TAXI NYの紹介:2004年アメリカ,フランス映画。リュック・ベッソン製作・脚本で大ヒットした『TAXi』シリーズのハリウッド版リメイク作です。キャッチコピーは「この女、ブレーキ知らず!」で、ニューヨークを舞台に凄腕女性タクシードライバーが、ひょんなことからドジな落ちこぼれ刑事と、神出鬼没の女銀行強盗団とド派手で息詰まる追走劇を描いたカー・アクション・コメディ映画です。
監督:ティム・ストーリー 出演:クイーン・ラティファ(ベル・ウィリアムス)、ジミー・ファロン(アンディ・ウォッシュバーン)、ジゼル・ブンチェン(ヴァネッサ)、ジェニファー・エスポジート(マータ・ロビンス警部補)、アン=マーグレット(ウォッシュバーンの母)、ヘンリー・シモンズ(ジェシー)、ほか
映画「TAXI NY」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「TAXI NY」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「TAXI NY」解説
この解説記事には映画「TAXI NY」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
TAXI NYのネタバレあらすじ:1.凄腕タクシードライバー・ベル
ある1台の自転車がニューヨークの街を疾走していました。車の間、人混みの間、デパートの中、地下鉄の中、そして、走っているトラックの荷台など、道なき道をその自転車は縦横無尽に鮮やかに走破していました。この自転車を操っていたのは中年女性・ベルでした。彼女は自転車で一刻でも速く依頼の物を届けるメッセンジャー・サービスの中でも群を抜いた凄腕の持ち主でした。しかし、ベルは長年の念願だったタクシーの営業認可を取得しました。底抜けに明るいベルは、同僚たちから惜しまれつつ、このメッセンジャー・サービスを退職し、ニューヨークの個人タクシーの運転手へと転職しました。恋人のジェシーも彼女の転職を応援していました。ベルには夢がありました。それは国際的カーレースで優勝することでした。タクシーの仕事はその足掛かりでした。
ベルのタクシーは、フォード・クラウンビクトリアを5年がかりでチューンアップした改造タクシーでした。スピード狂のベルは、急いでいるお客を乗せると隠されたボタンを押しました。するとタクシーはスーパーカーにトランスフォームしました。街の道を知り尽くしたベルは運転技術を駆使して街を爆走し、果ては警察の白バイの追跡さえも振り切る超絶スピードでお客を目的地まで送り届けていました。
TAXI NYのネタバレあらすじ:2.ひょんな出会い
ニューヨーク市警のウォッシュバーンは、刑事としては有能でしたが、唯一の弱点がありました。それは車の運転でした。ある日、彼は潜入捜査で偽造プリペイドカードの犯罪組織を追い詰めました。しかし、彼は車で逃走をはかる犯人たちを車で追いかけようといざ発車という時に、猛然と車ごと背後の店に突っ込み、店と車を大破させ大損害を与えてしまいました。結局、犯人たちには逃げられてしまいました。運転が信じられないほど下手な彼は、その事での失敗が絶えませんでした。その結果、彼は同僚たちからは嘲笑にされ、想いを寄せる同期で美女の上司マータ・ロビンス警部補からも愛想をつかされ、とうとう車なしのパトロール班に回され、散々な日々を送っていました。
そんなある日のこと、銀行強盗事件が発生しました。ウォッシュバーンはその一報を聞き、現場に駆け付けようとしますが、彼には車がありません。彼は警察手帳で車を止め、それで現場に行こうとしましたが、いきなり道のど真ん中に出たので、車は次々と衝突し大事故を起こしました。仕方なく彼は近くにいたタクシーに強引に乗り込みました。それはベルのタクシーでした。初めは嫌がっていたベルでしたが、ウォッシュバーンが「違反してもいいから、とにかく追いかけろ」と言われ、「マジで」とベルは喜んで銀行強盗の赤いBMW706を追いかけました。ベルは類まれな運転技術と、改造したスーパータクシーで爆走するBMWを猛追しました。銀行強盗は美女4人組でドライバーも凄腕でしたが、ベルの方が一枚上手でした。ベルは銀行強盗団を追い詰めましたが、あと一歩の所で逃げられてしまいました。そこに警察が来ました。ウォッシュバーンは事情を説明しましたが、ベルのタクシーは証拠物件として警察に押収されてしまいました。
TAXI NYのネタバレあらすじ:3.コンビ結成
愛車のタクシーを警察に押収されたベルに、ウォッシュバーンは銀行強盗の捜査に協力したくれたらタクシーを取り戻すと言い、ベルに捜査協力を依頼しました。ベルは愛車を取り戻すため、仕方なくウォッシュバーンの捜査に力を貸すことにしました。ベルは銀行強盗のBMWのタイヤが、ウォッシュバーンが銃で撃ってもパンクしなかったことから、ランフラットタイヤであることを指摘しました。このタイヤを扱っている店はニューヨークでも1つしかありませんでした。銀行強盗は必ずタイヤ交換に来ると踏んだベルは、ウォッシュバーンのダサい車でその店に行くことにしました。そこでベルは、警官なのにウォッシュバーンが車をまともに運転できない事を知り、仰天します。とにかく、二人はベルの運転でその店に張り込みに行きました。
深夜、ベルの狙い通り銀行強盗のBMWがやって来ました。ウォッシュバーンは汚名返上のため、単身、銀行強盗団を捕らえようとしましたが、逆に見つかってしまい、ベルと二人で捕まってしまいました。強盗団はブラジル人のセクシーな美女ヴァネッサが率いる美女4人組でした。ウォッシュバーンは何とか銀行強盗団から銃を奪い、形勢逆転をしようとしましたが、ウォッシュバーンのドジな策の間にまんまと銀行強盗団に逃げられてしまいました。
ポルトガル語が分かるベルはヴァネッサたちが「あと2回やる」と言葉を、ウォッシュバーンに伝えました。ウォッシュバーンはベルを連れて、喜び勇んでロビンスたちにその事を伝えに行きましたが、ロビンスは彼の言葉を無視しました。丁度、再びあの強盗団が銀行を襲撃しているという一報が入っていた時でした。ベルは「警察では無理。私のタクシーがあれば捕まえられる」とウォッシュバーンに言い、二人は何とかベルのタクシーを取り戻しました。二人はベルのタクシーで現場に急行しました。その途中、警察無線で犯人たちが逃走している道を傍受したベルは、犯人たちの逃走ルートを先読みし、先回りをして待ち伏せしました。街の道路事情を知り尽くしたベルの読みは、見事に的中しました。ベルとウォッシュバーンは犯人たちのBMWを再び、猛追、デッドヒートを繰り広げました。しかし、またもやもう一歩のところで取り逃がしてしまいました。ロビンス警部補はカンカンになり、ウォッシュバーンから警官バッジを取り上げられてしまいました。
落ち込むウォッシュバーンをベンは「手柄をあげれば認めてくれる」と励まして、車の運転をコーチしました。ベルのコーチでウォッシュバーンは車が普通に運転できるコツを得ました。二人は意気投合、ベルは誤解されていた恋人ジェシーとも和解しました。そして、ジェシーの指摘から強盗団は「ゴミ収集車に現金を回収させる」という巧妙な手口を見抜きました。
TAXI NYのネタバレあらすじ:4.事件解決
強盗団の手口を見抜いたベルとウォッシュバーンは、衛生局のデータベースから次に襲撃される銀行を特定しました。ウォッシュバーンはその事をロビンス警部補に告げ、現場に向かいました。丁度、到着したとき、強盗団は強盗を終えて銀行から出てきた時でした。ウォッシュバーンは単身で強盗団を取り押さえようとすると、ロビンス警部補たちが応援にやって来ました。しかし、強盗団は一般市民を人質に捕り、そこから逃走しようとしました。それを見たロビンス警部補は身代わりに自分が人質になることで、一般市民を解放させました。ヴァネッサたちは丸腰のロビンス警部補を人質に、現場から逃走しました。その直後、ゴミ収集車が来ました。ウォッシュバーンとベルはそれを押さえ、見事に強盗団のアジトに潜入して、共犯者を確保しました。そこには盗んだ大金が車の中に隠されていました。
その頃、警察は強盗団の逃走車を見失い、焦っていましたが、ベルは落ち着いていました。ベルはメッセンジャー・サービスの仲間に連絡して、逃走車両を見つけ出しました。ウォッシュバーンは金と人質となっているロビンス警部補との交換を要求しました。交換場所を指定しましたが、ヴァネッサたちは勝手に計画を変更し、ベルに「ついてきな」と挑発してきました。ベルはヴァネッサたちの車を猛追し、ウォッシュバーンはそのカーチェイスの中でロビンス警部補の救出に成功しました。そして、ウォッシュバーンは強盗犯を途切れた工事中の高速道路に閉じ込めました。逃げ場を失い激怒したヴァネッサは銃を乱射してきました。ベルはそこで負傷してしまいました。運転を克服したウォッシュバーンは、タクシーにベルを乗せて病院まで走らせ、ベルの命は助かりました。
TAXI NYの結末:5.夢の舞台
その後しばらく経って、見事に強盗団を捕まえたベルは、被害にあったニューヨークのたくさんの銀行がスポンサーとなり、夢だったプロの女性レーシングドライバーとなりました。ウォッシュバーンはロビンスと仲良くなりました。デビュー戦の電光掲示板にベルへ恋人ジェシーから粋な計らいが贈られました。電光掲示板に「ベル、結婚してくれるか?」というメッセージを見たベルは、大喜びしてレースに向かいました。
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