トラック野郎 熱風5000キロの紹介:1979年日本映画。一番星の桃次郎とやもめのジョナサンのトラック野郎コンビを描いたシリーズ第9弾は、マドンナ役に小野みゆき、ライバル役に地井武男を迎え、長野県を舞台に恋に友情に駆け回ります。
監督:鈴木則文 出演者:菅原文太(星桃次郎)、愛川欽也(松下金造(ジョナサン))、せんだみつお(桶川玉三郎(三番星))、小野みゆき(西沢夏(山猫お夏))、地井武男(黒田勝也(黒部勝次、ノサップ))ほか
映画「トラック野郎 熱風5000キロ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トラック野郎 熱風5000キロ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トラック野郎 熱風5000キロ」解説
この解説記事には映画「トラック野郎 熱風5000キロ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トラック野郎 熱風5000キロのネタバレあらすじ:起
長野県を走る桃次郎(菅原文太)の一番星号。そこにパトカーが停車命令を出してきました。当て逃げの犯人と間違われた桃次郎は、被害者の女性、山猫お夏こと西沢夏(小野みゆき)と対面、またしても桃次郎は一目惚れしてしまいます。当て逃げ犯は桃次郎が急病のため雇った代行業者の仕業とわかり、桃次郎は無事解放されます。一方、三番星の玉三郎(せんだみつお)は塩尻近くのドライブイン「藤村食堂」で店主の娘・恵子(松本ちえこ)を口説いていた時、そこへトラック野郎仲間の安曇野こと小林太一(工藤堅太郎)がやってきます。
トラック野郎 熱風5000キロのネタバレあらすじ:承
安曇野に誘われたジョナサン(愛川欽也)は長野で材木運搬の仕事に就きますが、運転中に事故を起こして重傷を負ってしまい、桃次郎は代わりに仕事を引き受けます。しかし、愛車の一番星号は路上で喧嘩沙汰を起こした時にクレーン車に突っ込まれており、修理に出していました。桃次郎は仕事のため上松運送に行くと、お夏はここで運転手を仕切る総配をしていました。桃次郎と夏はどぶろくの飲み比べをします。桃次郎はここで働くトラック運転手のノサップこと黒田勝也(地井武男)と一緒に働き、夏からずっとここで働いてほしいと頼まれます。
トラック野郎 熱風5000キロのネタバレあらすじ:転
安曇野が伐採中に材木の下敷きになって事故死してしまいました。葬式は仲間たちにより盛大に執り行われます。桃次郎は安曇野の娘・陽子(大熊なぎさ)を母・はる恵(二宮さよ子)の元へ連れて行きますが、はる恵は引き取らなかったため、陽子はお夏が面倒を見ることになります。やがてジョナサンは怪我から回復して退院します。玉三郎は恵子の気を引こうと藤村食堂にインベーダーゲーム機を導入しますが、ゲーム機は故障ばかり起こし、玉三郎は食堂へ出入り禁止になってしまいます。一方、ノサップの写真を見たお夏は、彼がかつての命の恩人だった黒部勝次だと知ります。
トラック野郎 熱風5000キロの結末
ノサップはかつて、お夏と共に北海道・勇払に暮らしていましたが、上松運送の社長・日疋重蔵(金田龍之介)が自分たちを裏切り故郷から追い払ったとして、復讐の機会を伺っていたのです。しかし、お夏は恩人である重蔵を庇い、ノサップは上松運送を去りますが、陸送の拠点である橋にダイナマイトを仕掛けて木材もろとも木っ端微塵にし、重蔵に復讐を果たします。桃次郎は自分の荷物は辛うじて死守しました。それでも桃次郎は、お夏がノサップに想いを寄せていることを知り、その背中を押すとそっと去っていきます。そんな折、桃次郎はジョナサンから、はる恵が魚津港からの漁船に便乗して、故郷の沖縄・石垣島へ帰ろうとしていることを知ります。桃次郎は陽子を修理から戻ったばかりの一番星号に乗せ、魚津港まで送っていきました。はる恵は陽子を抱きしめ、涙を流しました。
この9作目も「人間模様」が多く描かれていて、見ていて面白いし、笑える部分や考え込んでしまう部分・泣いてしまう部分等あると思います。仲間のトラック運転手が材木の下敷きになって亡くなってしまうのですが、亡くなる前に「ようこ」と言って自分の子供の身を心配して亡くなっていくシーンが何とも脳裏に焼き付いております。ここのシーンは泣きました。そして、盆踊りで供養をする仲間たちの姿も感動ものです。昔の方々って義理堅いというか何というか・・・現代に生きている自分も色々と考えさせられる事が多い。そういう作品だと思います。最後に「ようこ」を母親の所へ送り届ける「お約束」シーンもカッコイイです!桃さん男だよあんた!