ウォールフラワーの紹介:2012年アメリカ映画。主人公のチャーリーは高校一年生。彼は、気がつけばいつも壁際にいる「ウォールフラワー」。唯一の親友は高校進学前に自殺をし、誰も友達がいない。日記帳を見知らぬ「トモダチ」にみたてて手紙を書く毎日。そんな彼も高校入学後、一目惚れしたきれいな女の子サムとその兄パトリックと知り合い、仲間に入れてもらうことになった。チャーリーという一人の高校生が仲間との友情や家族の愛情を得ることによって、自分の人生を切り拓いていく姿を描いた秀逸な作品。
監督:スティーヴン・チョボスキー 出演:ローガン・ラーマン(チャーリー)、エマ・ワトソン(サム)、エズラ・ミラー(パトリック)、メイ・ホイットマン(メアリー・エリザベス)、ジョニー・シモンズ(ブラッド)、ポール・ラッド(ミスター・アンダーソン)、ほか
映画「ウォールフラワー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォールフラワー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウォールフラワーの予告編 動画
映画「ウォールフラワー」解説
この解説記事には映画「ウォールフラワー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォールフラワーのネタバレあらすじ1
1991年8月。主人公チャーリー(ローガン・ラーマン)が自分の部屋で手紙を書いている。手紙の相手は彼にとっての「友達」。「友達」は彼の話をきちんと聞いてくれる人だが、架空の人物だ。
チャーリーはその手紙の中で、ある1人の女の子について言及しているが、彼女や彼自身について「探そうとしないでくれ」と頼んだ。チャーリーはピッツバーグ郊外に住んでいる高校1年生。1991年に高校に入学した。彼は内気な性格で、人気者ではない。気がつくと、部屋の壁際でひっそりと立っている「ウォールフラワー」だ。
ウォールフラワーのネタバレあらすじ2
彼の兄はペンシルバニア州立大学にフットボールの奨学金で進学し、通学のため家から離れて生活していた。チャーリーの姉は高校の最上級生(4年生)で、付き合っている彼がいたが、チャーリーとは一緒に行動してくれない。
チャーリーの唯一の親友マイケルが2ヶ月前に自殺したので、高校に進学しても親しい友人がいなかった。チャーリーが時々思い出すのは、「世界で一番大好きな」彼の叔母へレン(メラニー・リンスキー)だ。ごく幼い時分に、一緒にクリスマスを過ごした晩の事は、断片的だが記憶に残っていた。
へレンはチャーリーのために車でプレゼントを買いに行き、交通事故で亡くなったため、チャーリーはずっと罪の意識を抱えていたのだ。チャーリーは時々感情を爆発させやすいことがあるため、長い間心療内科に通院していて、薬を常用していた。
ウォールフラワーのネタバレあらすじ3
高校入学後、チャーリーは美人の女の子サム(エマ・ワトソン)と、彼女の義理の兄のパトリック(エズラ・ミラー)と出会った。チャーリーはサムに一目惚れしたが、彼女はチャーリーには恋愛感情がない。
サムはチャーリーの症状を理解していて、パトリックと一緒に衝動を抑えるアドバイスをしてくれた。チャーリーはサムとパトリックの兄妹に多くの友人を紹介してもらい、ドラッグパーティーに参加したり、良い音楽を共有したりした。
その一方、チャーリーは作家でもある英語の教師ビルと親しくなる。ビルは英語の授業中、どの生徒よりも作家への造詣が深いチャーリーに本を紹介し、授業不参加でも単位を与えるため読書感想文を提出させる。チャーリーが将来作家になりたい事を理解してくれる、唯一の教師だ。
ウォールフラワーのネタバレあらすじ4
チャーリーはメアリー・エリザベス(メイ・ホイットマン)に告白されて彼女と付き合い始めるが、サムを忘れられないでいた。友人達皆で集まった時に、「この集まりで一番可愛い女の子にキスをする」ゲームでサムを選んでキスしてしまい、メアリーを怒らせグループから外されてしまった。
チャーリーはドラッグパーティーで、パトリックがブラッド(ジョニー・シモンズ)と同性愛関係にある事実を知ってしまう。その後ブラッドの父親が二人の関係に怒り、別れを余儀なくされる。
チャーリーは高校のカフェで、パトリックがブラッドのアメフトのグループから殴られている場面を目撃し、思わず止めに入るが、知らないうちにグループ全員を殴り倒していた。止めに入った時に感情が爆発して行ったらしいが、チャーリーは全く覚えがなかった。
ウォールフラワーの結末
チャーリーは再び友人達のグループに迎えられた。他の友人達は皆大学へ行く事が決まっていて、チャーリーはひとり残りの3年間の高校生活を過ごすことになった。
チャーリーは実は過去にヘレンおばさんに性的虐待を受けていた事を思い出してしまい、精神病院に2ヶ月間入院した。他の家族は彼に泣いて詫び、今までより優しくなった。
退院後、夏休みに帰郷したパトリックとサムの兄妹が訪ねて来て、近況を話し合った。チャーリーは三人で夜のドライブに行き、やっと孤独から開放された。彼はもうウォールフラワーではない。
以上、映画「ウォールフラワー」のあらすじと結末でした。
アメリカのティーンたちの生活ってこんなに荒れてるの!?と思った作品ですが、微妙なお年頃の心情がよく描かれていて好きな作品です。ハーマイオニーでおなじみのエマ・ワトソンがフツーの高校生役、ということが話題に上がっていたのですが、正直この映画の見どころはエズラ・ミラーです。高校1年のときに、こんな3年生に出会っていたら学校生活がまったく塗り替えられちゃうよな、と思います。チャーリー、サム、パトリックの友情の絆に、何だかよくわからないけどものすごーく涙がでます!