性をレイプしようとして逆に殺されてしまい、双子の女性も一人はその時の傷でもう一人はそのショックで自殺するという事件があったからだと語ります。それ以来に2442号室には双子の悪霊が出ると。この母子に同情したチンは ヤウに母子を救うように願いますが断られてしまいます。一方、旦那の死体を秘術によって生き返らそうとするムイは愛情と切なさのあまりに少しずつおかしくなっていきます。チンが部屋に戻ると道士ガウが隠れており、チンを利用して双子の悪霊を呼び出します。ガウだけでは手に負えない強さを持った悪霊でしたが、駆け付けたヤウも参戦したことによってひとまず双子の悪霊をクローゼットに閉じ込めます。クローゼットでは閉じ込めておけないことをヤウはガウに言いますが、ガウは自分にまかせるように言います。
キョンシーのネタバレあらすじ:転
ムイがガウを訪問してなかなか蘇生しない夫について相談します。ガウは子供の生き血があれば早く蘇生できるが時間をかけて待つように説得します。そこへ警備員がやってきてムイの旦那の姿が見えないことを道士に問いただしますが、ムイが後ろから襲い掛かり彼を惨殺します。翌日狂気に染まったムイは言葉巧みに白髪の少年を誘い、少年を夫に捧げてしまい、夫はキョンシーになってしまいます。大きな異変を感じたヤウはムイの部屋を訪れますが、そこは血の海でした。気づくとガウが瀕死で倒れており、これらは肉体のない双子の悪霊と魂の無いキョンシーを作ることで両者を合体させて、秘術により自分の延命を図る企みであったことをガウは告白して死にます。その頃、息子の姿が見えなくなった心の病んだ母はアパート内を探し回り、双子の悪霊を閉じ込めているクローゼットを見つけその封印を解いてしまいます。母は息子の少年の死がキョンシーにあることを覚り、キョンシーに挑みますが殺されてしまい、彼女を助けようとしたチンも重傷を負います。そこへ双子の悪霊が現れて、キョンシーに乗り移ります。
キョンシーの結末
重症のチンは助けに来たヤンに自分も協力することを誓い、ヤンはチンを秘術によってタバコ一本分の時間だけチンがキョンシーと戦えるようにします。キョンシーをおびき出した彼らは死力を尽くして善戦しますが、あと一歩及ばないことを悟ったヤンはキョンシーを自分たちごとアパートから墜落させてキョンシーを倒します。男は墜落して死にヤンもこと切れそうになる中、ムイが現れてキョンシーの死体の前で自殺します。場面が変わり、チンがアパートに入っていきます。アパートを彼が進むとこの惨劇で死んだ人たちが普通に暮らしています。チンはそのままアパートで首を吊って死にます。全てはチンが死の直前に見た夢だったのです。
「キョンシー」感想・レビュー
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作品としては旧作のオマージュ、リスペクトに溢れたものだと思います。おばちゃんが平気で・・・するとか、思いの外、残酷な価値観に旧作を観た時の感覚が蘇ります。ゲーム「パラノーマルHK」の世界でもあります。オチについてはキョンシーの世界観、設定をお返ししたと解すれば、有りなんじゃないかなと僕はおもいました。
ホラー映画と思ったらアクション映画でした。おそらく霊幻道士や80年代から90年代のキョンシー映画のファンであればすごく気に入る筈と思いきや、検索すると、旧来のシリーズと違ってコメディ色がなく、とてもダークでエグいストーリが良くなかったみたいです。旧作知らないキョンシー畑ど素人の私が見るとオチ以外はよかったなと思う。