サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-の紹介:2018年アメリカ映画。自分の性に疑問を持つ少年ユリシーズは女性の様に着飾り化粧をすることに憧れていたが、誰にも理解してもらえず苦しんでいた。ある日土曜の夜の教会へ誘われた彼は自分と同じLGBTQの人達と出会い自分の性を受け入れ自信を持って行く。
監督:デイモン・カーダシス 出演:ルカ・カイン(ユリシーズ)、マーゴット・ビンガム(アマラ)、レジーナ・テイラー(ローズ)、マークイス・ロドリゲス(レイモン)、MJ・ロドリゲス(エボニー)ほか
映画「サタデーナイト・チャーチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サタデーナイト・チャーチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サタデーナイトチャーチの予告編 動画
映画「サタデーナイト・チャーチ」解説
この解説記事には映画「サタデーナイト・チャーチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サタデーナイトチャーチのネタバレあらすじ:起
軍人である父親が亡くなり、子供達を養うために仕事を増やした母親アマラにもあまり会う時間が減り孤独感をより一層感じるようになったユリシーズは母親を手伝うため同居するようになった叔母のローズと弟のエイブと殆どの時間を過ごすようになる。
ある日の放課後ユリシーズが母親のクローゼットからヒール靴を取り出し履いていると、エイブに見つかってしまい、その日からエイブに拒絶される様になる。その事を知ったローズに男らしく振る舞えと言われ、傷ついたユリシーズは1人で街へ飛び出す。
夜になると女性の様に着飾るゲイの少年たち、エボニーやレイモンらと出会う。彼らはLGBTQであることから家族に追い出され、土曜の夜にゲイのジャックが教会で彼らのために開いている食堂へ通っているのだった。彼らに誘われ土曜の夜の教会へ行くユリシーズは、ありのままの自分を受け入れてくれる彼らといることに心地よさを感じる。
サタデーナイトチャーチのネタバレあらすじ:承
家に帰ったユリシーズは、アマラにもクローゼットを物色していたことを知られ責められる。自分がゲイであることを家族の誰にも理解してもらえず、家に居づらさを感じるユリシーズは多くの時間をレイモン達と一緒に過ごす様になって行く。彼らに生まれて初めての化粧をしてもらったり、LGBTQのモデルショーへ行ったりし、自分に合う世界にいる事に喜びを感じる。
ある日レイモンと2人切りになった時、LGBTQのモデルショーへは彼とキスをする。その日からユリシーズは自分の性を受け止め、公共の場で堂々と女性らしい振る舞いやファッションをする様になる。ある日、学校から帰ったユリシーズは自分の部屋で彼の女性服を手に激怒しているローズを見つける。ユリシーズの性のあり方を受け入れる事が出来ないローズに怒りをぶつけられショックを受けるユリシーズは家を飛び出す。夜遅くに帰宅した母親はユリシーズが帰ってこない事を心配し警察に相談するが真剣に取り合ってもらえない。
サタデーナイトチャーチのネタバレあらすじ:転
その頃シェルターに泊まるユリシーズは家族に理解してもらえず苦しむが、そんな人生に別れを告げ新しい人生を生きると、その決意を歌う。
数日間ホームレス生活をしたユリシーズは、土曜日になると教会へ行き友人達と会う。友人達やジャックは直ぐにユリシーズの様子がおかしい事に気づき、ジャックはユリシーズにシャワーを浴びさせると綺麗な洋服を渡す。元気のないユリシーズに対して友人達はみんな通った道だと勇気付け、いつでも彼らの家へ止まって良いと伝える。しかしユリシーズは家に帰って母親に会いたいと言う。ユリシーズが家族にまだ自分がゲイだと伝えて居ないと知ったエボニーはユリシーズに付き添って家まで送る。
サタデーナイトチャーチの結末
無事に戻ってきたユリシーズの姿に喜ぶアマラだったが、そこへやってきたローズは女装するエボニーがユリシーズに悪い影響を与えていると言い、ユリシーズの女装への興味は父親を無くした悲しみと仕事が忙しい母親に会えない寂しさから助けを求めている証拠だと言う。しかしそんなローズに自分のことを何もわかって居ないといい、自分はゲイであることを告白する。ユリシーズがゲイであることに気づいていなかったアマラはここで初めて知り、今まで理解できなかったことをユリシーズに謝罪する。
次の日の朝、ユリシーズと2人で話すためアマラは仕事を休む。彼女はゲイであることなど問題ではない事、ただ無条件にユリシーズを愛している事を歌う。そしてユリシーズは綺麗な女装をしてLGBTQのモデルショーへ出場するのだった。
この映画の感想を投稿する