パーフェクト・プランの紹介:2013年アメリカ,イギリス,デンマーク,スウェーデン映画。マーカス・セイキーのミステリー小説『Good People』を映画化したサスペンス・スリラーです。ロンドンの安アパートを舞台に、急死した階下の住人が遺した大金を偶然にも手にしてしまったアメリカ人夫婦がマフィアや麻薬密売人が絡んだ陰謀に巻き込まれていく姿を描きます。
監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ 出演者:ジェームズ・フランコ(トム・ライト)、ケイト・ハドソン(アナ・ライト)、オマール・シー(カーン)、トム・ウィルキンソン(ジョン・ホールデン警部補)、サム・スプルエル(ジャック・ウィトコウスキー)、フランシス・マギー(ベン・タトル)ほか
映画「パーフェクト・プラン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パーフェクト・プラン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パーフェクト・プランの予告編 動画
映画「パーフェクト・プラン」解説
この解説記事には映画「パーフェクト・プラン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パーフェクト・プランのネタバレあらすじ:起
ロンドン、マフィアのベン・タトル(フランシス・マギー)は仲間の兄・ジャック(サム・スプルエル)と弟・ボビーのウィトコウスキー兄弟やマーシャル(ディアミッド・マルタ)と共謀して、麻薬密売人のカーン(オマール・シー)から金とドラッグを奪う計画を立てました。ところが、作戦決行の途端にベンは仲間たちを裏切り、ボビーを射殺すると金を奪って逃走していきました。
とある安アパートでは、アメリカから移住してきたトム(ジェームズ・フランコ)とアナ(ケイト・ハドソン)のライト夫妻がそれぞれの事情で悩みを抱えていました。流産経験のあるアナは不妊に悩み、亡き祖母からロンドンの屋敷を相続したトムは資金繰りが上手くいかずに手放さざるを得なくなっていました。おまけにイギリスでは外国人労働者への締め付けが強化される一方で、トムとアナは政府からアパートからの退去勧告まで受けてしまう始末でした。
そんなある日、夫婦は階下のつけっぱなしのテレビの音が気になり、様子を見てみると、そこにはこの部屋に住むベンの腐敗した遺体がありました。
パーフェクト・プランのネタバレあらすじ:承
トムとアナは警察にベンの遺体の処理を任せ、部屋を掃除していたところ、天井から22万ポンドものの大金を発見しました。そこへジョン・ホールデン警部補(トム・ウィルキンソン)が現れ、ベンについて不審な点はなかったか尋ねられましたが、決して大金のことは明かしませんでした。金に困っていた夫婦は、2週間待ってみて誰も受け取り手が現れなければ大金を自分たちのものにしようと思いつきました。その後、結局ベンの大金を受け取る者は現れず、夫婦は早速大金を使って退去勧告から免れ、目立たないように決して派手には使わずに屋敷の改築費のローン返済などに充てていました。しかし、ジャックとマーシャルもベンの部屋に立ち入り、ベンが死んだこと、そして天井に隠してあったドラッグこそ見つかったものの現金がないことに気付きました。
トムが帰宅すると部屋にはホールデン警部補が待ち構えており、夫婦のローン返済状況を怪しんで金の出所を聞いてきました。トムは何とかごまかしてその場をしのぎましたが、今度はカーンがトムの元に現れ、ジャックの居場所を聞いてきました。トムはジャックなる人物に全く心当たりはなく、恐る恐る中に近づいて行くと、金が隠されていた天井が少しずれていることに気づく。ホールデン警部補に連絡を取って助けを求めました。
パーフェクト・プランのネタバレあらすじ:転
トムが帰宅すると、そこにはジャックが待ち構えていました。トムはジャックから拷問を受け、金の在り処を執拗に問われましたが決して答えませんでした。ところが、今後は帰って来たアナがジャックに乱暴されそうになり、トムはつい金の在り処を教えてしまいました。その後、夫婦は駆け付けたホールデン警部補に助け出され、正直に金のことを打ち明けました。実はジャックが売っていた粗悪なドラッグで娘を失っていたホールデン警部補は密かにジャックらを追っており、ジャックの残忍な性格をも知り尽くしていました。ジャックは警官をも買収しており、ホールデン警部補はジャックを叩くためにトムとアナに協力を求めました。それは、夫婦が囮になってジャックを誘き寄せるというものであり、汚職警官に嗅ぎ付かれないためにも極秘裏で行う必要がありました。
夫婦はジャックから呼び出しを受け、ホールデン警部補から発信機を付けられたトムは金を持って取引場所へと向かいました。ところが、トムはアナを連れてカーンの元へと向かいました。トムはカーンにジャックを始末してもらおうと考えたのです。しかしその目論みは失敗、トムらを尾行していたホールデン警部補は汚職警官に撃たれてしまい、トムとアナは何とか逃げ切りました。
パーフェクト・プランの結末
幸いなことにホールデン警部補は防弾チョッキを着ており無事でしたが、怪我を負い病院に入院しました。ジャックはアナの友人であるサラ(アンナ・フリエル)とその子供を人質に取り、金を持ってくるよう要求しました。ジャックは警察に捜索されており身動きが取れないと嘘をつき、密かに改装中の屋敷内に仕掛けをしたうえでジャックを招き、その一方でカーンにもメールを送ってジャックとの同士討ちを画策しました。
ジャックとマーシャルはサラ親子を人質に取ったまま改装中の屋敷にやって来ました。サラは金を燃やすと脅してサラ親子を解放させ、ジャックを罠にはめて落とし穴に突き落としました。ジャックは現れたカーンに射殺され、カーンはマーシャルに射殺されました。トムたちはマーシャルと対峙しますが殺されそうになり、密かに病室から抜け出してきたホールデン警部補がマーシャルを射殺しました。しかし、マーシャルの吸っていた煙草の火が引火、屋敷は全焼してしまいました。今回の事件は麻薬密売人の抗争として扱われ、トムとアナはホールデン警部補から焼け跡で見つかった大金を渡されました。夫婦はこのアパートから引っ越すことにし、アナはトムに自分が妊娠したことを伝えました。
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