追跡者の紹介:1998年アメリカ映画。1993年公開の映画『逃亡者』の登場人物であるサミュエル・ジェラード連邦保安官を主人公としたスピンオフとなるサスペンス・アクションで、『逃亡者』でもジェラードを演じたトミー・リー・ジョーンズが引き続き演じています。
監督:スチュアート・ベアード 出演者:トミー・リー・ジョーンズ(サミュエル・ジェラード)、ウェズリー・スナイプス(マーク・J・シェリダン/マーク・ウォーレン/マーク・ロバーツ)、ロバート・ダウニーJr.(ジョン・ロイス)、イレーヌ・ジャコブ(マリー・ビニューク)、ジョー・パントリアーノ(コズモ・レンフロ)ほか
映画「追跡者(1998年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「追跡者(1998年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
追跡者の予告編 動画
映画「追跡者(1998年)」解説
この解説記事には映画「追跡者(1998年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
追跡者のネタバレあらすじ:起
シカゴでマーク・ウォーレン(ウェズリー・スナイプス)という男が拳銃所持容疑で逮捕されました。その頃、ニューヨークの国連ビルで発生した捜査官2名の殺人事件の現場からはマーク・ロバーツという人物の指紋が検出され、捜査の結果ロバーツの指紋とウォーレンの指紋が一致したことから、二人は同一人物であることが発覚しました。
時を同じくして、連邦保安官サミュエル・ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)は逮捕した容疑者に怪我を追わせてしまい、その過剰捜査ぶりを上司キャサリン・ウォルシュ(ケイト・ネリガン)から糾弾されていました。ジェラードは弁明の機会として囚人護送の任務を命じられ、ロバーツら囚人たちを乗せた護送機にジェラードも同乗し、一路ニューヨークへ向かうことになりました。
飛行中、中国系の囚人がトイレに隠していた凶器で密かにロバーツを殺そうとしましたが失敗、機体に傷をつけてしまいエンジンまでもが損傷したため、護送機は付近の道路に緊急着陸を試みましたが行き過ぎて川に転落、その際に中国系の囚人は死亡しました。ジェラードや囚人たちは間一髪で沈みゆく機体から脱出しましたが、その際にロバーツはいつの間にか姿を消してしまっていました。
追跡者のネタバレあらすじ:承
ジェラードの元には同僚のコズモ・レンフロ(ジョー・パントリアーノ)やボビー・ビッグス(ダニエル・ローバック)、ノア・ニューマン(トム・ウッド)、サヴァンナ・クーパー(ラターニャ・リチャードソン)たちも集結、地元警察と協力してロバーツの後を追うことにしました。
そして捜査には国務省外交保安局(DSS)特別捜査官のジョン・ルイス(ロバート・ダウニーJr.)も加わることになり、ジェラードはDSS局長バートラム・ラム捜査官(パトリック・マラハイド)からロバーツが部下を射殺した事件に関与していることを知ります。
ロイスが逃走中のロバーツを確保したことを知ったジェラードは現地に急ぎますが、ロバーツはジェラードに発砲して逃走してしまいます。幸いにも防弾チョッキを着ていて命拾いしたジェラードは、なぜかロバーツがわざと防弾チョッキを狙ったことに疑問を抱きました。
ジェラードは一旦シカゴへ引き上げ、輸送機に武器を仕込んだ整備士の元に向かいましたが既に殺害された後であり、ジェラードは整備士を殺したとみられる中国人らしき人物が国連ビルの防犯カメラに写っていたことを知ります。
その頃、ロバーツは恋人のマリー・ビニューク(イレーヌ・ジャコブ)に連絡し、ある任務中にやむなく捜査官2名を殺してしまったこと、自分は何者かにハメられたことを伝えていました。
追跡者のネタバレあらすじ:転
ロバーツがマリーに接触するだろうと読んだジェラードはウォルシュとともにニューヨークに飛び、DSSのラム局長を問い詰めるとロバーツの正体を聞き出しました。
ロバーツは本名をマーク・J・シェリダンといい、海兵隊の特殊部隊に参加した後にCIAの秘密工作員となり、DSSの任務も請け負っていたのです。DSS側は防犯カメラに写っていた中国人であり、国連にスパイとして送り込まれたシアン・チェン(マイケル・ポール・チャン)の動向を監視していたところ、金の為にチェンに協力していたというシェリダンが捜査官を殺害してしまったのです。整備士を殺したのもチェンの仕業でした。
その頃、ニューヨーク入りしていたシェリダンはマリーからバッグを受け取ると姿をくらまし、チェンはすれ違った男とバックをすり替えてタクシーに乗り込み、ジェラードとニューマンはチェンを追跡して墓地に潜入しました。そこではラムの部下であるフランク・バロウズ特別捜査官(リック・スナイダー)がおり、やがてシェリダンも姿を現しました。
シェリダンはバロウズともう一人の男がチェンを通じて国家機密を漏洩していたことを突き止めており、バロウズに銃を向けましたが、バロウズは現れたチェンに射殺されました。駆け付けたビッグスとクーパーがチェンを逮捕、シェリダンはその場から逃げ出しました。
追跡者の結末
シェリダンは老人ホームに逃げ込み、ジェラードとロイスも後を追ってきました。そこにニューマンも駆け付けましたが、突然ロイスはニューマンを射殺、その罪をシェリダンに擦り付けようとしました。ジェラードに追い詰められたシェルダンはそのまま逃走していきました。
ニューマンの死にショックを受けたジェラードは、乗り捨てられていた車に残されていた船酔い止めの薬のパッケージからシェリダンの指紋が検出されたことを知ると、ロイスとともにシェリダンの乗った貨物船に突入して彼を追い詰め、シェリダンはロイスに撃たれて重傷を負い、病院へ搬送されました。
その際、ジェラードはニューマンを撃った銃がロイスの拳銃であることに気付き、全ての黒幕はロイスであることを確信しました。ロイスは情報漏洩の真実を知ったシェルダンを消そうとしており、その様子をニューマンに見られたことから殺害に及んだのです。
ロイスはジェルダンを殺そうとしましたが、そこに全ての真実を知ったジェラードが現れました。ロイスはジェラードを撃とうとしましたが、あらかじめ拳銃の弾はジェラードによって抜かれており、ロイスはあえなくジェラードによって射殺されました。
その後、シェリダンは晴れて無罪放免となり、ジェリダンがマリーと抱き合う様子を見守っていたジェラードは仲間たちの元に戻り、ニューマンを偲んで献杯を捧げました。
以上、映画「追跡者」のあらすじと結末でした。
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