デッドフォールの紹介:1989年アメリカ映画。「Let’s do it.(やってやろうぜ)」、「デカイ敵ほど燃えあがる!」といキャッチコピーで、組織の罠にはまったロサンゼルス市警察の対照的な腕利き刑事2人のリベンジを描いた痛快アクション映画です。
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー 出演:シルヴェスター・スタローン(レイモンド・タンゴ)、カート・ラッセル(ガブリエル・キャッシュ)、テリー・ハッチャー(キャサリン・タンゴ(キキ))、ジャック・パランス(イヴ・ペレット)、ブライオン・ジェームズ(レカン)、ジェームズ・ホン(クアン)、ほか
映画「デッドフォール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デッドフォール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デッドフォールの予告編 動画
映画「デッドフォール」解説
この解説記事には映画「デッドフォール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デッドフォールのネタバレあらすじ:1.プロローグ:敏腕刑事・タンゴとキャッシュ
ロサンゼルス郊外、1台の暴走するタンクローリーを追う1人の知的な風貌の刑事がいました。その男の名はレイモンド・タンゴ、ロス市警の敏腕刑事です。タンゴは暴走して来るその車を前に果敢に立つと、銃でトラックを撃ち止めました。タンゴの連絡を受けた地元警官たちに「何様のつもりだ。ランボーか」と言われたタンゴは、「ランボーは、ひよっこさ」と言いました。
そこを1台のリムジンが通って行きました。その中に乗っていた犯罪組織のボスのイヴ・ペレは、タンゴの姿を見ると「また奴にやられた。…タンゴとキャッシュ、この2人のデカには頭にくる」と部下たちに呟きました。部下たちは「私たちがやります」と言いましたが、ペレは自分に言い考えがあると言い、何やら企んでいました。
ロス市警にはもう1人敏腕刑事がいました。その男の名はガブリエル・キャッシュ、フランクで気取らない性格で子供たちから人気があるキャッシュは、新聞でタンゴの活躍を見ると「アルマーニのおっさん、やってるね」と呟きました。そこに1人の中国人の暗殺者が乱入、キャッシュを襲ってきました。キャッシュはその男と格闘し、その男を部屋から放り出しました。逃げる男をキャッシュは追跡、その男を逮捕しました。キャッシュは一般人の人命を何よりも尊重しますが、犯人追跡のためには勝手に他人の車を使うなど、手段を選ばないという男でもありました。
そんなタンゴとキャッシュを、マスコミは「ビバリーヒルズの伊達男」と「下町の暴れん坊」と評しました。2人は実に対照的な敏腕刑事でした。
デッドフォールのネタバレあらすじ:2.罠
タンゴには妹がいました。名前はキャサリン・タンゴ、犯罪ばかりの自分の住む町にうんざりしていました。キャサリンはタンゴに「暫く町を出る」と言い、行先も言わずに出ていきました。
一方、何者かに命を狙われたキャッシュは、中国人の暗殺者を拷問し、依頼主の事は聞き出せなかったものの、ある大きな取引があることを吐かせました。キャッシュはその現場へと向かいました。タンゴもその取引を盗聴で知り、現場へと向かいました。
互いに同じヤマを追っていると知らないタンゴとキャッシュは、現場で1人の男を追い、偶然、鉢合わせになりました。ライバル心を燃やし、2人はその男を追いました。2人はある部屋に行きつき、1人の男の遺体を見つけました。そこには盗聴器も仕掛けられていました。2人が不思議に思っていると、突如、FBI が踏み込んで来ました。
FBIはタンゴとキャッシュを有無を言わさず、逮捕しました。タンゴとキャッシュは麻薬摘発中の囮FBI捜査官の殺人犯として逮捕されました。証拠物件として、いつの間にか盗まれていたキャッシュの銃、そして、巧妙に偽造された盗聴テープがありました。
タンゴをキャッシュは裁判にかけられました。裁判で出てきた証人たちは、口裏を合わせたかのように、2人に不利な証言をしました。2人にとっては根も葉もない事ばかりで、その点での憤りでは2人は意気投合しました。最終法廷でタンゴは冷静に「この判決で警察の威信が落ちない事を祈ります」と言いますが、キャッシュは「こんなデタラメな裁判があるか!」と怒りをぶちまけました。結局、2人は18か月の刑務所暮らしとなりました。その刑務所も当初の刑務所とは違っていました。
これを聞いたペレは喜びました。すべてはペレの仕組んだ罠でした。これまでタンゴをキャッシュたちに辛酸を舐めさせられていたペレは、2週間後の最大の密輸取引を成功させるために、FBI捜査官たちまで買収し、この罠を仕組んでいたのでした。
デッドフォールのネタバレあらすじ:3.脱獄
刑務所に入ったタンゴとキャッシュを待っていたのは、以前にタンゴとキャッシュが逮捕し、刑務所送りにした凶悪犯ばかりでした。
ある夜、タンゴとキャッシュは凶悪犯たちに襲われ、地下のランドリー室へと落とされました。2人に恨みを持つ凶悪犯たちが2人を取り囲みました。その暗闇からペレ(この時はまだタンゴもキャッシュもペレの名も顔も知りません)が出てきました。2人はペレの罠にはまったことを悟りました。襲いかかってくる凶悪犯たちと2人は格闘しますが、奮戦虚しく、リンチに遭いました。
そこへ突然、キャッシュの前の上司・マット副所長が出てきました。マットは2人に脱獄するように勧め、図面を見せて2人に脱獄の手順を説明しました。キャッシュはマットを信じますが、タンゴはマットを信じていませんでした。結局、キャッシュ1人で脱獄を図りましたが、途中でマットが遺体となっていました。そして追っ手が来ました。これも罠でした。
キャッシュは慌てて、通風孔へと逃げました。そして、万事休すとなったその時、タンゴが現れました。タンゴの助けを借り、窮地を逃れたキャッシュは、タンゴと共に刑務所から何とか必死で脱獄に成功しました。
こうして脱獄したタンゴとキャッシュの間には、ささやかな友情が芽生え始めました。2人はとりあえず別れて逃亡しました。
デッドフォールのネタバレあらすじ:4.黒幕を洗い出せ
逃亡したキャッシュは、まずロス市警の調査・開発研究所にいる友人オーウェンのもとに行きました。キャッシュはオーウェンから着替えと銃を受け取り、立ち去りました。
タンゴは裁判で虚偽の証言をしたFBI捜査官のもとへ行き、黒幕を吐かせようとしましたが、その捜査官は爆死してしまいました。キャッシュは自ら偽造テープを作り証人となったスキナーのもとに行き、タンゴと同じように黒幕を調べようとしました。キャッシュはスキナーから自分たちの無実を証明するテープを手に入れました。
キャッシュはタンゴから教えられたクラブへ行きました。そこでキャッシュはダンサーをしているタンゴの妹・キャサリンと出会いました。キャッシュは警官たちの目を掻い潜るため、女装してキャサリンの家に行きました。
彼女に一目惚れしたキャッシュは、彼女がタンゴの恋人だと思っていましたが、やって来たタンゴから妹だと知り、ホッとしました。その時、シュローダー署長が来ました。署長は2人を罠にはめた男の部下の居場所を教えました。署長は「24時間」以内に黒幕を探し出せと言い、立ち去りました。
タンゴとキャッシュはコンビを組み、署長から受け取った男のもとへと行きました。その男はレカンという名でした。2人は絶妙なコンビネーションで、レカンから黒幕のボスの名を吐かせました。それはイヴ・ペレでした。2人はレカンからペレの居場所も聞き出しました。
タンゴとキャッシュは、武器を調達するため、オーウェンのもとに行きました。オーウェンは開発したばかりのフル防弾でサイドに120ミリ砲、加速は5.5秒で時速100キロという「地獄の4WD」を、2人に泣く泣く与えました。
戦闘準備は完了しました。2人はその4WDに乗り、ペレのアジトへと向かいました。
デッドフォールのネタバレあらすじ:5.リベンジ
アジトはやけに静かでした。2人は命がけの戦いになることを悟っていました。2人は再度、互いの絆を確かめ合いました。そして、4WDでアジトへ突撃しました。
すると、静かだったアジトからサイレンが鳴り、数十台の攻撃車両が出てきました。キャッシュは巧みに4WDを走らせ、また、サイドの砲銃で次々と破壊していきました。しかし、敵もしぶとく、2人は超大型車に挟まれ、ピンチに陥りました。2人はオーウェンから預かった4WDを乗り捨て、超大型車に乗り込み、アジトの本部へ突入しました。
しかし、ペレは余裕でした。ペレはタンゴの妹・キャサリンを人質に捕っていました(2人はこの事を知りません)。そして、ペレはアジトの自爆装置を押しました。アジトにアラームが鳴り響き、タンゴとキャッシュは、残り時間11分でペレにもとにいかなければならない状況になりました。
2人はペレのデスクに辿り着きましたが、そこにペレの姿はありませんでした。待っていたのは、レカンでした。彼はキャサリンを人質にとって、2人を抹殺しようとしました。レカンと共にもう一人の殺し屋が現れました。4人での死闘が始まりました。タンゴとキャッシュはレカンたちを倒し、キャサリンを助けに行きました。
すると、ついにペレがキャサリンを人質にして現れました。タンゴとキャッシュは見事なコンビネーションで、ペレを撃ち殺しました。2人はキャサリンを救出し、アジトから脱出しました。アジトは木っ端みじんに吹き飛びました。
デッドフォールの結末:6.友情の勝利
タンゴとキャッシュは黒幕ペレたちの組織を壊滅させ、見事にリベンジを果たしました。2人はいつの間にか堅い友情で結ばれていました。汚名を晴らしたタンゴとキャッシュは、「お手柄!ヒーロー2人、現役復帰」と大々的に新聞の1面を飾りました。
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