I am Sam アイ・アム・サムの紹介:2001年アメリカ映画。知的障害の父とその娘との絆、2人をとりまく周囲の人々の温かさを描いたヒューマンドラマ。ビートルズのカヴァー曲が多く使われている。ショーンペンが知的障害者を演じた心温まる作品で、アカデミー賞にノミネートされるだけでなく、多くの映画賞を受賞していきました。
監督:ジェシー・ネルソン 出演:ショーン・ペン(サム・ドーソン)、ミシェル・ファイファー(リタ・ハリソン)、ダコタ・ファニング(ルーシー・ダイヤモンド・ドーソン)、ダイアン・ウィースト(アニー)、ロレッタ・ディヴァイン(マーガレット)、リチャード・シフ(ターナー)ほか
映画「アイアムサム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイアムサム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アイアムサム」解説
この解説記事には映画「アイアムサム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
I am Sam アイアムサムのネタバレあらすじ:サムとルーシー
知的障害のため7歳程度の知能しかもたないサム。彼はホームレスの女性との間に娘ルーシーをもうけるが、女性はルーシーを置いて失踪、サムは仲間たちや近所のひきこもり女性アニーの助けを借りながらルーシーを育てていった。ルーシーがサムの知能と同じくらいの年齢になったころ、ある事件をきっかけに児童福祉局が「サムには養育能力がない」とみなし、ルーシーをサムから引き離してしまう。
I am Sam アイアムサムのネタバレあらすじ:父と娘
ルーシーを取り戻したいと考えるサムは仲間の助言でやり手の女弁護士リタのもとを訪れる。エリート意識の強いリタはお金のないサムの依頼を断るが、パーティの席上で社会奉仕もできる、と公言したためしぶしぶサムの依頼を引き受ける。ところが面会の再に2人で施設を抜け出したり、裁判でまともな証言を得ることができないうえ、執拗な追求に耐えられなくなったサムは「ルーシーのためにならない」という福祉局側の言い分にとうとう屈してしまい、結局ルーシーは里親ランディのもとへ引き取られることになってしまう。
I am Sam アイアムサムの結末:家族
サムのルーシー対する愛情や、純粋な心に触れるうち、本心からサムを助けたいと思うようになっていたリタは、ルーシーと離れ離れになって落ち込むサムに、ルーシーを取り戻す手立てを提案する。サムはランディの家の近くに引越し、養育条件を満たすために仕事を掛け持ちして収入を増やすなど再び努力し始める。家が近くだと知ったルーシーは毎晩家を抜け出してサムに会いに行くようになる。その様子を見たランディはサムとルーシーを引き離すことはできないと知り、ルーシーはサムの元へ戻ることができた。娘が戻って喜ぶサムはその後、社会奉仕活動としてサッカーの審判などを行います。そこには愛するルーシーが彼を見守っていました。ルーシーは里親、サムの仲間やアニー、リタら大勢の人の愛に包まれて幸せに暮らしたのでした。
「アイアムサム」感想・レビュー
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感動します。子育てってなにが必要なのかを教えてくれています。7歳くらいの知能しかない父親が成長するにしたがって父よりあきらかに知能が高くなっていく女の子が、もう勉強しない。パパより頭よくなりたくないって。子供の気遣いが目にしみます。昔の日本もこういうとこあっただろうと思います。結局一人では、育てられないから、善意の人々が助けてくれるようになっていきます。でもサムの一途な子供にかける愛情が皆を動かしているんだと感じました。こんな、おもいやりあふれる時代がまたくることを祈りたいです。
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コロナの影響で時間的な余裕ができ、昔、見た映画のコメントにまた、涙。
この映画は、劇場で見る前にパンフレットを買ってあらすじの冒頭を読んでしまい涙した映画です。結婚していたくて、子育ての大変さなんて想像もできなかったころに見ました。子どものために必死に子育てをする姿は、「クレーマークレーマー」の父親ともオーバーラップしました。しかし、彼には知的障害があり、どうしていいかわからなくなってしまう。周りの仲間の励まし(彼の理解は健常者のそれとはまったく異なりますが、愛する娘を守る気持ちは崇高なものがありました。)から頑張ります。
娘の「パパを悩ますことを嫌がり勉強しなくなる気持ち」にまた涙。
世の子育てで悩んでいる夫婦の皆さんには見てもらいたい。子どもは「泣く」「言うことを聞かず、我がまま」なものです。この部分を理解できないのは、自らの生い立ちにも問題があるかもしれません。それはそれとして大問題です。しかし、子どものことを大嫌いになる前にこの英語を見てほしいです。
自粛も解消されつつありますが、
この際です、「クレーマークレーマー」「愛は国境を越えて(50年ほど前の映画でビデオない時代のもの→見る術がないかな”(-“”-)”)」も見て、涙することもいいのでは。 -
有名な映画なので、タイトルは何度も聞いたことがありましたが、最近初めて観ました。途中2回くらい泣いてしまいました。サムは7歳くらいの知能しかないのですが、娘にしっかり愛情を注ぐところにも感動しました。また、それ以上に娘のルーシーが学校でクラスメイトにお父さんを馬鹿にされつつも、お父さんに反抗することなく、慕う姿に涙が出ました。幼い子供があんなに純粋な愛情を持っているのに、法律などで実の親子を離れさせようとする大人が憎く、やるせない気持ちになりました。
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昔見た映画で見返したら、主演はトム・ハンクスだと思ってましたがショーン・ペンでした。
ルーシーはあっという間に7才まで育ちますが、その間に誰も障害を持つ父親に口を挟まなかったのは不思議でした。子供が父親に気を使ったり、友達や周りの目が気になったりして養子だと言ってたのは悲しかったけど、気持ちはわからなくもありません。サムは裁判で責められて自信を無くして諦めちゃうのかと思いきや、ルーシーのそばで見守る事を選ぶサムに感動しました。
周りの個性的な人たちに囲まれて育つルーシーはきっと立派な大人になる事でしょう。
終始、ショーン・ペンとダコタ・ファニングの演技力に泣かされる映画でした。7歳程度の知能の父親は自分が父親である自覚はきちんとあり、なんとしてでも自分の子供を守りたいという想いと子供の親に対する純粋な愛は見ていて胸に突き刺さります。
少しでもお互いを思う気持ちに影ができたらとか、現実にこういうことが起きたらどうなるのだろうなど、映画を見たあともいろいろと思考を巡らせてしまうような映画です。