青春の夢いまいづこの紹介:1932年日本映画。それまで学生の就職難とサラリーマンの悲哀を描いてきた小津安二郎監督が、その2つを組み合わせてドラマを構成した作品。繰り返されるカンニング場面が印象的で、田中絹代の可憐さも印象に残る。
監督:小津安二郎 出演:江川宇礼雄(堀野哲夫)、田中絹代(お繁)、斎藤達雄(斎木太一郎)、大山健二(熊田順助)、笠智衆(島崎省吾)
映画「青春の夢いまいづこ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「青春の夢いまいづこ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「青春の夢いまいづこ」解説
この解説記事には映画「青春の夢いまいづこ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
青春の夢いまいづこのネタバレあらすじ:起
早稲田大学の構内。応援団のメンバーが盛んに練習しています。一方、キャンパスで歩きながら熱心に本を読んでいるのは斉木という学生。彼は気が利かず、勉強しても成績が振るいません。斉木は本に夢中で地面に置かれた出前の箱にぶつかってしまいます。箱をそこに置いたのは、近くのカフェに勤めるお繁。お繁が斉木に「なぜお友達のように応援団に入らないのか」と訊ねると、斉木は「母1人子1人で貧乏だから呑気に遊んじゃいられない」と答えます。間もなく応援団の練習が終わり、そのメンバーである堀野哲夫、島崎、熊田の3人は斉木を誘ってお繁の勤めるカフェへ。そこではお繁が哲夫のシャツのほつれ目を縫ったりして、その親密ぶりを皆に見せつけます。
青春の夢いまいづこのネタバレあらすじ:承
哲夫の父親はある会社を経営していて、その家も広壮な邸宅です。経営に携わっている哲夫の伯父は甥に嫁を世話したがっているのですが、哲夫の方ではそれを迷惑に思い、見合いをわざと台無しにするのが常でした。やがて試験となり、普段全然勉強しない哲夫たちは盛んにカンニング行為に勤しみます。しかし試験の最中に哲夫の父親が脳溢血で危篤となり、彼はあわてて自宅へ。そのまま父親は亡くなり、哲夫は早稲田をやめて父親の後任として社長に就任。慣れない会社経営に乗り出すことになります。
青春の夢いまいづこのネタバレあらすじ:転
1年たち、哲夫も社長業が板についてきました。ある日、自宅に島崎、熊田、斉木の3人が来訪。卒業を控えた彼らは、他の会社の入社試験に失敗したため、哲夫の会社に雇ってもらおうと陳情に来たのです。友だちとして哲夫はそれを請け負い、入社試験ではわざわざ試験の正解を書いた紙まで見せて彼らを入社させます。一方、伯父は相変わらず嫁を世話しようとしてデートをセッティング、哲夫はその新しい女性と気が乗らないまま外出します。すると偶然引っ越し途中のお繁を見かけ、女性そっちのけで久闊を叙すことに。カフェが閉店になったので、お繁も途方に暮れていました。哲夫は、それなら、というので彼女も自分の会社に社員として雇うことにします。
青春の夢いまいづこの結末
おかげで哲夫はお繁とは再び親しくなり、彼女との結婚を周りに宣言。しかし実はお繁は斉木と婚約していました。斉木は社長である哲夫がお繁と結婚する気なら自分は身を引こうと考え、婚約の事実をあえて黙っていたのです。それを知った哲夫は斉木に詰め寄り、友だちとして彼を散々殴りつけます。そして彼の立場に同情した哲夫はお繁への思いを断ち切り、2人を結婚させます。間もなく斉木とお繁は新婚旅行に。彼らの乗った汽車を、哲夫を交えた友人たちは会社ビルの屋上から手を振って見送ります。
うわ~最初から面白いですねぇ✨くねくね応援団にビックリ白シャツの「Pは「セントポール「立教「(-ω- ?)」構内は小津監督大好きな「大隈講堂」です‼️
無声映画から「ローアングル」「構図の対照」「外国ポスター」等「小津ワールド」満載に拍手喝采❕しかし「鉄拳制裁40発」だけは、いけません‼️まあラストの「みおくり」に安心しました‼️
小津監督の「コミカル」に「乾杯」