映画「奪還者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
奪還者の紹介：2013年オーストラリア,アメリカ映画。『アニマル・キングダム』のデビット・シュミット監督による経済破綻した世界を描いたクライムサスペンス。命よりも大事にしている車を強盗に奪われた主人公が、ひたすら強盗を追いかけるものの、その途中で強盗の弟と遭遇し、奇妙な関係が2人の間に生まれ始める。
監督：デヴィッド・ミショッド 出演：ガイ・ピアース（エリック）、ロバート・パティンソン（レイ）、スクート・マクネイリー（ヘンリー）、デビッド・フィールド（アーチー）、スーザン・プライアー（ドロジー）ほか
この解説記事には映画「奪還者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
経済崩壊した世界で、エリックは命よりも大切な自動車を盗まれます。自動車を盗んだヘンリー一行は、その以前にも強盗を図ったものの、ヘンリーの弟・レイは銃撃を受け置き去りにされていました。激昂したエリックは執拗にヘンリーを追うものの、丸腰ゆえすぐに返り討ちにあいます。一方のレイは、重傷を負いながらも、別の車に乗って荒野をさまよいます。返り討ちにあったエリックは、ヘンリーたちに対抗できるよう、拳銃を手に入れるために、強盗が乗り捨てた車を使って移動します。
エリックは、少年が売春を行っているであろう家に入り、そこでヘンリーの行方を聞き出そうとします。誰も知らないと分かると、奥にいるオーナーに問いただすも、オーナーはエリックの名前を聞くばかりで話にならず。エリックは離れの小屋で、小人から拳銃を買おうとしますが、高額ゆえに小人をその銃で射殺して拳銃を手に入れます。ところが彼が車に戻ると、そこにはレイが倒れこんでいました。レイがヘンリーと何か関係があると見たエリックは、ひとまずレイを車に乗せます。
レイの傷を治すために医者を探すエリック。とある女医の手当てで、レイは回復しますが、エリックは彼を拳銃で脅してヘンリーの居場所を聞き出そうとします。そこへ別の強盗が女医の家を襲撃しようとするも、エリックが撃退。女医はその惨劇に耐えられませんでした。レイの曖昧な誘導に痺れを切らしたエリックは、モーテルで一泊しようとしますが、レイが追っ手と間違えて少女を撃ってしまいます。警察に攻撃されるレイを救ったのはエリックでした。彼は誤射したエリックを責めるわけでもなく、2人でモーテルから逃げ出します。
2人は野宿をしますが、レイが寝床を離れている間に、エリックは兵士に連行されてしまいます。エリックは兵士に、浮気した妻とその相手に復讐し、自宅の庭に埋めたとこぼします。そこへ後を追ってきたレイが現れ、兵士を撃ち殺し、エリックを救出します。レイは自分を置き去りにしたヘンリーを始末するとエリックに宣言します。しかしヘンリーのアジトに乗り込むも、レイは困惑するヘンリーに撃たれてしまいます。エリックはヘンリーら一味を射殺し、庭でレイの遺体も合わせて燃やします。車を取り返したエリックがトランクを開けるとそこには飼っていたと思われる愛犬の亡骸がありました。彼はスコップを取り出すと、固い地面に突き立てるのでした。
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