ザ・フォール/落下の王国の紹介:2006年インド,イギリス,アメリカ映画。絶望の淵にあったロイは病院で出会った少女に物語をせがまれ、あることを条件に語り始めた。果たしてその行方は。
監督:ターセム 出演:リー・ペイス(ロイ・ウォーカー/黒山賊)、カティンカ・ウンタルー(アレクサンドリア)、ジャスティン・ワデル(看護師エヴリン/エヴリン姫)、ダニエル・カルタジローン(シンクレア/総督オウディアス)、レオ・ビル(ダーウィン/病院職員)、ジュリアン・ブリーチ(霊者/オレンジ農園の使用人)、ロビン・スミス(ルイジ/片足の俳優仲間)、ほか
映画「落下の王国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「落下の王国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・フォール/落下の王国の予告編 動画
映画「落下の王国」解説
この解説記事には映画「落下の王国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・フォール/落下の王国のネタバレあらすじ:起・病院での交流
時は映画の黎明期。オレンジの収穫の最中に転落して骨折してしまったアレクサンドリアは、幼いながらも一人で小児病棟に入院していた。
ギプスのみで暇を持て余した彼女は、院内を探検し、大人の病棟まで足を運んだ。そこに、両足に怪我を負ったスタントマンのロイが入院していた。彼は以前のようにスタントができないようになってしまうのではと絶望し、自殺願望があった。
そんな彼の病床を訪れたアレクサンドリアは、ロイがお話をしてくれると言うので、その話を聞くことにした。それは男たちによる、オウディアスへの復讐劇だった。
ある者は奴隷として使役され、ある者は妻を奪われた挙句、自殺に追いやられる。また、オウディアスに野山を焼かれ、生き残った霊者もいた。そしてロイの分身で、話の主人公の山賊は弟を捕らえられていた。
ザ・フォール/落下の王国のネタバレあらすじ:承・ロイが物語を語る理由
山賊の弟が既に殺され復讐を誓うシーンや、オウディアスの奴隷の引く車から尼僧の姫君を捕虜として奪う大事なシーンで、度々ロイは話を中断し、アレクサンドリアに、痛くて夜眠れないからと薬品庫からモルヒネを持って来てくれるように頼んだ。
しかし自分と同じ年頃の子供が隣の手術室で死んでしまうのを目の当たりにしながらも、彼女が持った来たのは3粒。アレクサンドリアには最後の「E」が3に見えていた。3粒なら昼寝の助けくらいにはなると言って、ロイは続きを話し始めた。
捕虜にした尼僧エヴリンに心を奪われた山賊は、もう彼女を捕虜にしておくことができなかった。しかし彼女の手前、自分たち一味の復讐の相手が誰なのかを明かすこともできなかった。
ザ・フォール/落下の王国のネタバレあらすじ:転・ロイの映画仲間
ロイの元を映画関係者が訪れ、綺麗な車に美しい女性が乗っていた。病室でロイは、自分の死後に映画がどうなるのかを訊ねると、「その自殺願望はよくない」と釘を刺された。
ロイは再びアレクサンドリアに頼み、「同室の男が自分の薬を奪っている」と言ってくすねた鍵で開けさせ、モルヒネを一瓶手に入れると、明日は来ないようにと言って話し始めた。
一味の復讐相手が婚約者のオウディアスと知ったエヴリンは、一度は銃殺されそうになったが、それまで開けられなかったロケットを山賊が開けられたので、二人は挙式をすることにした。
しかし式を行う司祭は悪者で、全員捕らえられてしまった。砂漠に拉致された彼らを助けたのは、山賊が前妻との間にもうけた娘だった。娘が必死に山賊を起こそうという頃、アレクサンドリアもロイを起こそうとしていた。
ザ・フォール/落下の王国の結末:自殺に失敗したロイ
肝心の薬がただの砂糖だった事で自殺は失敗し、病院から運び出される遺体をロイだと勘違いしたアレクサンドリアが病室にやってくると、そこにはロイがいた。
薬がただの砂糖だったとこぼすロイに、もう一度モルヒネの瓶を取ろうとしたアレクサンドリアは、高い棚から転落してしまった。頭を怪我した彼女が目を覚ますと、ロイは薬を持ってこさせるために物語を話していた事を明かした。
それでも続きをせがむ彼女に、「結末は大団円ではない」と言って、オウディアスに復讐に来た面々が次々に殺されていく様を話した。そして、殺さないでと頼む彼女に、復習を果たして娘と去る山賊のくだりで締めくくった。
しばらくして病院で映画観賞会が行われ、ロイのスタントシーンが流れた。アレクサンドリアは退院し、ロイに会えない事を寂しく思ったが、ロイがスタントをしている映画をたくさん見るのだった。
以上、映画「ザ・フォール/落下の王国」のあらすじと結末でした。
ザ・フォール/落下の王国のレビュー・考察
良い事にも、悪い事にも、この作品の中では『落下』が描かれ、『落下』することで物語が進んでいく。アレクサンドリアが農園で落下し、ロイが転落しなければ、病院で出会う事も無く、この物語も、ロイが語り聞かせる物語も生まれなかっただろう。もちろん、ロイは自殺しようとしてわざと転落したのだが、彼は終盤のアレクサンドリアの落下によって、真実を明かし、悲劇だけだった物語に少しの救いを入れることで、自分自身の救済を果たす。そしてロイの落下スタントによって、アレクサンドリアの寂しさも少し紛れる。二人にとっての落下は始まりであり救いだったのだと思う。
楽しい映画でした 素敵な場面ばかり
脳梗塞 うっ血性心不全 毎日フラフラ
可愛い柴犬は、この1週間で、涙やけになってしまうし
どうしたらよいのか 辛いなぁ
でも、なんか 和んだ気持ちになりました
雰囲気がグランド・ブダペスト・ホテルみたいな映画でした・・・✨