理由の紹介:1995年アメリカ映画。ジョン・カッツェンバックの同名小説を映画化したサスペンス作品です。元弁護士の大学教授は死刑囚の家族から依頼され、死刑囚が関与したと言われる殺人事件の真相解明に乗り出しましたが、そこには予期せぬ陰謀が待ち構えていました…。
監督:アーネ・グリムシャー 出演者:ショーン・コネリー(ポール・アームストロング)、ローレンス・フィッシュバーン(タニー・ブラウン)、ケイト・キャプショー(ローリー・プレンティス・アームストロング)、エド・ハリス(ブレア・サリヴァン)、ブレア・アンダーウッド(ボビー・アール)、スカーレット・ヨハンソン(ケイト・アームストロング)ほか
映画「理由 (1995年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「理由 (1995年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「理由 (1995年)」解説
この解説記事には映画「理由 (1995年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
理由のネタバレあらすじ:起
1986年、アメリカ・フロリダ州オチョピー。この閉鎖的な町に住む黒人男性のボビー・アール(ブレア・アンダーウッド)は、少女暴行殺人の罪で地元警察のタニー・ブラウン(ローレンス・フィッシュバーン)とT・J・ウィルコックス(クリストファー・マーレイ)により逮捕されました。
8年後、元弁護士で死刑反対論者でもあるハーバート大学法学部教授のポール・アームストロング(ショーン・コネリー)の元にボビーの祖母エヴァンジェリン(ルビー・ディー)が現れ、既に死刑が確定しているボビーの無実を証明してほしいと依頼してきました。一度は断ったポールでしたが、「信念のために闘うべきだ」という元検事でもある妻のローリー(ケイト・キャプショー)の説得もあり、ポールはエヴァンジェリンの頼みを聞き入れることにしました。
理由のネタバレあらすじ:承
フロリダに飛んだポールとローリーは、現地でボビーが関わったとされる事件の調査に乗り出す一方、刑務所でポールと面会、彼がタニーから拷問に近い過酷な取り調べを受け、嘘の自供をさせられたことを告白しました。その後、ポールはウィルコックスや被害者の少女を司法解剖した医師、ボビーの弁護を担当したマクネアー(ネッド・ビーティ)らのもとを訪ね歩き、その報告内容に疑問を抱くようになりました。しかしこの閉鎖的な町では、ボビーは黒人ということだけでいわれなき差別を受けており、また町中が少女への悲しみに満ちていたことから、誰かを犯人に仕立てる必要があったのです。その後、ポールはタニーと会い、確かな証拠が見つかるまでは引き下がれないというポールに対して、タニーはボビーには誘拐の前科があり、しかも自分はボビーが告発したような拷問行為など一切行っていないと言い出しました。ポールは再びボビーに面会すると、ボビーは少女殺人事件の真犯人は同じ刑務所に収監されている連続殺人鬼のブレア・サリヴァン(エド・ハリス)であると証言しました。サリヴァン本人も殺害をほのめかすような発言をしたことから、ポールはタニーとともにサリヴァンが指し示した場所から凶器のナイフを発見、更にはサリヴァンが被害者の両親に宛てて手紙を書いていたことも判明しました。
理由のネタバレあらすじ:転
ポールはボビーの再審を請求、勝訴を勝ち取ったボビーは無罪となり釈放されました。しかし、ポールは死刑執行間近のサリヴァンから連絡を受け、両親への伝言を頼むとその後にまた面会に来れば“我々”の正体を教えると告げられました。ポールがサリヴァンの自宅に出向くとそこには惨殺されたサリヴァンの両親の死体があり、その時ポールは全てがボビーを釈放させるための周到に用意された企みであることに気付きました。ポールは速攻でタニーに連絡して執行を中止させるよう要請しましたが時すでに遅く、サリヴァンは「我々…」と言い残して電気椅子の露と消えました。
少女殺人事件の前、ボビーは誘拐事件を起こして逮捕されており、その際に警官から暴行を受けて去勢されていたのです。その裁判の担当検事だったのがローリーであり、彼女を逆恨みしたボビーはサリヴァンと組み、サリヴァンは交換条件として自分を虐待した両親の殺害をボビーに頼んでいたのです。そして、少女殺人事件の真犯人はボビーであったのです。
理由の結末
ボビーの狙いに気付いたポールは急いでローリーの元へ向かいましたが、ボビーはウィルコックスを殺害、ホテルにいたローリー、そしてポールとローリーの娘ケイト(スカーレット・ヨハンソン)を誘拐して逃走していました。ポールはローリーとケイトを取り戻すためタニーと共にボビーの後を追いましたが、本性を露わにしたボビーは少女の時よりも産国な方法で二人を殺すと脅しをかけてきました。
かつての犯行現場に辿り着いたポールは、目の前でローリーとケイトを殺そうとするボビーと対峙、サリヴァンが処刑されたことを伏せて、彼の処刑が中止されて法廷で証言するだろうと揺さぶりをかけました。そこにタニーが駆け付けてポールらを助け、ボビーはポールとタニーにより川に突き落とされ、野生のワニに襲われて死亡しました。ポールとタニーは互いの労をねぎらい合いました。
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