トラック野郎 天下御免の紹介:1976年日本映画。一番星の桃次郎と相棒のジョナサンのトラック野郎コンビが全国各地で騒動を巻き起こすシリーズ第4弾は、マドンナ役に由美かおる、ライバル・コリーダ役に杉浦直樹を迎え、中国・四国・京都を舞台に暴れ回ります。
監督:鈴木則文 出演者:菅原文太(星桃次郎)、愛川欽也(松下金造(ジョナサン))、春川ますみ(松下君江)、由美かおる(我妻和歌子)、杉浦直樹(須田勘太(コリーダ))ほか
映画「トラック野郎 天下御免」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トラック野郎 天下御免」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トラック野郎 天下御免」解説
この解説記事には映画「トラック野郎 天下御免」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トラック野郎 天下御免のネタバレあらすじ:起
愛車「一番星号」「と「ジョナサン号」を駆り、四国に渡った桃次郎(菅原文太)とジョナサン(愛川欽也)。現地に着くなり桃次郎はミキサー車「姫だるま号」の運転手・須田雅美(マッハ文朱)と一悶着起こします。気を取り直して走り続ける桃次郎とジョナサンは、四国八十八か所巡礼中の我妻和歌子(由美かおる)という女性と出会い、二人とも一目惚れしてしまい、ジョナサンは妻とは死別したなどと嘘をついてしまいます。その後、岡山県倉敷のドライブイン「かざぐるま」に立ち寄ったジョナサンは、子供のいない店主夫婦の頼みを聞き入れ、君江(春川ますみ)とも相談して三女のサヤ子(吉田利香)を養子に出します。
トラック野郎 天下御免のネタバレあらすじ:承
「かざぐるま」でくつろいでいた桃次郎は、「愛のコリーダ号」を駆るトラック野郎のコリーダ(杉浦直樹)からの挑戦を受けます。一番星号とコリーダ号の勝負は互角でしたが、突然路上に臨月の妊婦・千津(松原智恵子)が飛び出してしまい、勝負を捨てた桃次郎は彼女を助けます。やがて千津は女の赤ん坊を出産、桃次郎は名付け親となり「桃子」と名付けました。桃次郎は千津に「かざぐるま」での仕事も紹介してあげます。和歌子もまたジョナサンの勧めで「かざぐるま」で働き始めました。しかし、ジョナサンは和歌子とのツーショット写真を君江に見られてしまい、君江と子供たちはジョナサンを残して家出してしまいます。
トラック野郎 天下御免のネタバレあらすじ:転
桃次郎は和歌子宛てにラブレターを書き、サヤ子に渡すよう頼みますが、間違って千津の手元に渡ってしまい、千津は桃次郎を意識するようになります。桃次郎はコリーダに再戦を申し込みますが、そこには姫だるまの雅美もいました。雅美はコリーダの妹であり、桃次郎に密かに想いを寄せていたのです。桃次郎とコリーダは和歌子を巡って喧嘩しますが、雅美が間に入って止めます。一方、ジョナサンは君江と和解し、サヤ子もジョナサンの元に戻ってきました。しかしそんな折、和歌子の母が倒れたという知らせが届きました。夫の死後みかん畑を継いだ和歌子の母でしたが、借金300万円を抱えて苦しんでいたのです。
トラック野郎 天下御免の結末
桃次郎はコリーダのアドバイスで、宇和島の闘牛場でコリーダの牛に賭け、見事大金を田にしますが、和歌子は先輩の伊沢正和(誠直也)と交際していることを知り、傷心の桃次郎は和歌子から手を引きます。そんな時、千津の夫でトラック運転手の松男(沢竜二)が鳥取・境港から京都に積荷を運ぶ途中に事故に遭い、重傷を負って入院したという知らせが届きました。桃次郎は松男の仕事の代理を引き受け、倉敷から境港に行き20トンの荷物を受け取ると、千津と桃子を一番星号に乗せて京都まで一気に駆け抜けます。そして指定時間通りに約束の荷物を送り届けると、病院で松男と再会した千津と桃子を見届けてからそっと去っていきました。病床には闘牛場で得た大金の包みが残されていました。
この4作目は少し「人間模様」が強く描かれている作品かと思います。マンネリ化はマンネリ化ではあるのですが、そのマンネリ化が何とも面白くて、心地よいのです。(笑)「姫だるま号」(黄色)の出現、「愛のコリーダ号」(黒)の出現、因みにコリーダ号のラッパは面白い音になっているのでぜひとも見てみてくださいね(笑)、訳ありの「松原智恵子」の儚さ・・・色々あったのです。色々あったと言えば、桃次郎も「姫だるま」とひと悶着起こしていたものの「姫だるま」に惚れられた桃次郎(笑)ところが桃次郎が惚れているのは「由美かおる」なのです。こういうところが何とも「人間」ですよね。面白い面白い。ところが最後は「由美かおる」に振られてしまうのですが、「松原智恵子」を助ける桃次郎!「あんた男だねぇ~」となる最後は必見です。「男」ならこうありたいものです。