リベンジャー 復讐者(別題:ベンジェンス 復讐の自省録)の紹介:2017年ブルガリア 映画。妻と娘を殺害されたアントニオ・バンデラス演じる凄腕弁護士が、ローマ皇帝にして哲学者だったマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』の言葉に影響を受け、“沈黙の誓い”を立てて敵討ちに挑む姿を描いたアクション・サスペンス作品です。Netflixでは「ベンジェンス 復讐の自省録」のタイトルで配信されています。
監督:アイザック・フロレンティーン 出演:アントニオ・バンデラス(フランク・ヴァレラ)、カール・アーバン(ハンク・ストロード)、パス・ベガ(アルマ)、ロバート・フォスター(チャック)、クリント・ディアー(シバーズ)、クリスティーナ・セラフィーニ(スーザン・ヴァレラ)、リリアン・ブランケンシップ(オリビア・ヴァレラ)、ジョナサン・シェック(ルスティジェ)ほか
映画「リベンジャー 復讐者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リベンジャー 復讐者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リベンジャー 復讐者」解説
この解説記事には映画「リベンジャー 復讐者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リベンジャー 復讐者のネタバレあらすじ:起
刑事事件専門として数多くの事件を担当、多くの言葉を操り次々と勝訴を勝ち取ってきた凄腕弁護士のフランク・ヴァレラ(アントニオ・バンデラス)。しかしその一方で、フランクは妻のスーザン(クリスティーナ・セラフィーニ)や娘のオリビア(リリアン・ブランケンシップ)との時間が取れず、その度に「ごめんね」とのメッセージを添えたぬいぐるみをオリビアに買い与える日々でした。
そんなある日、フランクはオリビアの歌の発表会よりも仕事を優先、いつものようにぬいぐるみを買ってスーザンとオリビアの帰りを待っていました。ところが、フランクの自宅に警察が訪れ、スーザンとオリビアが何者かに殺害されたという知らせがもたらされました。殺害現場には犯人のものと思われる金色の繊維が見つかり、事件の犯人は地元一帯を牛耳るロシアンマフィアの線も浮上しましたが有力な手掛かりは見つかりませんでした。
フランクは自身が家族に向き合わなかったこをを深く悔やみ、それ以降は酒に溺れるようになっていきました。
リベンジャー 復讐者のネタバレあらすじ:承
そんなある日、バーで飲んだくれていたフランクは、その奥で非合法の地下格闘技大会が催されていることを知ります。自ら出場者として参戦したフランクは、まるで罪の赦しを乞うかのようにひたすら殴られ続けました。
ファイトクラブが開かれていることを知ったフランクは、わざと殴られ続けることで自らそんな日々が続き、意識を失いかけたフランクは、以前に面識のある警察官ハンク・ストロード(カール・アーバン)に助けられました。
その帰り道、フランクはチンピラと娼婦の揉め事に巻き込まれて負傷、本屋に逃げ込むと止血のために置かれていた本を手に取りました。その時、フランクはローマ帝国時代の皇帝にして哲学者だったマルクス・アントニウス・アウレリウス著の「自省録」を手にし、その中の言葉「罪を犯したものだけを罰せよ」に目がつきました。
フランクは「自省録」を読み進むうち「言葉より行動が重要である」という言葉に感銘を受け、妻子を殺した犯人への復讐を誓いました。“沈黙の誓い”を立てたフランクは、その日から格闘技の特訓を受け、自宅をジムに改装して戦う体作りに励みました。
リベンジャー 復讐者のネタバレあらすじ:転
スーザンとオリビアの殺害現場となった貨物ヤードを訪れたフランクは、付近のコンテナに何者かが住んでいる痕跡を見つけましたがこの時は誰もおらず、引き揚げようとした時にフランクは地元のロシアンマフィアに襲われました。フランクは鍛え上げた戦闘スキルでマフィアを撃退するには成功しましたが、この時の激闘で腹部を撃たれており、意識を失ったフランクは看護師のアルマ(パス・ベガ)に助けられ、手当を受けました。
アルマは地元ホームレスへのボランティアも行っており、コンテナに住む人物はミスター・シバーズ(クリント・ディアー)という地元ダイナーで調理師をしている男だということも明らかになりました。シバーズは事件の一部始終を目撃しており、犯人は警察官らしき人物であったと証言しました。フランクは警察署に潜入、パソコンにアクセスして犯行当日に現場の地域を担当していた警察官を調べ上げました。そして浮上したのは何とハンクだったのです。
リベンジャー 復讐者の結末
フランクは犯行を裏付けるため密かにハンクの自宅に潜入、事件現場で見つかったものと同じ金の繊維が縫われている警察の制服を発見しました。更にフランクは部屋の中からトランクを発見、その中から新聞や雑誌を見つけました。フランクの業績を特集したそれらの中から、フランクはハンクの娘が殺害されていたこと、そしてその犯人はフランクが弁護を担当して無罪にした人物であったことを知りました。ハンクの目的は、犯人の無罪放免に加担したフランクに同じ苦しみを味合わせることだと気付いたフランクは書き置きを残してハンクを古い倉庫に呼び出し、二人は遂に対峙することになりました。死闘の末にフランクが勝利を収め、フランクはハンクにとどめを刺そうとしましたが、「自省録」の中の一節「最も良い復讐の方法は、自分まで同じような行動をしないことだ」という言葉に従ってハンクを殺さず、司法の裁きに委ねることにしました。
ハンクの有罪が確定した後、フランクはアルマを伴ってスーザンとオリビアの墓参りに出向き、一言「愛してる」と呟きました。
この映画の感想を投稿する