座頭市二段斬りの紹介:1965年日本映画。座頭市シリーズの第10作目。師匠を殺された座頭市の復讐譚。いつものように陰気なストーリーだが、東宝の「社長シリーズ」「駅前シリーズ」で有名な三木のり平が絵に描いたようなコメディ・リリーフを演じ、異彩を放っている。
監督:井上昭 出演:勝新太郎(座頭市)、坪内ミキ子(お小夜)、三木のり平(鼬の伝六)、加藤武(門倉小平太)、春本富士夫(磯田幸右衛門)
映画「座頭市二段斬り」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市二段斬り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市二段斬り」解説
この解説記事には映画「座頭市二段斬り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市二段斬りのネタバレあらすじ:起
相変わらず各地を漂泊して歩く座頭市は、按摩の修行のために昔住んでいた町へ立ち寄ることに。そして昔顔馴染みだったおでん屋の親父から、師匠の彦の市が半月ほど前に斬り殺されたことを聞かされます。しかも、その娘のお小夜は女郎になっていました。その女郎屋を訪れ、市はお小夜に会おうとしますが、客を取るのを嫌がった彼女は地下牢に閉じ込められ、日々折檻を受けていました。
座頭市二段斬りのネタバレあらすじ:承
地下に忍びこんだ市は木格子ごしにお小夜と話をし、師匠が殺されたのも、お小夜が女郎にさせられたのも、錣山の辰五郎の差し金だということを知ります。辰五郎は貸元であると同時に十手持ち。おまけにその女郎屋の経営者でもありました。郡代に賄賂と女を提供し、いたって羽振りよく縄張りを仕切っていたのです。市は辰五郎の賭場に顔を出し、いかさまサイ振りの名手・鼬の伝六と大勝負をして100両をせしめます。
座頭市二段斬りのネタバレあらすじ:転
そうやって挑発しておいてから、通りで待ち構えていた辰五郎の子分たちを長ドスの餌食に。そんな市に対し、決闘を挑んできた浪人がいます。辰五郎の用心棒である門倉小平太でした。彼こそ、彦の市を斬った犯人だったのです。さらに郡代と辰五郎は共謀し、見回り役人を斬った件につき、その罪を市になすりつけようとします。これも年貢金横領を露見させないために門倉がやったことでした。市は町外れの橋の袂での決闘で門倉を倒し、再び宿場へ。町では郡代が配下の者を動員し、市を探し回っていました。
座頭市二段斬りの結末
メンツを潰された伝六の娘が市の長ドスを盗むというトラブルはありましたが、それも無事に収まります。市は宿を抜け出し、おでん屋に扮して捕り手たちの目を誤魔化したあと、辰五郎の家へ。伝六の手を借りてお小夜や他の女郎たちを助け出し、市はそこにいた郡代と辰五郎を人質に外へ。数十人におよぶ捕り手やヤクザたちを散々斬って捨てたあと、女郎たちの前で郡代と辰五郎を斬り殺します。翌日、師匠の墓に参ったあと、市はまた旅立つのです。
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