ヤング・フランケンシュタインの紹介:1974年アメリカ映画。フランケンシュタイン博士の子孫・フレデリックがまたもや怪物を造り出し、町中は大パニック。フレデリックはなんとか怪物と町の人を和解させようとあれこれ手を尽くします。フランケンシュタインをパロディ化した、怖くて笑えるコメディです。
監督:メル・ブルックス 出演者:フレデリック(ジーン・ワイルダー)、アイゴール(マーティ・フェルドマン)、インガ(テリー・ガー)、怪物(ピーター・ボイル)、エリザベス(マデリーン・カーン)ほか
映画「ヤング・フランケンシュタイン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヤング・フランケンシュタイン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヤング・フランケンシュタイン」解説
この解説記事には映画「ヤング・フランケンシュタイン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヤングフランケンシュタインのネタバレあらすじ:起
かの有名なヴィクター・フランケンシュタイン博士の子孫、フレデリック・フランケンシュタインは医大講師を勤める傍ら、有名な脳外科医でもありました。フレデリックは祖先の実験(死者蘇生と怪物の創造)を快く思っておらず、学生から「フランケンシュタイン先生」と呼ばれると、ムキになって「フロンコンスティン(英語読み)」だと訂正するほどでした。ヴィクターの実験は、彼の父・ビューホートも許しておらず、遺産は息子ではなく曾孫に譲という遺言書を残していました。ある日の講義後、フランケンシュタイン家の使者・フォルクシュタインが、遺言と家督の相続について知らせに来ました。婚約者のエリザベスとの別れを惜しみつつ、さっそくトランシルヴェニアの屋敷へ向かうことにしました。
ヤングフランケンシュタインのネタバレあらすじ:承
駅で従者のせむし男(何故かたまにコブの位置が変わる)・アイゴールと、可愛いけれど少しドジな助手・インガと待ち合わせ、屋敷へと向かいます。到着すると怪しい家政婦のブルッハーが迎え入れてくれ、屋敷を少し案内してくれました。旅の疲れでベッドに入っても、「私はフランケンシュタインではない…」とうなされ、インガに起こされます。そのとき、二人は本棚の後ろから怪しげな音楽が聴こえるのに気づきました。本棚は仕掛け扉になっており、進んでいくとかつてのヴィクターの研究室へとつながっているのでした。途中でアイゴールとも合流し、歩みを進めていくと祖父の書斎へと辿り着き、ついに「怪物の創造法」が書かれた記録を発見してしまいます。書斎には誰かがシガーを燻らせ、ヴァイオリンを弾いた痕跡が残っていました。科学者の性なのか、あれだけ先祖の行為を否定していたフレデリックも、目の前に記録があるとなると俄然やってみたくなり、すぐに実行に移してしまいます。手際よく死体を盗み出し、アイゴールに脳味噌を盗みに走らせますが、「科学者にして聖人」だった人物の脳味噌を盗むはずが、「アブノーマル」と書かれた脳味噌を持ち帰ってきてしまいます。そうとも知らないフレデリックは、その脳味噌を使ってあっという間に怪物を完成させます。雷による通電の儀も行われました。実験直後こそぴくりともしなかったものの、一晩経つとうなり声をあげて動き出しました。
ヤングフランケンシュタインのネタバレあらすじ:転
その頃、村の人々もフランケンシュタイン博士の子孫が帰ってきたことで、ナーバスになっていました。そこでケンプ警部が屋敷を訪問しに向かいます。一方、怪物のあまりの知能の低さを不審に思ったフレデリックは、アイゴールに脳味噌の持ち主を問いただします。正直に白状したアイゴールに、フレデリックは頭を抱えるのでした。2mを超える山のような巨体と、馬鹿力を持つ身体に異常者の脳味噌を入れてしまったのです。制御できる訳がありません。途方にくれているところへタイミング悪くケンプ警部が到着しますが、なんとか誤摩化し通して見送ります。しかし、ほっと息をつく暇もなく家政婦のブルッハーが怪物を逃がしてしまいます。すべては彼女の計画だったのです。彼女はヴィクターの恋人で、彼の意志を継ぐためにこの時を待っていたのでした。怪物は彼女の弾くヴァイオリンのメロディにだけ従うようでした。街に出た怪物は危害を加えるというよりも、ドジばかりをふんで歩き、満身創痍の所をフレデリックはに捕まります。フレデリックは、話せば分かるとばかりに、怪物と二人きりで部屋にこもり「お前は愛されている」「お前はすごい奴だ!」と説得するのでした。
ヤングフランケンシュタインの結末
なんとか手なずけた彼は早速学会に発表しますが、そこでもなじられ、侮辱された怪物は逃げ出してしまいます。そんな折、婚約者・エリザベスがサプライズで屋敷を訪れますが、不用心にも窓を開けっぱなしにしていた彼女の部屋へ怪物がきて攫っていきます。そして、なんと彼女は怪物と一夜を共にし、彼のあまりにも立派なソレに虜になってしまったのでした。再び怪物を捕まえ、連れ戻したフレデリックは捨て身の覚悟で最後の実験を行います。自らの身体と怪物をケーブルで繋ぎ、自分の頭脳を半分分け与えたのです。実験は見事成功し、今までうなることしかできなかった怪物は、気の利いた一言まで言えるようになりました。街の人々も単純なもので、話が通じると分かると、すぐに歓迎ムードになったのでした。物事は納まる所に納まり、エリザベスは口のきけるようになった怪物とちゃっかり結婚してしまいます。フレデリックの方も、助手のインガと深い仲になっていたので、これ幸いと婚約します。新婚の夜、インガはフレデリックに「あなたの頭脳と引き換えに怪物のなにをもらったの?」と質問します。フレデリックはそれにうなり声で応えつつ、このおかしな物語は幕を閉じるのでした。
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