妖怪奇談の紹介:2006年日本映画。何らかの原因で妖怪に変異していく3人の女性を描いた話です。3人の女性はそれぞれ接点があり、オムニバス形式ながら話が繋がっているという、変わったパターンの作品です。現代の映画ながら、裏のテーマには古典怪談の『ろくろ首』『かまいたち』『のっぺらぼう』が隠れています。
監督:亀井亨 出演者:伴杏里(岩崎みひろ)、宮光真理子(山根美智子)、市川春樹(佐伯まな)、綾野剛(真吾)、手塚とおる(大迫)、ほか
映画「妖怪奇談」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妖怪奇談」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
妖怪奇談の予告編 動画
映画「妖怪奇談」解説
この解説記事には映画「妖怪奇談」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妖怪奇談のネタバレあらすじ:起
横断歩道にパンチパーマのおばさんが旗をもって立っていました。一人の少年が渡ろうとした時、おばさんは『おはようございます』と言いますが、少年がきちんと返事をせずに渡った為、少年を追いかけました。おばさんの目は蛇の目になっていました。その後、少年を食ったおばさんは、お腹を膨らませて帰って来ました。
山根美智子はモデルをしていますが悩みがありました。それは首が痛い事です。首が痛くなると周りの人の顔が歪んで見え始めます。やがて美智子は入院しました。相部屋には足と腕にギブスをした女子高生の佐伯まながいました。夜になると美智子の首が伸び始め、ろくろ首になってしまいました。このことを知ったまなは美智子を理解し二人は仲良くなりました。ある日まなが美智子に、夜寝ている時のイビキが首が長くなっているので凄いですよ、と言ってきました。美智子は先生に自分の伸びる首を見せました。すると美智子はベッドに拘束されてしまいました。
妖怪奇談のネタバレあらすじ:承
退院したまなが男友達とやってきました。伸びる首を見せてくれと言うので美智子が首を伸ばすと、男友達は大笑いし、写メを取って帰りました。美智子は病院を飛び出し、道端で勝手に車を借りて走り出しました。そして田舎の線路で自殺しようとしている岩崎みひろを首を伸ばして助けました。美智子の首が切れ線路に転がりました。
みひろはネイルアートにバイト代を全部つぎ込むマニアでした。ある日、爪が急に伸び出し、1日3cmも伸びる状態でした。行きつけのネイルサロンで相談するも真剣に聞いてもらえず、みひろは悩んでいました。切っても切っても伸びる爪は遂に1日20cmも伸びるようになりました。ミヒロは開き直り、伸びる爪にネイルアートを施しファッションにしました。横目で見られる視線も気にせず、バイトも続けますが、爪が邪魔でバイトが出来なくなり、バイト仲間がみひろを押さえつけて爪を切ってしまいました。すると爪から血が吹き出し、暴れたみひろの爪で同僚たちを切りつけ、辺りは血まみれになりました。
妖怪奇談のネタバレあらすじ:転
ミヒロはネイルサロンに駆け込むも誤って爪で傷つけてしまい、警察を呼ばれてしまいました。化け物のようになった爪と血まみれの服でみひろはさまよい、田舎の線路に座りました。走って来る電車で爪を切断しようとしましたが、自殺と勘違いされ美智子の首に助けられたのでした。転がる美智子の首をよそにみひろは歩き始めました。
佐伯まなは不良の男友達と遊ぶ女子高生でした。まなの側にはいつもみゆきがいました。ある日まなは路上で歌う女性の歌に聞き惚れ、CDを買いました。その帰り道、通り魔に襲われたまなは、足と腕を骨折し入院しました。ベッドで彼女のCDを聞くまなでしたが、隣のベッドに美智子が入って来ました。夜中、美智子のイビキに驚き覗くと、美智子は首が長くの伸びたまま眠っていました。その様子をまなは携帯に収めました。そのころまなの耳は変形し始めていました。
妖怪奇談の結末
耳のみならず、まぶたも変形し始めたまなは美由紀を呼び出し、手術代を稼いでと頼みました。援助交際をしたみゆきはまなにお金を渡すと、さらに要求され、みゆきはまなの元を去りました。まなは美智子のいびきがうるさいと言って自ら退院しました。学校へ行くと、みゆきを始め全員に無視されました。そして男友達の気を惹こうと美智子の写真を見せると、実物を見たいと言って、病院に行き見せました。病院の帰り、変形したまなの顔を見た男友達は怖くなって逃げ帰りました。
雨の中、買ったCDの歌を一人で歌いながら歩くまなの髪の毛は抜け、顔は変形し、のっぺらぼうになっていました。そこに路上で歌っていた女性が歩いてきてまなを抱きしめました。今日も横断歩道には蛇の目のおばさんがいました。向う側には少女がいました。おばさんが『おはようございます』と言うと少女の目が蛇の目に変わりました。
以上、映画「妖怪奇談」のあらすじと結末でした。
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