ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつの紹介:2009年イギリス,カナダ映画。伝説のミュージシャン、ジョン・レノンの若き日を描いた伝記映画。複雑な生い立ちにより育ての叔母と生みの母の間で苦悩していた少年ジョン・レノンがロックン・ロールに目覚め、ポール・マッカートニーとの運命的な出会いによって音楽の道で生きていくことを決断するまでの過程が描かれていきます。
監督:サム・テイラー=ウッド 出演者:アーロン・ジョンソン(ジョン・レノン)、クリスティン・スコット・トーマス(ミミ・スミス)、アンヌ=マリー・ダフ(ジュリア・レノン)、デヴィッド・モリッシー(ボビー)、トーマス・サングスター(ポール・マッカートニー)ほか
映画「ノーウェアボーイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ノーウェアボーイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつの予告編 動画
映画「ノーウェアボーイ」解説
この解説記事には映画「ノーウェアボーイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのネタバレあらすじ:起
イギリスのリヴァプールに住む少年ジョン・レノンは厳格な伯母ミミと優しい伯父ジョージのもとで育ちました。母親代わりであるミミの躾けは大変厳しいものでしたが、ジョージは温かい男で、ジョンは彼を実の父親のように慕っています。しかしそんなジョージがある日突然倒れて帰らぬ人となってしまいます。ジョンはジョージの葬儀で赤毛の女性を見かけ、彼女の存在が気になり始めます。女性はジョンの実母でミミの妹のジャリアでした。ある日幼馴染みのスタンからジュリアの居場所が分かったと知らされたジョンは戸惑いながらも母の家を訪ねます。ジュリアはボビーという夫と再婚し、家にはジョンの異父妹達もいました。ジュリアはジョンの来訪を歓迎し、二人はブラックプールに遊びに行きます。そしてジョンは音楽好きな母から流行しているロックンロールを教えてもらいます。その後もジョンはミミに黙ってジュリアに会いにいきます。ある日連れて行ってもらった映画館でエルヴィス・プレスリーの存在を知り、ジョンは瞬く間にロックンロールに傾倒していきます。学校をさぼっては派手なリーゼントヘアで町をうろつき、素行はどんどん悪くなっていきます。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのネタバレあらすじ:承
ある日ジョンはバスでポルノ雑誌を老婆に見せるというイタズラをし、学校から停学を食らってしまいます。ミミには停学になったことを隠し、学校に行くふりをして日がなジュリアの家で時間を潰すようになります。ジュリアからバンジョーの演奏の仕方を教えてもらったジョンは瞬く間に上達していきますが、ほどなくしてミミに停学がバレてしまいます。ジュリアの家に乗り込んできたミミはジュリアを罵倒し、ジョンを連れて帰ろうとしますが、ジョンはミミを拒絶します。ジョンはその晩ジュリアの家に泊めてもらうことになりましたが、ボビーはいい顔をしません。ジュリアは手放してしまった息子と一緒に暮らしたいと思っていましたが、ジョンはボビーの気持ちを察してミミのもとに帰ります。その後ジョンは本格的にロックバンドを組むことを決意、ミミにギターを買ってもらいます。そして仲間を集めてクオリーマンというバンドを結成、教会のイベントでステージに立ちます。ジョンは友人からポール・ マッカートニーという少年を紹介されます。年下で優等生タイプのポールをジョン達は小馬鹿にしますが、ポールは素晴らしいギターの弾き語りを披露し、皆を驚かせます。これまで自己流でギターを弾いてきたジョンはポールに本格的にギターを教えてもらい、彼をバンドのメンバーとして迎えることにします。ジョンの書いた詩にポールが曲を付ける形で、二人は自前の曲を創作していきます。さらにポールの紹介でジョージ・ハリスンがバンドメンバーに加わります。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのネタバレあらすじ:転
ジョン達が地元のクラブでバンド活動を始めると、ジュリアはその度に演奏を聞きにきてくれました。息子の気を引きたいジュリアはジョンのバンドメンバー達も誘って自宅でホームパーティーを開きます。ジュリアはサプライズでジョンの誕生日を祝いますが、肝心のジョンは終始不機嫌な態度を取ります。ジョンは自分の父親が誰なのか、いまどこにいるのかを知りたいとジュリアに詰め寄りますが、父親は商船の船員だったということしか明かしません。なおもジョンがなぜ自分を捨てたのかと問うと、ジュリアはミミが手放さなかったと必死に弁解しはじめます。ジョンにはそれが言い訳にしか聞こえないのでした。家に戻るとミミもジョンの誕生日を祝おうと待っていました。ジョンが母と会ってきたことを告げるとミミの態度が一変、二人の間に険悪な雰囲気が流れます。さらに話を聞いてもらうおうとジュリアも家を訪ねてきます。ジョンはジュリアを家に入れ、ミミとジュリアに自分の生い立ちについて教えて欲しいと迫ります。ミミはジョンの父アルフとジュリアの離婚の原因がジュリアの不貞行為にあったことを明かします。アルフが仕事で家を空けている間にジュリアは何度も浮気し、アルフが戻って来た時にはすでに今の夫ボビーと同棲をしていました。これがもとでアルフとジュリアは離婚、二人はどちらがジョンを引き取るかで激しく揉めますが、結局我が子のいなかったミミがジョンを育てることになったのでした。自分の生い立ちの真相を知ったジョンは激しくショックを受け、塞ぎこんでしまうのでした。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつの結末
ジョンは家を出ようと思っていることをミミに伝えます。自分がいることでミミとジュリアの関係を悪化させていると痛感しているからでした。そしてジュリアを恨むことはやめたとミミに告げます。頑なにジュリアを拒絶してきたミミは考えを改め、ジョンのためにジュリアと和解します。ジョンはミミとジュリアの家を自由に行き来できるようになりますが、そんな矢先ジュリアは交通事故に遭遇し、帰らぬ人となってしまうのでした。悲しみに暮れ、仲間に当たり散らすジョンを救ったのはポールでした。すでに癌で母を亡くしていたポールはジョンに寄り添い続け、元気を取り戻したジョンは一層バンド活動に精を出します。その後学校を卒業し、家を出たジョンが久しぶりにミミのもとを訪ねてきます。ジョンは仕事でハンブルグに行くため、パスポートの申請書にサインをしてほしいと頼みます。保護者と親のどちらにサインすればいいのかと尋ねるミミにジョンは両方だと答えます。ミミはようやくジョンに母親として認められたのでした。ジョンはドイツに着いたら必ず連絡すると告げて家を出ていきます。ミミは嬉しさから涙を流すのでした。その後もジョンは毎週欠かさずミミに電話を入れ続けました。
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