新・座頭市物語の紹介:1963年日本映画。座頭市シリーズの第3作目で、初めてのカラー作品。一旦結婚を決めたものの、運命のいたずらで再び放浪の旅に出る座頭市の姿が印象的。デビュー間もない坪内ミキ子が美しい。
監督:田中徳三 出演:勝新太郎(座頭市)、河津清三郎(伴野弥十郎)、坪内ミキ子(弥生)、須賀不二男(安彦の島吉)、中村豊(馬蔵)
映画「新・座頭市物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「新・座頭市物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「新・座頭市物語」解説
この解説記事には映画「新・座頭市物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
新・座頭市物語のネタバレあらすじ:起
ある宿場町に現れた渡世人の3人連れ。飯屋に入ると、隅の席で1人の按摩がご飯をかっこんでいます。3人は彼が関宿の勘兵衛を斬った座頭市だと知り、彼の帰途を襲います。しかし市のドスには敵わず、1人を残して逆に斬られる羽目に。その後、市は街道で幼馴染と出会い、一緒に木賃宿へ。そこで金をゆすりとられる災厄に見舞われます。しかし、犯人の掌に入れ墨があると聞き、目星をつけて地元の貸元へ。そこにいた子分の声からその男が犯人であることを暴き、金を取り戻します。しかしその際、自分の名前を出したため、勘兵衛の弟・島吉に自分の居場所を知られてしまいます。島吉は子分衆を連れて復讐のために市を探し回っていたのです。
新・座頭市物語のネタバレあらすじ:承
島吉とその子分衆は温泉宿で市を見つけ、果し合いをすることに。そこに1人の男が現れ、果し合いをやめさせます。市に居合抜きを教えた伴野弥十郎という浪人でした。伴野に促され、市は久しぶりにその家へ。そこでは1人娘の弥生がまだ嫁にもゆかず、父親の世話をしていました。それまで武士として志操堅固な伴野でしたが、水戸天狗党の残党から金を無心されて困惑。郷士の息子が自分の剣術の弟子であるのを奇貨として、誘拐の上、身代金を取る計画を手引することになります。
新・座頭市物語のネタバレあらすじ:転
その一方で市と弥生はお互いに惹かれるものを感じ、やがて弥生の方から市に「おかみさんにして下さい」と言い出します。盲目でおまけに渡世人であることから、市はその求婚を退けますが、弥生の決心が固いことを知ると、自分も所帯を持つ気持ちになります。そこへ島吉がやってきて、再び市に果し合いを申し込みます。しかし、ヤクザの足を洗おうと決心した市はドスを捨て、決闘に応じません。「好きなようにしてくれ」という市に島吉も困惑。弥生も姿を見せて一緒に捨て身の懇願をするので、ほだされた島吉は復讐を諦めます。
新・座頭市物語の結末
間もなく帰ってきた伴野に、弥生は市との結婚を許してもらおうとします。しかし、伴野の方では彼女をある家へ嫁がせるつもりでした。仕官への足がかりです。彼は激怒。市へもその矛先は向き、出て行けと怒鳴りつけるのです。そして天狗党の残党は伴野の助けで誘拐に成功。郷士の息子を駕籠に乗せて引き渡し場所に向かいます。ところが彼らから按摩に呼ばれ、計画を察知していた市が全員を斬り殺し、息子を助け出します。身代金を持ってそこに現れたのは伴野でした。市は彼と一騎打ちとなり、かつての師匠を倒します。結局弥生とは結ばれない運命でした。彼女に別れを告げると、市はまた旅立ってゆくのです。
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