ドクター・ドリトルの紹介:1998年アメリカ映画。医者をしているジョン(ドクター・ドリトル)は、一匹の犬と出会う事で子供の頃に封印していた能力を再び目覚めさせてしまう。その事により、さまざまな騒動に巻き込まれていく。
監督:ベティ・トーマス 出演者:エディ・マーフィ、オジー・デイヴィス、オリヴァー・プラット、リチャード・シフ、クリスティン・ウィルソンほか
映画「ドクター・ドリトル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドクター・ドリトル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドクター・ドリトル」解説
この解説記事には映画「ドクター・ドリトル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【子供の頃の能力】
子供の頃ジョンは特殊な能力を持っていた。それは愛犬と話が出来るというものだったが、親は子供がぬいぐるみなどに話をする程度にしか思っていなかった。ジョンが愛犬は質問すると人間と犬の違いを沢山教えてくれた、しかし「どうして犬はお尻の臭いを嗅ぎ合うの?」という質問に「人間でいう握手のようなもの、どんな相手か知る為に嗅ぐ」と教えられた為、お世話になる学校の先生のお尻の臭いを嗅いだ事で、父親が自分の子供がおかしくなったと思い霊媒師を呼び悪霊を追い払わせる。その時ジョンを苛めていると思った愛犬が霊媒師に噛み付いてしまい、保健所へと連れられてしまうという悲劇から、ジョンは動物とは会話しないと心に決め大人になった。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【大人のジョン】
大人になったジョンは子供の頃とは違い動物嫌いの、普通のつまらない普通の人になっていた。2人の娘と愛する妻と4人で暮らしで病院の医師として働いていた。ジョンの病院は毎日忙しく、患者が入れ替わり立ち代わりやってきて目も回る程の忙しさだった。また大きな製薬会社との契約も進んでおり、それも忙しさの内の原因でもあったが、大きなチャンスでもあった為、話を逃したく無かった。しかし同僚のドクタージーンとジョンの妻は、大きな会社との契約を心配していた。製薬会社との契約は土曜日に朝で、金曜日からキャンプの予定を入れていたジョンは妻から責められるのだ。また飼っていたモルモットが逃げ出したと、娘のマヤが出かけに騒ぎたてる。ジョンが寝ているとモルモットがベッドに潜りこんで来て、驚いて飛び起きモルモットをケージへと入れた。すると病院から電話がかかって来て急患だと思い行って見るがカニアレルギーの常連患者で、注射を一本打てば済む程度の事で呼び出されたと腹を立てていた。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【ジョンの異変】
夜中にモルモットに脅かされ、また病院に呼び出された事でジョンは怒りながら車を運転していた。目を一瞬外した隙に目の前に一匹の犬が通り、急ブレーキを踏んだが間に合わずサイドミラーに映った犬は道に倒れていた。やってしまったとため息を付きうなだれていると、引いたはずの犬が「何処見て運転してるんだ、気を付けろクソおやじ」と文句を垂れて歩いていってしまった。犬がしゃべった事に驚くが夜中で疲れもあったせいだと思い、犬をひき殺したのでは無い事に安心するジョンであった。次の日の製薬会社との契約に向かったジョンだったが、そこでおかしな経験をする。それは街中の動物達の話し声が聞こえるといった症状だった。ハトにリス、馬までも話し始めた事にジョンは驚いて、契約もそこそこに逃げ出すのだ。急いで家に帰り娘のモルモットを助手席に乗せると、家族の待つキャンプ場へと向かった。車を走らせていると隣に乗っていたモルモットが「田舎は空気が上手い」と話始め、ジョンは何気なく「本当だ、都会にいると分からないが」と返事を返すとモルモットが自分の言葉にジョンが返事した事に「何?」と驚く。またジョンも驚きハンドル操作を誤り慌てて路肩に車を停め「これは夢だ」とジョンは思おうとしたが、モルモットは「スゲー俺、あんたの言う事が分かる」と興奮する。ジョンは取り乱すが「とりあえずお互い落ち着こう」と、逆にモルモットに諭されるのだ。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【森の動物達】
キャンプ場に着くとマヤが「どうして、ロドニーをルーフに乗せてるの?」と怒る。モルモットがしゃべり続ける為、ルーフに乗せて来たのだ。夜になりフクロウがジョンの元へやって来て、羽に刺さったトゲを抜いて欲しいと頼む。トゲをとってやるとフクロウは喜び「森で動物と話ができる医者が居ると噂になっている」とジョンに言った。自分はどうしてしまったんだろうと不安になり、動物が入って来ない様に家中の戸締りを始めるのだ。しかし次から次へと森から動物達がやって来て、ジョンに話しかけてくる。ジョンは頭がおかしくなったのだと思い、妻に「帰らなきゃ、急患が入った」と言い慌てて帰る。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【頭の検査をしてもらう】
知り合いの医者に脳波の検査をしてもらう為に、夜にも関わらず「今すぐ検査して欲しい」と頼む。病院に着くとドブネズミ同士がケンカをしていて、ジョンに「何見てるんだよ」と怒ってくる。ジョンもネズミに話しかけるが、知り合いの医者に見られてしまう。脳の検査をしてもらったが、医者は何処も異常は見当たらないという。動物の話し声が聞こえる件に関しても、ストレスか何かじゃないかと聞かれ先日犬をひいた事を話すと「それだろう」と医者が言った。「引いた犬はどうした?怪我はしてなかったか?」と質問されたので、「心配ない立ち上がって行ってしまった。俺にクソおやじと悪態つく元気まであった」と答えた。すると医者は「犬は言葉をしゃべらない」と、犬を引いてしまったという罪悪感からそう聞こえるのだろうと思われてしまうだけだった。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【引いた犬と再会】
突然帰ってしまったジョンを心配し電話をかけてきた妻には、合併の話や急患で忙しく気が立っていただけだから大丈夫と嘘をついた。「戻って来られる?」と聞く妻に「すぐに戻るよ」と返事をし妻を安心させたが、電話をしている最中にあの日引いた犬が「助けろクソおやじ」と言いながら保健所の車に連れて行かれる姿を発見する。すぐ後を追いかけ保健所に向かうと無数の犬たちが、一斉にジョンに話しかけてくるのだ。ジョンは引いた犬を保健所から助け出すと、犬は「感謝するよ、危ない所だった」と礼を言ってきた。それよりもジョンは「どうして犬の言葉が分かるのか」「そして会話が成立するのか」知りたかったのだ。犬は「自分にも分からない、あんたの頭がおかしい」と言うが、ジョンは「犬はしゃべらない」と反論すると犬も「意味なく吠えているわけじゃない」と反論してくる。話していても拉致があかないと思い保健所からは助けたから良いだろうと思い、犬を置いて去って行こうとする。すると犬は「見捨てるのか?」と咳込み体調が悪いフリをするのだった。仕方なくジョンは獣医に犬を連れていくが、診察台に上がった犬は「仮病だった」と白状したが、時既に遅しで獣医が体温を測る為に犬のお尻に体温計を刺した。犬は「体温計がめり込んでくる」とジョンに訴えるので、ジョンが獣医に「体温計が入ってしまったみたいですが」と言うのと、獣医はこの場合は「手で引っ張るか、下剤を飲ませて出て来るのを待つか、後は手術になります」と言った。「なんだって?」と犬がジョンに質問するので3つの選択肢を教えてやると「下剤」と犬が言ったのでジョンは獣医に「下剤でお願いします」と犬の要望を伝えた。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【犬を飼う事に】
犬を保健所からも助けてやったし獣医にも連れて行ってやった、これ以上を関わりたくなかったジョンは犬に「ここまでだ、さあ消えろ」と目の前から居なくなる様に犬に告げた。犬はジョンに良くして貰った為「俺、ペットでしょ?」と、自分はペットになったつもりでいたのだ。ジョンに「ペットを飼うならもっと利口な可愛げのある犬にする」と言われると、「分かった、命を助けて貰っただけで感謝してる、身の程は知っている」と未練たらたらで車から降りるのだ。その時娘のマヤから電話がかかって来て、犬が吠えた事でマヤが犬を飼って貰えたと勘違いし喜ぶ、妻も話の途中で切れた電話を気にしていたが「そういう事だったの」と安心するのだった。成り行き犬を飼う事になってしまったジョンは犬に「ラッキー」と名前を付け、家族が待つキャンプ場へと戻って来た。マヤは大喜びで犬を気に入るが、「キャンプには行きたくない、3週間もここに居るのは嫌だ帰りたい」と駄々を捏ねだす。そこでジョンは娘と取引する「キャンプに居るならラッキーを飼ってもいい、そうじゃなきゃ犬もダメだ」と言うと、マヤは仕方なくキャンプに参加する事にした。こうしてラッキーはドクタードリトル家の一員となる。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【自殺を考えるトラ】
自宅へと戻ったジョンは妻とくつろいでいた、そこへドクタードリトルの噂を聞きつけた動物達がやって来る。仕方なく動物たちの治療をするジョンだったが、サーカスから逃げ出してきたアルコール依存症の一匹の猿が慌てて戻って来て「虎が自殺するって言ってる、檻から出したのがイケなかった」と言った。ジョンは猿の案内でトラの元へと行くと、高い塔の上で「飛び降りて自殺する」と喚いているトラを見つけた。ジョンが近くまで行くとトラは「頭がガンガンし吐き気もする、物はブレて二重に見える」と苦しみを訴えてきた。何とかトラを説得し、サーカスへと連れて帰り檻へ戻すとサーカスの責任者と話をする。頭の病気だと思ったジョンは、「あのトラは頭に重大な病気を抱えている、獣医に見せた方が良い」と助言するが、責任者はほっておいてくれと取り合ってくれなかった。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【診療所へ入れられるジョン】
病院に戻ったジョンは入口で会ったドブネズミに、「友達が死にそうだ」と言われ仕方なく治療室へと運ぶ。病院には動物達で家が大変な事になっているから、ジョンを探して欲しいと言って妻がやって来ていた。それを知らずにジョンは急患であるネズミを治療していると、妻が入って来て「何をしているの?」とネズミの治療をしている所を見られてしまうのだ。「こいつが死にそうだと言ってるから」と言うと「言っている?」と妻が何をいぶかしそうにジョンを見る、「見て分かるだろう?死にかけてる、急患じゃなかったらこんな事はしない」と妻を何とか誤魔化したが、その間にネズミの心臓と脈が止まってしまった。ジョンは妻や同僚が見ているのもお構いなしに、ネズミに人工呼吸をし生き返らせる。ネズミに人工呼吸をしたジョンをおかしいと思い、心の病気だと思った妻はジョンを診療所へと連れて行く。ジョンが妻にどれだけ動物と本当に話が出来ると説明しても、理解してもらえるはずも無く入院を余儀なくされる。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【ラッキーが会いに来る】
その頃サーカスのトラの症状は更に悪くなっており、ジョンが助けると言ったまま戻って来ない事に「人間なんか信じるんじゃなかった」とサーカスに戻った事を後悔するトラであった。入院生活が続いてうんざりしていたジョンの元へ、ラッキーが「例のトラの具合が悪い」と伝えにやって来た。「トラだ?お前と出会うまでは幸せに暮らしていた、それが今ではこんな所に入れられて人生がめちゃくちゃだ、お前とは話したくない帰ってくれ」とジョンがラッキーを追い返す。するとラッキーが「トラは見殺しにするんだな」と言った、それを聞いたジョンは「トラなら毎日どこかで死んでいる、それが自然だ」と反論すると、ラッキーが「あんたは動物の言葉が分かる医者なんだ、その自然に逆らうな」と言われてしまうのだ。しかしジョンは認めたくなく「俺はそんな変態じゃない、帰れ二度と来るな」と怒る。
ドクター・ドリトルのネタバレあらすじ【本当の自分を取り戻す】
医者や家族に動物の声は聞こえなくなったと嘘をつき退院し、ラッキーや動物の声が聞こえないふりをしながら日常生活へと戻った。病院へ戻って働き始めたジョンは動物の声が聞こえない様に、前にもまして忙しく働らいていた。しかし娘のマヤは動物と話せるパパの方が良かったと残念がり、また自分は動物の実験ばかりしておかしいからパパにも嫌われていると悲しむのであった。マヤの話をこっそり聞いていたジョンは、マヤに「自分らしく生きる事が大事、誰が何て言おうとパパはマヤの事が大好きだよ」と娘に伝える。こっそり娘との話を聞いていたラッキーが感動して泣いていた、そんなラッキーに「夕べは無視して悪かった」と謝ると診療所で「自分に嘘をつくな」と言われた時の話をし始めた。「お前のおかげで長い間、忘れていた事を思い出した」と言うと、ラッキーに「愛してる」と告げた。そして「人生のけじめを着けに行く」と言いい車を飛ばすジョンであった。
ドクター・ドリトルの結末【トラの手術】
サーカスへ向かうとトラをこっそり檻から出して、検査を行う為に病院へと連れて行く。製薬会社との契約に遅れるジョンに、慌てふためく同僚に製薬会社の人間が「ドリトルが来なければ契約は無かった事にする」と言われてしまう。そこへジョンがトラを連れて戻って来て、こっそりトラを病院内に入れる。トラを見せると同僚は驚くがジョンは、「トラが症状を訴えている、一刻も早く手術しないと死んでしまう」と頼みこむ。パーティ―会場にトラが現れた事で大騒ぎになるが、ジョンは自分が動物と話せる事、トラが瀕死の状態である事を全て打ち明けるのだ。妻は「動物と話せるなんて」と不安がるが、ジョンの父親は「あいつは本当に話せるんだ、子供の頃に私が止めなければ、素晴らしい才能の持ち主なんだ」と父親はやっとジョンの事を認めてくれた。トラを治療台に乗せ局部麻酔を掛けると、トラとコンタクトを取りながら悪い箇所を探していく、トラは「どんな結果になっても先生に会えた事に感謝する」と言うのだ。外では他の動物達が病院に警官を入れまいと、邪魔をしていた。妻も理解してくれ手術を怖がるトラの手を優しく握る、病巣を探しているとトラが「そこだ」と言い血腫を取る事に成功し、トラは命の危機から脱する事が出来た。その様子を見ていた全ての皆が歓声を上げた。
ドクター・ドリトルの結末【自分らしく生きる】
ジョンがトラの手術を成功させたのを見て製薬会社が、ジョンの居る病院なら稼げると乗り気になったが、ジョンは製薬会社に契約はしないと言い切った。動物と話せる事を公表し晴れやかに自分らしく暮らせる様になったジョンは、これからは医者として活躍していく事を胸に決めた。往診に出かけるジョンにラッキーが「人間と動物どちらを診るの?」と聞かれるとジョンは「どっちもさ、どちらも同じ動物だ」と生き生きと答えると、ジョンとラッキーは共に歩き始めるのであった。
ネズミからトラまで大小様々な可愛い動物達がしゃべります。エディ・マーフィーのお茶目な演技と動物達のやりとりが面白くて、見ていてとても楽しいです。主人公の相棒となるワンちゃんのラッキーが可愛すぎてもふもふしたいです。家族愛が溢れているコメディ作品です。