トラック野郎 突撃一番星の紹介:1978年日本映画。桃次郎とジョナサンのトラック野郎コンビを描いたシリーズ第7弾は、マドンナ役に原田美枝子、ライバル役に川谷拓三を迎え、三重県・鳥羽や岐阜県・下呂を舞台に駆け回ります。
監督:鈴木則文 出演者:菅原文太(星桃次郎)、愛川欽也(松下金造(ジョナサン))、せんだみつお(桶川玉三郎(三番星))、原田美枝子(月田えり子)、川谷拓三(矢野駿介)ほか
映画「トラック野郎 突撃一番星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トラック野郎 突撃一番星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トラック野郎 突撃一番星」解説
この解説記事には映画「トラック野郎 突撃一番星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トラック野郎 突撃一番星のネタバレあらすじ:起
世間が「スター・ウォーズ」シリーズや「未知との遭遇」などのSFブームに沸く中、桃次郎(菅原文太)もまた愛車・一番星号にパラボラアンテナを取り付けて異星人と交流しようと試みます。桃次郎はジョナサン(愛川欽也)と共に鳥羽行きのフェリーに乗りますが、SF熱に浮かれる桃次郎にはジョナサンもあきれ顔です。三番星の玉三郎(せんだみつお)から粗悪なスーツを売りつけられた二人は、夜の道中でえり子(原田美枝子)という女性と出会い、桃次郎はすっかり虜になってしまいます。その後、行きずりのドライブインで桃次郎とジョナサンは玉三郎と遭遇、元トラック運転手だったという玉三郎は二人の助手を買って出ますが、お調子者の玉三郎に二人は頭を抱えていました。
トラック野郎 突撃一番星のネタバレあらすじ:承
玉三郎はえり子の幼馴染だと知った桃次郎は早速彼女がイルカの調教師を勤める鳥羽イルカ島に行きますが、彼女の上司・スミ(樹木希林)に好意を寄せられてしまいます。仕事のため一旦東京に戻った桃次郎とジョナサン、それについてきた玉三郎でしたが、玉三郎は高山に住む父・半兵衛(辰巳柳太郎)に「運送会社の社長になった」と嘘をついてしまっていたのです。そして半兵衛が上京して息子の様子を見ることになり、焦った玉三郎を見かねた桃次郎はジョナサンや仲間のトラック野郎たちと一芝居を打ち、玉三郎を社長に仕立てることにしました。父と再会した玉三郎は調子に乗りだしてしまい、桃次郎は怒りを覚えますが、ジョナサンに説得されてぐっと堪えます。その様子を聞いていた半兵衛は息子の嘘に気付きながらも、みんなの計らいに一人涙を流します。
トラック野郎 突撃一番星のネタバレあらすじ:転
ダンピング行為がバレてトラック仲間たちから締め出されてしまったジョナサンは、偶然出会ったストリッパーのマリー(亜湖)に心を惹かれ、トラックを降りて彼女のマネジャーになると、彼女の次の公演地である岐阜・下呂温泉へ向かいます。一方、再び鳥羽に向かった桃次郎は結婚話を聞かされ、えり子のことかと勘違いしますが、実はえり子の母・絹枝(中村玉緒)の再婚話と知り、胸をなで下ろします。桃次郎や仲間たちは半兵衛の招待を受けて下呂温泉へ。半兵衛は、息子が社長になるよりも良い仲間に出会えたのが嬉しいと語りました。ちょうどジョナサンと再会した桃次郎はトラックに戻るよう説得します。ジョナサンの家族への想いを知ったマリーは彼を睡眠薬で眠らせ、元の生活に戻るよう置き手紙を残してそっと姿を消しました。
トラック野郎 突撃一番星の結末
桃次郎が鳥羽に戻ると、イルカ島から2頭のイルカが逃げ出し、周囲は捜索に追われておるところでした。可愛がっていたイルカの失踪に落胆するえり子を見て、桃次郎は真珠の研究者である駿介(川谷拓三)と共にボートで沖に乗り出し、無事イルカを発見して連れ帰ります。その夜、えり子は駿介の研究所を訪れていました。えり子の亡き父の研究を引き継いだ駿介に、えり子は想いを寄せていたのです。そうとも知らない桃次郎はえり子にプロポーズしようとしましたが、えり子は悲観に暮れていました。嵐の夜、外に出た駿介が戻って来ないままだったのです。間もなく駿介は発見されましたが瀕死の重傷でした。救急車は遅れ、しかも日曜日のためどこの病院も閉まっていました。桃次郎は駿介を一番星号に乗せて病院を探しますがどこからも門前払いされましたが、ジョナサンがようやく受け入れてくれる病院を見つけてくれました。駿介は一命と取り留め、えり子の駿介への想いを見た桃次郎は静かにイルカ島を去っていきました。
さぁて7作目であります!今回の桃さんは何故か「UFO狂い」!(笑)ここからしてもうふざけているのですが(笑)でもこれがまた面白すぎます。「菅原文太」さんは何でもやるんだなと思いました。「愛川欽也」のストリップ嬢との儚い恋もなんだか可愛らしいし、「せんだみつお」のインチキセールスマンも大爆笑ものだし、「会社社長」だと大ぼらをふいてしまうので目も当てられないのですが、それを庇ってやる桃さんやジョナサン、トラック野郎達。こういう男同士の友情もいいし、「仲間」って大切ですよね。「せんだみつお」も何処か憎めないところがあるのです。そして、桃次郎は「原田美枝子」に恋をしているのですが、そのフィアンセの「川谷拓三」が瀕死の重傷を負っているので、トラックにて病院巡りをするのですが受け入れてくれる病院がなくて困っているところを、ジョナサンからの無線で無事に受け入れてくれる病院があり、彼は一命をとりとめました。最後にバチッ!と決める桃さん!いいですねぇ・・・男ですよ。