サボタージュの紹介:2014年アメリカ映画。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をモチーフとしたクライム・サスペンス作品です。アーノルド・シュワルツェネッガー扮する麻薬捜査官の部下たちが次々と殺害されていき、やがて捜査官の隠し持つ裏の一面が明らかになっていきます。
監督:デヴィッド・エアー 出演者:アーノルド・シュワルツェネッガー(ジョン・“ブリーチャー”・ウォートン)、サム・ワーシントン(ジェームズ・“モンスター”・マレー)、ミレイユ・イーノス(リジー・マレー)、オリヴィア・ウィリアムズ(キャロライン・ブレントウッド)、テレンス・ハワード(ジュリアス・“シュガー”・エドモンズ)ほか
映画「サボタージュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サボタージュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サボタージュの予告編 動画
映画「サボタージュ」解説
この解説記事には映画「サボタージュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サボタージュのネタバレあらすじ:起
最強の特殊部隊を率いて数々の功績を挙げ続け、“ブリーチャー(破壊屋)”との異名を取る麻薬取締局(通称:DEA)の凄腕捜査官ジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、とある麻薬カルテルのアジトを急襲するため8人の部下を引き連れていました。メンバーはジョンの他に、サブリーダー格のジェームズ・“モンスター”・マレー(サム・ワーシントン)、ジョー・“グラインダー”・フィリップス(ジョー・マンガニエロ)、エディ・“ネック”・ジョーダン(ジョシュ・ホロウェイ)、ジュリアス・“シュガー”・エドモンズ(テレンス・ハワード)、トム・“パイロ”・ロバーツ(マックス・マーティーニ)、ブライス・“トライポッド”・マクニーリー(ケヴィン・ヴァンス)、“スモーク”・ジェニングス(マーク・シュレーゲル)、そして先行して潜入しているジェームズの妻リジー(ミレイユ・イーノス)で、いずれも癖のある荒くれ者ばかりです。アジトには、カルテルが密かに貯め込んでいた2億ドルにも及ぶ闇資金が隠されていました。
サボタージュのネタバレあらすじ:承
カルテルのアジトに踏み込んだジョンのチームは、銃撃戦の末に闇資金の在り処を突き止めました。この時、既に闇資金の一部を着服しようと目論んでいたジョンたちは1000万ドルを抜き取って下水道に隠し、スモークの犠牲もありながらもカルテルを一網打尽にし、証拠隠滅も抜かりなくしておきました。しかしその夜、チームは密かに1000万ドルを回収しに戻りましたが、既に金は何者かによって奪われていました。闇資金着服の件はすぐに露呈し、チームは内務調査局から追及され、信用を失ったジョンは事務職へ移動となり、他のメンバーも停職処分を受けました。半年後、ようやく現場復帰を許されたジョンは、ジェームズとリジー、トム、エディ、シュガーを再招集してチームの絆を取り戻すべくトレーニングを開始しましたが、ブライスはチームに復帰しませんでした。そんなある日、トムの乗った車が線路上で動かなくなり、トムは列車に撥ねられて死亡しました。アトランタ市警のキャロライン・ブレントウッド刑事(オリヴィア・ウィリアムズ)が現場検証に現れ、トムの死に衝撃を受けたジョンはキャロラインの態度に腹を立てながらも捜査に協力すると約束しました。
サボタージュのネタバレあらすじ:転
しかし、今度はエディが自宅で惨殺され、ジョンたちは闇資金を狙うチームの内部分裂なのか、ジョンのチームに復讐を狙うカルテルの者の仕業なのか、正体や目的の掴めない犯人に疑心暗鬼に陥っていきました。キャロラインは連続殺人事件の謎を追ううちに、ジョンのチームによる闇資金着服の件を知りました。キャロラインはブライスに事情を聞こうと向かいましたが時すでに遅く、ブラウスは既に殺害されており、そばにはブライスが仕留めた刺客の死体もありました。その身元から、ジョンのチームを狙ったのはメキシコの巨大麻薬カルテル“リオス・ガルザ”に雇われ暗殺者集団“カイビル”であることがわかりました。キャロラインに捜査への協力を約束したジェームズは、ジョンの隠された過去を打ち明けました。2年前、ジョンのチームはリオス・ガルザの主要メンバーの一人を捕え、当局へ護送しようとした際、婦人警官が主要メンバーを射殺しました。リオス・ガルザは報復にジョンの妻と息子を誘拐して拷問の末に殺害、一部始終を収めた映像を送ってきたのです。それ以来、ジョンはリオス・ガルザへの復讐に燃えていたのです。
サボタージュの結末
しかし、その後の捜査でカイビルのメンバーらは連続殺人事件の直前に全滅させられていたことが明らかになり、シュガーと不倫関係にあったリジーが金を独り占めにするために仕組んだことがわかりました。リジーはキャロラインに協力したジョーを殺し、更にはジェームズまでも殺害してシュガーと共に逃走しようとしましたが、追ってきたキャロラインとカーチェイスを繰り広げた末にリジーの車は事故に遭い、シュガーは死亡しリジーも瀕死の重傷を負いました。リジーの元にジョンが姿を現し、金を奪ったのは自分だと告げるとリジーにとどめを刺して逃走、キャロラインはジョンを見逃してやりました。メキシコに乗り込んだジョンは奪った1000万ドルで現地警察官を買収、妻子を殺した実行犯ブルーホ(ポール・アンソニー・バレラス)の居場所を突き止めると、カルテルの者を次々と殺害しながらアジトに殴り込み、命乞いするブルーホを射殺して妻子の仇を討ちました。しかし、カルテルを全滅させたジョンは胸に致命傷の銃弾を受けており、死にゆくジョンは最期にとウィスキーを飲み、葉巻に火をつけました。
この映画の感想を投稿する