デイアフター2020 首都大凍結の紹介:2010年イギリス,ニュージーランド映画。ロンドン全滅、地球に未来はなくなった…。温暖化・異常気象・資源枯渇に見舞われたあげく未曽有の大氷河期に襲われた2020年のヨーロッパを舞台に繰り広げられる、前編・後編に分けられた長編ディザスター・パニック映画です。
監督:ニック・コパス 出演者:リチャード・ロクスバーグ(トム・アーチャー)、フランシス・オコナー(サラ・フィッチ)、クレア・フォーラニ(ジャクリーン)、ベン・クロス(スティーブン)、サム・ニール(アンソニー・カバナ)ほか
映画「デイアフター2020 首都大凍結」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デイアフター2020 首都大凍結」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デイアフター2020 首都大凍結の予告編 動画
映画「デイアフター2020 首都大凍結」解説
この解説記事には映画「デイアフター2020 首都大凍結」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デイアフター2020 首都大凍結のネタバレあらすじ:前編・前半
西暦2020年、地球は温暖化の進行に伴う異常気象に見舞われ、雨も降らず多くの地域が砂漠化していました。更に追い打ちをかけるように石油などの化石燃料も枯渇寸前となり、地球は深刻なエネルギー不足にも舞われていました。難民はイギリスに数多く押し寄せ、イギリス政府は国境封鎖に踏み切っていました。
そんな中、人類はグリーンランドの氷河の下に埋れている最後の油田に目をつけ、アメリカのエネルギー会社・ヘイロー社は利権を獲得、採掘作業を開始していました。
ヘイロー社に勤める科学者のトム・アーチャー教授(リチャード・ロクスバーグ)は同僚で友人のピーターソン(スティーヴン・モイヤー)と共に採掘現場付近の地表やクレパスの調査にあたっていました。ところが、トムは地表内に異変を察知、ニューヨークのヘイロー社の本社に出向いて調査結果を報告するとともに、採掘現場付近の氷床は脆くなっており、氷河の融解が更に進行すれば海面が7m上昇するとの見解を示し、大量の淡水が海に流れ込むと大西洋の塩分濃度が低下して湾流が途絶え、北半球は氷河期に突入してしまうと警告、直ちに掘削作業を中止するよう訴えました。しかし、ヘイロー社の顧問弁護士サラ・フィッチ(フランシス・オコナー)は、トムら専門家は南欧の干ばつも予測できなかったことを指摘して反論、ヘイロー社のアンソニー・カバナ社長(サム・ニール)は採掘続行を決定、政府もヘイロー社の意思を尊重しました。自らの主張が受け入れられなかったトムは辞職を宣言、「破壊してしまったものは元には戻せない」と言い残してその場を去りました。
デイアフター2020 首都大凍結のネタバレあらすじ結末:前編・後半
その頃、グリーンランドのヘイロー社掘削現場では、引き続き調査をしていたピーターソンが氷床から水蒸気が噴出しているのを発見しました。すると突如掘削現場で大規模な水蒸気の噴出が巻き起こり、作業員らは大混乱に陥りました。
一方、アメリカの自宅へ戻っていたトムはピーターソンから氷河の異変について確かな証拠を見つけたとの連絡を受け、グリーンランドへ飛びました。カバナ社長はトムの動向を監視すべく、休暇中だったサラを呼び出してトムの元へ向かわせました。
その一方でトムの娘ミリーの誕生日パーティーが開かれるということで、トムの妻ジャクリーン(クレア・フォラーニ)はミリーと共にロンドン近郊でブドウ畑を営む義父スティーブン(ベン・クロス)の元へ、トムより一足先に向かいました。しかし、入国審査でジャクリーンはトムの配偶者である証明書を1週間以内に更新しなければならず、怠った場合は国外強制退去になると警告されてしまいます。その後、スティーブンの農場に着いたミリーは、そこで働くイタリア系移民のラファエロと出会います。
一方、グリーンランド入りしたトムは、ピーターソンが残した暗号を元に指定された場所に向かいましたが、トムの動向を把握していたサラも密かに尾行しました。ところが指定場所にはピーターソンの遺体が転がっていました。当初はホッキョクグマに食べられたのではないかと思われました。トムはピーターソンの遺志を継いで引き続き調査を続行、サラもトムを監視するうちにトムらの証言が嘘ではないことに気付き、早速カバナ社長に掘削を中止すべきと進言しましたが、社長は一笑に付して作業続行を決めました。ヘイロー社の方針に不信感を抱いたサラはトムと手を組んで一緒に調査することにしましたが、カバナ社長はスパイを差し向けて二人の行く手を妨害してきました。実はピーターソンもヘイロー社によって抹殺されたのです。
時を同じくして、ロンドンではミリーの誕生日パーティーの最中に家宅捜索が入り、スティーブンは難民たちを偽造証明書で滞在させていたことが明るみになりました。その時、かねてから体調の思わしくないスティーブンは発作を起こして倒れ、まだ証明書を更新していなかったジャクリーンは身柄を拘束されました。
その頃、グリーンランドにカバナ社長が自ら乗り込み、トムとサラを監禁して強引に採掘作業を続けたところ遂に大規模な地割れが発生、トムとサラは辛うじて脱出するも、カバナ社長は採掘基地もろとも海底へ沈んでいきました。そして、遂に恐れていた氷河の大崩壊が始まりました。
デイアフター2020 首都大凍結のネタバレあらすじ:後編・前半
グリーンランドでの氷河大崩壊を受け、ロンドンでは政府関係者や高官らが対策を協議していました。大臣たちはトムのデータが知りたいとスティーブン宅に連絡しましたが、トムはグリーンランドにいると知り驚愕しました。トムの妻ジャクリーンは収容所へ護送されていき、ミリーとスティーブンはジャクリーンを探しに出かけました。その時、イギリス全土をはじめ世界各地で未曾有の異常気象が発生、気温は氷点下に下がっていきました。収容所のジャクリーンは巨大ヒョウの襲来を受け、急激な寒さに震えていました。
その頃、トムとサラは雪上車で氷床を移動、氷壁に突き当たったところでホッキョクグマの撮影に来ていたというをケンジとラマーという青年二人組と出会い、アメリカ国立科学研究ステーションという施設に逃げ込みました。トムは施設の通信機器を使ってイギリス政府に連絡、これから地球は氷河期に突入し、気温はマイナス40度以下に下がるので人々を南に避難させるよう警告しました。そしてジャクリーンの携帯電話に連絡を入れ、ちょうど収容所に到着していたミリーが電話に出たことから、トムはジャクリーンが拘束されたことを知り、助けに行くと告げました。一方のミリーはラファエロと合流、ジャクリーンを見つけて助け出すと収容所からの脱出を試みましたが、古い建物である収容所は雪の重みに潰され、ジャクリーンらは建物の中に取り残されてしまいました。
デイアフター2020 首都大凍結のネタバレあらすじ結末:後編・後半
トムとサラは施設にあったセスナ機でグリーンランドを脱出、一路ロンドンへと向かいましたが、途中でガス欠を起こして緊急着陸、二人は徒歩でロンドンを目指しました。ロンドンは急激に治安が悪化しており、武装したグループが暴れ回っていました。一度避難施設に退避したトムとサラは武装グループに襲われ、一度は追い払うものの再び襲われました。トムはトンネルでガソリンに火を付けて爆発を起こし、武装グループを全滅させましたが、この攻防でサラは命を落としてしまいました。
一方、収容所に閉じ込められていたジャクリーンらに、スティーブンは自分が末期癌を患っていることを打ち明け、ガス管のガスに点火してエレベーターを吹き飛ばし脱出路を作る作戦を立てました。スティーブンはラファエロにミリーを託すと自らの命と引き換えにガス管を爆破させ、脱出口を作りました。
トムは脱出を果たしたジャクリーンやミリーと再会、ラファエロと共に南へと避難する人々の群れへと向かっていきました。
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