インクレディブル・ファミリーの紹介:2018年アメリカ映画。14年ぶりに帰ってきたミスター・インクレディブルの続編。スーパーヒーローに対するイメージが落ちている中、イメージ改善計画としてヘレンを中心に活動を再開することになる。スクリーンスレーバーという大敵に出くわし苦戦するが、ジャックジャックのパワーも発揮され最強のインクレディブル・ファミリーが力を合わせて正義のために戦う。
監督:ブラッド・バード 声優:クレイグ・T・ネルソン(ボブ / Mr.インクレディブル)、ホリー・ハンター(ヘレン / イラスティガール)、サラ・ヴォーウェル(ヴァイオレット)、ハック・ミルナー(ダッシュ)、サミュエル・L・ジャクソン(フロゾン)、ブラッド・バード(エドナ・モード)、ソフィア・ブッシュ(ヴォイド)、イーライ・フチーレ(ジャック・ジャック)、ジョン・ラッツェンバーガー(アンダーマイナー)、ほか
映画「インクレディブル・ファミリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インクレディブル・ファミリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インクレディブル・ファミリーの予告編 動画
映画「インクレディブル・ファミリー」解説
この解説記事には映画「インクレディブル・ファミリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インクレディブル・ファミリーのネタバレあらすじ:起
インクレディブル・ファミリーとフロゾンたちは銀行強盗をしていたアンダーマイナーのシティーホール破壊を阻止したものの、捕まえそこねてしまう。被害状況を重く受け止めた政府はリック・ディッカーが進めていた“ヒーロー移転計画”を廃止としてしまう。これによりインクレディブル・ファミリーは再び身分を隠さざるを得なくなる。もう活躍出来ないと落ち込むインクレディブル・ファミリーだったが、彼らやフロゾンの元にDEVTECHという大手通信会社のCEOであるウィンストンからスーパーヒーローのイメージ改善計画への参加の呼びかけが届く。
インクレディブル・ファミリーのネタバレあらすじ:承
ウィンストンの父親は生前スーパーヒーローたちと良い関係を持っていた。しかしスーパーヒーローたちは隠れながら暮らさざるを得なくなっていく。そしてある夜、彼の家に強盗が侵入し、彼は真っ先にスーパーヒーローたちに助けを求める。しかし隠れているスーパーヒーローたちに連絡をとることが出来なかった為に強盗に殺されてしまうのだった。さらにその数か月後、夫を目の前で殺されたウィンストンの母親も悲しみから亡くなってしまう。スーパーヒーローたちが以前の様に世の中で活躍出来ればこんなことはもう起きない、と信じるウィンストンとその妹のエヴリンは、隠れて暮らしているスーパーヒーローたちの力になりたいと考えていたのだった。
ウィンストンはヘレンに代表を務めるよう提案する。自分では無く妻のヘレンが代表として指名されたことに不満を感じたボブだったが、結局はヘレンが街でスーパーヒーローとして活躍する間、彼が主夫として家の事や子供たちの面倒を見ることを約束する。ヘレンは晴れてウィンストンの計画に参加することとなる。ウィンストンはインクレディブル・ファミリーの為に家までをも用意し、家族はそこへ移り住む。ヘレンは街でスーパーヒーロー、イラスティガールとして活躍し始めると、スクリーンスレーバーという大敵に出会う。彼はスクリーンに催眠術の映像を流し、その映像を見ている人々全員を支配するのだ。スクリーンスレーバーは大使を誘拐するが、大使を救出したイラスティガールのヘレナが彼のマスクをはがすことに成功する。しかしマスクの中にいたのはピザ屋の配達員で、彼はマスクをはがされたとたん催眠術が解けたような反応をする。
インクレディブル・ファミリーのネタバレあらすじ:転
その頃、主夫として家で働くボブは元気な子供たちに振り回されながら苦戦していた。ある日、赤ちゃんのジャックジャックもスーパーパワーがある事を発見する。彼はジャックジャックをデザイナーでインクレディブル・ファミリーのヒーロースーツも手掛けるエドナに預ける。ジャックジャックもスーパーパワーを持っていると知ったエドナは彼の為にも特殊スーツを作り、ボブにジャックジャックのパワーを説明する。なんとジャックジャックはビーム、分身、異次元移動、浮遊、巨大化、凶暴化、爆発、燃えるなどのパワーも持つことが判明する。
ヘレンは世界中のスーパーヒーローたちが集まったウィンストンの船上パーティーに参加していると、スクリーンセーバーの影を感じる。あのピザ屋の配達員は既に捕まっているので違和感を感じたヘレンは配達員が着用していたマスクの中にゴーグルが入っていることを発見し、普通の配達員がこのゴーグルで催眠術にかけられてスクリーンセーバーに支配されていたことに気づく。しかしその時エヴリンが彼女を気絶させ拘束する。スクリーンセーバーというのはこのエヴリンであったのだ。彼女の父親が強盗に殺された際、母親はヒーローたちに頼らず家の中で隠れようと提案していたがヒーローたちへの絶対の信頼があった父親がそれを拒んだのだ。そのせいで両親を2人共失ったエヴリンはその時からスーパーヒーローたちを憎んでいたのだ。
インクレディブル・ファミリーの結末
そしてエヴリンはヘレンにゴーグルを付けると彼女を支配し、他のスーパーヒーローたちも同じ様に支配する。彼女は次にボブにヘレンが危ないと伝え彼をおびき寄せ、その隙に子供たちも捕らえようとする。おびき寄せられたボブはゴーグルをつけたヘレンによって自身も支配されてしまう。何とか逃げ切った子供たちは両親を助けるべくヒーロースーツを着て船上パーティーへ向かう。船に進入した子供たちはスーパーパワーを使いながら両親やフロゾンのゴーグルを外し、彼らをエヴリンの催眠から解くことに成功する。その後インクレディブル・ファミリーとフロゾンたちは他のスーパーヒーローたちを催眠から解放し、逃げようとするエヴリンと街に激突しそうだった船を阻止する事に成功する。全ての黒幕であるエヴリンは逮捕され、人々はスーパーヒーローたちの活躍に感謝する。そして再びスーパーヒーローたちが合法的に活躍することも認められるのだった。
「インクレディブル・ファミリー」感想・レビュー
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前作のラストから直後の話。ミスターインクレディブルが家族に内緒で活動していた前作とは対象的にイラスティガールがヒーローとして活躍するのが面白かった。前作の最後の方で少しだけ見せたジャックジャックが能力を使うシーン、エドナが彼を気に入るシーンが面白かった。配達員が捕まった時点で彼は操られていただけで真犯人は別にいることは予想できたが、ヒーローを活躍させて法律を変える為にウィンストンがやったと思っていたので、エヴリンが逆にヒーローの立場を悪くしようと企んでいるとわかったときは驚いた。子どもや若者は悪と戦うヒーローものとして、大人はヒーローが理想と現実の狭間で葛藤する様子や子育ての大変さに共感したりできて幅広い世代の人が楽しめる。
大ヒットしたミスターインクレディブルの続編。今回は妻のエレンが活躍するため、女性の社会進出の裏側で父親としてボブが悩む姿が、父親としてはとても共感が持てる。やはり最後は家族全員で立ち向かい、悪を倒すのですが、家族全員が活躍するため、親子で楽しめる作品になっている。