トラック野郎 一番星北へ帰るの紹介:1978年日本映画。桃次郎とジョナサンのトラック野郎コンビを描いたシリーズ第8弾は、マドンナ役に大谷直子、ライバル役に黒沢年男を迎え、東北を舞台に駆け回ります。桃次郎の隠された過去も明らかになります。
監督:鈴木則文 出演者:菅原文太(星桃次郎)、愛川欽也(松下金造(ジョナサン))、せんだみつお(桶川玉三郎(三番星))、大谷直子(北見静代)、黒沢年男(九十九譲次(BIG99))ほか
映画「トラック野郎 一番星北へ帰る」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トラック野郎 一番星北へ帰る」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トラック野郎 一番星北へ帰る」解説
この解説記事には映画「トラック野郎 一番星北へ帰る」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トラック野郎 一番星北へ帰るのネタバレあらすじ:起
秋の山道を走る桃次郎(菅原文太)の一番星号、ジョナサン(愛川欽也)のジョナサン号、そして玉三郎(せんだみつお)の三番星号は、道中で婦警のコスプレをした売春婦のマリー(三崎奈美)を拾います。その後、ジョナサン夫婦の計らいで桃次郎は福島の常磐ハワイアンセンターでお見合いをすることになりましたが、現地で出会った静代(大谷直子)という女性に一目惚れしてしまい。お見合いは破談になってしまいます。桃次郎は本物の婦警・佐倉(児島美ゆき)を売春婦と間違えてしまい、留置所に入れられてしまいます。
トラック野郎 一番星北へ帰るのネタバレあらすじ:承
その頃、トラック仲間の真室川(谷村昌彦)は人身事故の賠償金に苦しみ、サラ金から200万円の借金をしていました。ジョナサンは借金の保証人になりますが、真室川は失踪してしまい、ジョナサンは借金の取り立てに追われる羽目になってしまいます。真室川の娘・鮎子(舟倉たまき)も風俗に売られそうになります。やがて仲間の馬場作(新沼謙治)が自殺を図ろうとしていた真室川を保護、桃次郎らトラック野郎たちはカンパしますがどうしても金が足りません。そこに馬場作はばんえい競馬に自分の馬を出走させ、優勝したら馬は高く売れるので借金を返せると提案します。翌日、早速馬場作と桃次郎は馬を出走させ、見事優勝を果たします。借金は無事完済、ジョナサンの計らいで馬場作と鮎子は婚約します。
トラック野郎 一番星北へ帰るのネタバレあらすじ:転
東北で仕事中だった桃次郎は、岩手のリンゴ園で働く静代と再会しますが、誤って静代の息子・誠(加瀬悦孝)の模型飛行機を壊してしまいます。この模型飛行機は、1年前に岩手山で遭難死した静代の亡き夫がプレゼントしてくれたものでした。桃次郎は徹夜で模型飛行機を作り、誠に手渡します。その後、桃次郎は大型トレーラー「BIG99号」を駆るBIG99こと九十九譲次(黒沢年男)の挑戦を受けます。BIG99は静代の亡き夫の幼馴染でした。その後、桃次郎は一番星号に静代と誠を乗せ、静代の亡き夫の実家である福島の赤べこ屋を訪れます。静代の義父・北見誠之助(今福将雄)は後継者がいないことから店を畳もうと決め、静代に再婚を勧めます。
トラック野郎 一番星北へ帰るの結末
帰り道、桃次郎と静代、誠はダムの見える丘に行きます。桃次郎の生まれ育った実家はこのダムの底に沈んでいました。故郷を追われた桃次郎一家は下北に移り住みますが、漁師になった父は海で遭難、母は女手一つで桃次郎と妹を育て上げていたのです。桃次郎の想いを知った静代は、桃次郎の母のように強く生きることを決意、誠に実家を継がせる決意をすると、置き手紙を残して去っていきました。傷心の桃次郎はドライブイン「みちのく」で年を越そうとしていましたが、急遽花巻病院から、200km離れた大野村まで人工透析装置を届けてほしいと依頼が舞い込んできました。折しも年末の特別警戒の時期、トラック野郎たちは尻込みしますが、桃次郎は依頼を受けます。人口透析装置は、桃次郎の因縁の相手である鬼警部・赤沢(田中邦衛)の妻の物でした。県警本部から一番星号を先導するよう要請されるも赤沢は無視して単身で一番星号を追跡しますが、ジョナサンやBIG99、仲間のトラック野郎たちが応援に駆け付け、桃次郎は無事大野村に装置を送り届けます。赤沢は桃次郎に手錠をかけながらも感謝の言葉を述べました。
この8作目は何故か一番星ブルースがなくて、「おやおや路線変更か?」と思ったらその通り!ちょっとだけ「シリアス路線」が入っております。相変わらずのマンネリではあるのですが、「シリアス路線」が入った事でちょっとだけ、違うトラック野郎を見る事が出来てとても面白いです。演歌歌手の「新沼謙治」さんが「ごめんよ」を歌うのですが、これがまたいいです!(結構、イケメンですよ!)アメリカ帰りのトラック野郎(コンボイを運転しています。)の「黒沢年男」も渋いです!桃次郎と喧嘩するシーンも「男と男の戦い」という香りが、これまたカッコイイ!ヒロインの「大谷直子」も儚くて美しくて綺麗な方です。最後に「人工透析装置」を運ぶ桃次郎なのですが、その患者はなんと追っ手のパトカーの「田中邦衛」の女房の物なのですが、「頼まれた荷物はどんな事があっても届ける!それが俺の仕事だ!」と言って追っ手を蹴散らす桃次郎。それを応援するジョナサンやBIG99・トラック野郎達の応援があり、無事に荷物を届け「田中邦衛」の女房は一命を取りとめました。最後は手錠を桃次郎の片手にかけ、「ありがとう」と言った「田中邦衛」微笑む「桃次郎」何というカッコよさなんだ!カッコイイぞ「菅原文太」と「田中邦衛」!昔の男ってこうだったんですね。見習いたいです。