スタンド・バイ・ミー (STAND BY ME)の紹介:1986年アメリカ映画。スタンドバイミーはスティーヴン・キングの非ホラー短編をもとにR・ライナーが少年時代の想い出を描いたノスタルジックな青春ドラマ。真面目な性格のゴーディは、何故か家庭環境に問題のあるクリスとテディ、そしてお調子者で太っちょのバーンといつもツルんでいた。ある日バーンから聞かされた話が元で、4人で2日間の大冒険へと出る事となる。そしてそこで体験した事は、生涯忘れられないものとなる。
監督:ロブ・ライナー 出演:ウィル・ウィートン(ゴーディ・ラチャンス)、リバー・フェニックス(クリス・チェンバース)、コリー・フェルドマン(テディ・デュチャンプ
)、ジェリー・オコンネル(ヴァーン・テシオ)、キーファー・サザーランド(エース・メリル)ほか
映画「スタンド・バイ・ミー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スタンド・バイ・ミー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画スタンド・バイ・ミー の予告編 動画
映画「スタンド・バイ・ミー」解説
この解説記事には映画「スタンド・バイ・ミー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【小説を書くきっかけ】
1人の男性がのどかな一本道に車を停め、助手席に置いてあった新聞記事に目をやる。そこには「弁護士クリス・チェンバーズ刺殺される」と書かれた記事が載っていた。
その記事を見て物思いにふける男性は、車の横を通り過ぎた自転車に乗った少年を見て、子供の頃に経験した事を思い出していた。男性の名前は「ゴードン・ラチャンス」と言い、小説作家である。
クリスはゴードンにとって一番の大親友であったが、長い間会っていなかった。クリスが言っていた言葉を思い出し、自分達が体験した冒険を小説にする事を決意する。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【4人の少年】
少年時代のゴーディ(ゴードンのあだ名)は内気で真面目な性格で、大好きだった兄を事故で亡くしたせいと、自慢の長男を亡くしたショックから立ち直れず、両親の間で心を痛めていた。
クリスは仲間のリーダー格で、家庭に問題があり世間から白い目で見られていた為に、自ら悪ぶり学校で給食のミルク代を盗んだ事もあったが、本当は正義感の強い友達思いの優しい少年である。
テディは粗野で無茶な性格で家庭環境も良くなく、テディの耳を焼きつぶすような乱暴な父親が居たが、そんな父でも軍に入って活躍した事を尊敬し、いつか自分も軍隊に入りたいと思っていた。
バーンは、おっちょこちょいで弱虫で太っていた為、みんなから少し馬鹿にされていた所もあったが、4人は気が合い、いつも一緒に居た。
少年たちは皆12歳で、オレゴン州の人口1281人の小さな町「キャッスルロック」という町で暮らしていた。その小さな町が少年達にとっての全てであった。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【バーンの話】
1959年の夏休み秘密基地に慌ててやって来たバーンが「死体をみたくない?」と、3人に告げる。それはバーンが偶然兄とその友達が話しているのを聞いた話から始まった。
軒下に埋めてあった貯金箱が見つからず、ずっと掘り続けていた時に、兄と友達が車を盗んで遊びに行った先のロイヤル川に続くハーロゥ・ロードで、偶然3日前から行方不明になっていた「ディ・フラワー」という少年の死体を見つけたという内容だった。しかし、車を盗んだ事がバレるのを恐れ、警察には届けず放っておくという話だった。
その話をすると4人は、死体を見つけて英雄になるために「ディ・フラワー」を探しに行く事を決める。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【冒険の始まり】
ゴーディの提案で、3人はバーンの家でキャンプをし、バーンはテディの家に泊まる事にし、翌日はドックレースを見に行く事にすれば2日は稼げると言い、皆は提案に乗り、フラワー少年を探しに行く事に決めた。
クリスは家から、用心の為にと内緒で父親の銃を持ち出していた。果てしなく長い線路を見つめ、どれほど歩かなければならないかうんざりするが、これから始まる冒険にワクワクする。
クリスと話しながら歩いていたゴーディは、中学の事を話していた。中学に上がるとクラスがコース別になる為に、これからは別々になり、今までのように会えなくなると言うクリスだった。
ゴーティはもちろん「進学コース」に進むだろうし、自分達は落ちこぼれの「就職コース」に行く事になるだろうと言うと、ゴーディは「そんな事、言うなよ」と寂しがる。クリスは「新しい友達も出来る」と励ますが、「そんな連中とは付き合わない」と言う恵まれた環境に居るゴーディに「お前馬鹿か?」と怒ったように言った。
「君と付き合う事が馬鹿なのか?」と食い下がるが「自分の程度を下げる事が馬鹿だ、俺達と一緒だとお前の頭も鈍くなる」と、頭のいいゴーディが自分達と付き合っている事を気にして言う。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【線路での恐怖】
鉄橋に差し掛かり、深い谷底に怯えるバーンだったが、遠回りするよりも断然近い為、説得されて仕方なく渡る事にする。
クリスとテディは問題なく橋をスイスイ渡っていくが、臆病者のバーンは四つ這いになって何とか歩みを進めていた。バーンを促す様に、ゴーディがその後ろを付いて歩いていたが、時々線路を触り、汽車が来ていないか振動を確かめながら渡っていた。
そこへ煙を上げてカーブを曲がってくる汽車を見つけたゴーティは、皆に「汽車だー」と叫ぶ。クリスとテディはほとんど渡りきっていたが、バーンの後を付いていたゴーティ達はまだ鉄橋の半分の距離までしか来ていなかった。
ゴーディは怖がるバーンを立たせて走らせると必死に走り、汽車が間近に使づくと、バーンと共に間一髪、汽車を交わして下の土手へと転がり落ちた。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【冒険の夜】
夜になり火を起こすと食事を摂り、ゴーディが今書いている小説の話をした。最初は面白がる3人だったが、最後の落ちが無くみんなで議論し始めるが、その内にたわいもない話を誰からともなく始めた。
いつまでも話は続いたが、誰も死んだ少年の話をする者は居らず、でも心の中では考えていた。夜も更け、獣の鳴き声が響き怖がるバーン、あちこちから鳴き声が聞こえ出し、順番に見張りを立てる事にした。
最初はテディが見張りに立ったが、周囲に異常がないか逐一報告する為、皆寝る事が出来なかった。次にバーンが見張りに立つが、獣の鳴き声がするたびに怯え、右へ左へと向きを変えては一人耐え抜いた。
次の見張りはクリスだった、火が消えないように薪をくべると、隣で寝ていたゴーディがうなされているのに気づく、すると「わー」と叫び声をあげてゴーディが目を覚ました。心配するクリスに、死んだ兄の話をする。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【クリスとの話】
すっかり目を覚ましてしまったゴーディは、見張りのクリスの横に座ると、クリスに「君も進学コースを希望すれば?頭も良いじゃないか」と言うが、鼻で笑うと「跳ねられるね」と言った。ウチの家族は町でも評判が悪いし自分も不良だと学校が決めつけていると言う。そしてミルク代が盗まれた時の話をはじめるのだ。
それはミルク代が無くなった時、クリスに聞きもせずにいきなり停学処分になったという話だったが、本当にミルク代はクリスが盗んでいた。しかしクリスは先生にミルク代を返していたのだ。そのミルク代で先生は新しいスカートを買い、何食わぬ顔で学校に履いてきたのだった。
もちろんミルク代は見つかっていないという事で、クリスは停学処分を受けた。先生がまさかそんな事をするとは思わなかったクリスはショックを受け、また、不良の自分が何を言っても無駄だと思い、何も言わなかったのだ。
学校の先生までも自分を利用した事に涙を流しながら、「もう嫌だ、誰も知らない土地に行って暮らしたい」と自分の家庭環境を恨むのであった。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【深い沼】
翌朝、目を覚ますと、線路を歩き始めた4人は、ロイヤル川を見つけると近道を提案するクリスだったが、バーンだけは森を抜けるのは危険だと嫌がるが、皆は森へと入って行き、仕方なくバーンも後を追った。
すると4人の目の前に沼が現れ、前に進めなくなってしまった。クリスが落ちていた棒で深さを確かめるが、浅かった為4人は安心して一斉に沼へと入って行った。しかし沼は途端に深くなっていて、いきなり胸まで浸かってしまう羽目になってしまう。
ふざけ合う3人を他所に、ゴーディだけは岸を目指して歩いていたが、追いかけて来た3人に押し倒されてしまう。「ふざけるのはよせ」とゴーディが言うが、バーン達は調子に乗ってゴーディの上に覆いかぶさる。
ゴーディが「バーン、首に何か付いてるぞ」と言うが「その手には乗らない」とふざけるのを辞めない。するとクリスが「いや、本当に何か付いてる」と言うと、それは大きなヒルであった。慌てて服を脱ぎ体中についたヒルを取る4人、全部取り終わったとホッとすると、ゴーディがパンツの中を見るとヒルを見つけ剥がし取ると、手にベットリと血が付いており、それを見て気絶してしまう。
目を覚ましたゴーディだったが、クリスが心配して引き返そうというのだ。その事でクリスとテディとバーンは言い争いになってしまうが、ゴーディが「やめろ」と一喝して「僕は引き返さない」と言うと、スクっと立ち上がり歩き始めた。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【死体発見】
線路を歩いていると「ハーロゥ・ロード」を見つけ、手分けして「ディ・フラワー」を探す事にした。するとバーンが線路下へ吹き飛ばされた死体を発見する。本物の死体を見て4人は何とも言えない感情に襲われる。
クリスの提案で死体を運ぶタンカを作るために、長い棒を探す事にした。しかし死体から離れないゴーディを心配しクリスが声を掛けると、「なぜ人は死ぬんだ」と呟いた。ゴーディの横に座ると「なぜフラワーは死んだんだ、なぜ兄さんは死んだんだ」と言うと「僕が死ねば良かった」とずっと思い悩んできた胸の内を吐き出す。
「やめろよゴーディ」と言うクリスの言葉を払い飛ばす様に「僕はクズさ、両親は僕を嫌って憎んでいる、父さんは僕を憎んでいる、僕は家の中で憎まれているんだ」と泣きながら訴えた。
鳴き続けるゴーディに「家族はお前を理解してないだけ、お前はいつかきっと偉い作家になるよ、書くテーマが無い時は俺達の事を書けば良い」と励ましてくれる。気持ちが少し楽になったゴーディは「分かった、いつかきっと書くよ」とクリスに約束する。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【エース達も死体を探しに】
その頃、バーンの兄達は秘密を隠せず、ついつい内緒だと言いながら仲間に話してしまう。しかしアッという間にその噂は広まり、エース達に誘われ嫌々死体探しへと出かける羽目になってしまうのだ。
クリスとゴーティが話をしていると、そこへ車でやって来たエースが「どうしてお前達がここを知っているんだ」と言って近づいてきた。エースは「俺達から死体を奪おうつもりだな」と言うと、先に見つけたクリスは「こっちに所有権がある」とエースに言う。
エースの仲間達がぞろぞろやって来て、バーンは真っ先に逃げ出す。クリスとテディはエースに食い下がるが、エースがナイフをチラつかせたため、テディも逃げようとクリスに言うが、クリスは「死体は渡さない」も一歩も引かない。エースがナイフを持ち近づいて来る。
その時、森に銃声が響き渡った。それはゴーディが空に向けて撃った銃声だったが、今度はエースに銃を向け「死体は渡さない」と言う。しかしエースはゴーディに、撃てるわけがないと言い、近づいて来る。するとゴーディは「動くなエース、本当に殺す」と脅す。エースが「他の奴も撃つのか?」と聞くとゴーディは「撃たない、お前だけだ」と言った。
その言葉を聞き本気だと確信したエースは、「この仕返しはいつかしてやる」と捨て台詞を吐いて去って行った。
映画スタンド・バイ・ミー のネタバレあらすじ【死体の始末と帰路へ】
ゴーディ達も結局、死体は持ち帰らない事にした。皆で話し合った結果、匿名の電話が一番だろうと言う事に話がまとまったからだ。
帰りは皆無口で、一晩中歩いて、キャッスルロックに着いたのは明け方だった。2日しか経っていないのに大冒険のせいで、ゴーディには住み慣れた町がなぜか小さく見知らぬものに見えた。
別れ際、「またな」と言うバーン、「中学でな」と言うテディは共に逆の方向へと去って行った。残った二人は別れを惜しむ様に話をした。クリスが「いつかこの町を出られると思うか?」という問いに、ゴーディは「君ならなんだってやれるよ」と言うと、「そうさ、決まってる」といつもの様に強がると、握手をしようとゴーディに言った。
二人は握手を交わし、ゴーディが「さようなら」とお別れの挨拶をすると、「またな、と言えよ」とクリスが言った。
映画スタンド・バイ・ミー の結末【その後】
中学になり、テディとバーンに会う機会は次第に減っていき、クリスが言ったように、時と共に友達も変わり、たまに学校の入口ですれ違うだけとなった。
バーンは高校を出たあと結婚し、5人の父となり製材所で働き、テディは悪い目と耳のせいで憧れの軍隊に入る事が出来ず刑務所暮らしの後、臨時雇いの仕事をしながらキャッスルロックで暮らしている。
クリスはその後、ゴーディと同じ進学コースに進み、希望通り町を出て大学に入り弁護士にまでなった。ファストフード店で客達が言い合いを始め、一人の男性客がナイフを抜いたのを見て止めに入り、運悪く喉に刺さり、ほとんど即死だった。正義感の強いクリスらしい最期だった。
映画スタンド・バイ・ミー の結末【小説の最後】
クリスとは10年以上会っていなかったが、私は彼を忘れる事はないだろう、友情は永遠のものだ。ゴーディは二人の子供にも恵まれ幸せに暮らしている。そして今、あの時クリスと交わした約束のあの日の冒険の小説を書き終えようとしていた。
最後のページには「私はあの12歳の時に持った友人に勝る友人を、その後二度と持った事はない、無二の親友というのは誰でもそうなのではないだろうか?」と締め括った。
「スタンド・バイ・ミー」感想・レビュー
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どの大人にもある心の隅に埋もれているような子供から大人へと変わる転換期の記憶を呼び起こしてくるような、爽やかだけれども哀愁漂う名作です。私は女性ですが、男の子同士だけの秘密みたいなもの(冒険や度胸試しなど)を垣間見て羨ましくなってしまいました。ロードムービー好きには堪らない名作です。そしてリバー・フェニックスのカッコよさにドキドキし、その後の人生に思いを馳せてしまい、ラストではつい気持ちを込めて「スタンド・バイ・ミー」を口ずさんでしまいますね。
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誰もが通るであろう少年時代をテーマにしており、とても懐かしい気持ちになる映画でした。主役であるゴーディやその友人のクリス達は何かしらの傷を心に負っており、それを互いに支えあいながらどこかにあるという死体を探しに行く中で少年たちが少しづつ成長していく姿に感動しました。旅が終わり、皆が少しづつ違う未来へと進んでいく姿がとても心に残っています。
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子どもから大人へと変わっていく『狭間』をひと夏の冒険として描いた物語。
少年4人が、列車に引かれた死体を探しに行くというストーリーの中で、子どもにだけ許される純粋さと、知らず知らず大人になっていってしまう物悲しさの対比を見事に表現しているように感じました。
若くして亡くなったリバー・フェニックスの名演や、若き日のキーファ・サザーランドも見物。
おなじみの主題歌を含めて、間違いなく名作だと思います。 -
成人して、疎遠となっていた友人の死を契機に自分の子供時代を振り返る。ただそれだけと言えばそれで終わりですけれど。原作(ホラー小説の大家、スティーヴン・キング)を読んでいない私は断言はできませんが、映画ならではの作品だと思いました。キング氏自信の回顧録のような要素も含んでいると思いますので、少年4人組の冒険旅行は50年代の終わりか、1960年までが舞台ですよね。悪夢のヴェトナム戦争よりも前の、青春映画のテーマとして今でも光輝いているあの時代でした。私は威嚇であっても、少年の一人が発砲した時点で彼らの少年時代は終わったと思いました。そして責任を自覚する青年時代へと足を踏み入れたのです。その証拠に4人は互いに口にはしなかったものの、疎遠となるべくして自らの道をそれぞれに選択したのでした。暗黙の決別ですよね。それを自覚しての成長という点が切なかった。甘くだらだらした人間関係を引きずらずに、自らそれを裁ち落として前へ進む。二度と帰らない、あの大切な時代を共にすごし、忘れられないできごとを共通した友人の死を悼み、例え疎遠にはなったものの人生であれ以上の友人はいなかったというのは涙が出そうでしたよ。ベン・キングの同名の名曲もラストを見事に締めくくっていました。今でも、映画も音楽も大好きな作品です。
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始めて観たのは小学生の頃。最初は音楽がいいなと思った。やがて少年達の個性に気づいた時には、自分も同じだと感じた。「ヒーロー」になれる冒険、羨ましかった。列車は怖いし狼もヒルも嫌だけど、みんなで火を囲んで語れるなんて最高だ。それなのにクリスが誰にも見せない弱音を吐いた場面はとても切ない。彼も理解されない子供だと気づかされたから。大人になっても、あの時代に何があったら満足できただろうかと考えても、多分分からない。答えてもらうには、心から信頼できる親友になることだろう。
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どうしてもリバー・フェニックス(クリス)が注目されるが、私はウィル・ウィートン(ゴーディ)が好き。登場シーンから「この子、いろいろ背負っているんだな」と分かる、賢そうでうるんだ目。彼がよかったから、フェニックスも光ったと思っている。精一杯大人ぶって煙草をふかす場面でも、対照的だった。いかにも慣れた様子のクリスに対して、「映画の中のワルのようにニヒルに」笑みを浮かべながらタバコをくわえるゴーディ。可愛かった。
秘密を告白するところで、初めて泣くクリス。その時の、ゴーディの複雑な表情も忘れられない。
ウィル・ウィートン、見てあげて! -
20台始め貪るように映画を観ていた。その当時に公開され、あまりにも評判が良くて見た時、、???
その後歳を重ねれば分かるのかと見たけど?????
私には何が良いのか全く分からなかった名作映画。 -
いやぁまず主題歌がいいですよねぇ。
ジジイとかババアになればなれるほど心にグッとくるものがある…実に素晴らしい。
一言言わせてくれ本当に感動する作品だった…
ありがとうビリー。感動をありがとう。 -
この映画「スタンド・バイ・ミー」は、男であれば、誰でも心の中で、そっと追憶の涙を流すだろうと思う程、いい映画ですね。
原作は、スティーブン・キング。恐怖小説の第一人者ですが、この作品はがらりと違って、少年期への限りない愛着を込めた、追慕の詩になっていると思います。
“私の傍らにいて”——-友情と未知への憧れと、人生の希望に満ちた少年時代。
この映画は、大人の心を通して、人生のかけがえのない時期を振り返っていきます。オレゴン州の片田舎。仲のいい四人の少年。彼らは、ある冒険旅行に出発します。
山の奥に、行方不明になった少年の死体があるという噂を聞き、自分たちが発見して届ければ、町の英雄になれるというわけです。家庭の事情も性格も、それぞれに違う四人の少年。
彼らにとって、この町こそ”世界”であり、町を出ることは、”世界”を飛び出す大冒険だったんですね。私自身にも憶えがあります。少年時代のバラ色の記憶が——-。
山の中を走り、川をさかのぼり、列車の線路をたどった大冒険の日々。
この四人の少年の行動には、そのまま私のノスタルジイが、走馬灯のように重なります。考えてみれば、少年というものは、冒険によって成長するもの。
少年時代とは、行動によって、友情が結ばれるもの。
そして何より、その一つ一つの記憶が、人生の基本を創っていくものだと思います。この映画が、たまらなく私の心を濡らすのは、この点なんですね。
オレゴン川の山河を捉えた、みずみずしい画面が、その想いを増幅するのです。
そのみずみずしい画面を紡ぎ出す、ロブ・ライナー監督の映像感覚の見事さ。そして、映画の前後に、ほんの少し姿を現わす、作家役のリチャード・ドレイファスが、実にいいんですね。
短い出演場面で、堂々の存在感を示してくれます。
画面全体をひきしめ、彼の存在があってこそ、少年期の意味が、私の心に深く、深く、焼き付いて離れません。
少年時代の友情やその時々の悩み、親に対する思いなど郷愁を誘います。列車に引かれた死体を探すストーリーなのですが、シーンの一つ一つが面白いのでゆったりと見れる事もあって何度も見ました。4人組のうちの一人が作家となり、振り返りながら1冊の本にしているシナリオですが、本当によく出来ていますし、これに似たような時代が自分にもあったと思われされます。