蔵の中の紹介:1981年日本映画。編集社の磯貝三四郎の元に蕗谷笛二という少年が『蔵の中』という小説の原稿を持ち込んできました。それを読んだ磯貝三四郎は自分の事が書かれているのを知り、読み終えた後、蕗谷笛二の元に向かいます。そこで見たものは・・・という話の官能ミステリーです。
監督:高林陽一 出演者:山中康仁(蕗谷笛二)、松原留美子(小雪)、亜湖(真野玉枝)、小林加奈枝(おみね)、きたむらあきこ(境内の娘)、中尾彬(磯貝三四郎)、吉行和子(お瀞)
ほか
映画「蔵の中」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「蔵の中」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「蔵の中」解説
この解説記事には映画「蔵の中」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
蔵の中のネタバレあらすじ:起
編集社の磯貝三四郎は従業員の女性にちょっかいを出すエロ男でした。蕗谷笛二という少年がやって来て自分の書いた原稿を読んでくださいと言って立ち去りました。風呂敷に包まれた原稿は『蔵の中』という題名がつけられていました。その小説を磯貝三四郎は読み始めました。蔵の中で暮らす笛二と姉の小雪が住んでいました。姉が病で蔵の中に閉じ込められていることから弟の笛二が世話をしていると言うものでした。小雪の病気は相当悪く、他の人にうつらないように隔離されているのでした。笛二が小雪に食べ物を与えると小雪は血を吐いて倒れました。笛二は小雪の口から血を吸い出し介抱しました。小雪は言葉は一言もしゃべらず、笛二が小雪の言葉を代弁する異様な関係でした。
蔵の中のネタバレあらすじ:承
夜になると暗い蔵の中はろうそくの明かりだけでした。笛二は小雪に夕食を食べさせていました。小雪を励まし納得させていました。夜も更け二人は同じ布団で眠りました。翌朝外に出て用事を済ませた笛二は蔵の中に戻り、小雪の体を風呂代わりに拭いていました。そし全裸の小雪と交わりました。二人は近親相姦の関係でした。笛二には蔵の中の小窓から望遠鏡で近隣の家の情事を覗く趣味がありました。いつも覗いていたのは向かいの家のお瀞という女でした。彼女は磯貝三四郎の愛人でした。更に笛二は口の動きで話していることを読み取れる特技を持っていました。そして二人の会話を読み取り、磯貝三四郎の妻は死んで遺産が残っていることと、お瀞が早く一緒になってくれとせが無のに対し、磯貝三四郎は49日が済んでからだと言っていること、そして磯貝三四郎の妻が血を吐いて死んだことがわかりました。
蔵の中のネタバレあらすじ:転
小雪の病状は悪くなっていました。それでも笛二は毎日向かいの家を覗いていました。小雪は笛二に化粧を施しています。そして血を吐くことも多くなっています。小雪は自分の命をあきらめているようでした。ばあやに毎朝頼んでいる洗濯物に血が付いているのを見つけられました。ばあやは血を吐きだしたらもう長くは無いですと言いました。笛二は今日も覗いています。最近磯貝三四郎とお瀞の口げんかが多くなっていました。そしてこの日は様子が違っていました。磯貝三四郎がお瀞を絞殺してしまいました。その光景は小雪も見ていました。
蔵の中の結末
小雪は自分もあのように殺してくれと笛二に頼みました。そして笛二は小雪の首を絞めて殺しました。編集社で『蔵の中』の小説を読み終えた磯貝三四郎は着替えをしてお瀞の家に行き、向かいの家の2階を見ました。小窓から望遠鏡が見えました。そして蔵の中に入りました。奥の部屋に全裸の蕗谷笛二がいました。蕗谷笛二は口封じに来たのでしょうと言い、ずっとここで待っていましたといいました。そして小雪と一緒に読唇術を習ったのであなたの会話は全部わかりましたと言いました。磯貝三四郎が蕗谷笛二に襲いかかりましたが蕗谷笛二は消えていました。磯貝三四郎は蕗谷家の女中を見つけばあやの事を聞きました。すると2年前に死んでいました。そして小雪の事を聞くと蔵の中にいるのは笛二だけだと言います。中に入ると女装した笛二が着物を着て座っていました。外にはお瀞が日傘をさして立っていました。
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