WASABIの紹介:2001年フランス映画。強引な捜査によって謹慎となった刑事ユベール。そんな彼が愛した女性ミコの急死により、19年ぶりに日本を訪れる。そこで弁護士から、ミコの相続人である娘ユミの後見人になることを求められる。ユミはユベールの実の娘でもあり、ユミに残された遺産の額は2億ドル。ミコの不審な死と、周囲の怪しい男たち。突然の出来事に自分が父親であることを名乗り出せないまま、二人は行動を共にする……。日本とフランスのスターがタッグを組んだコメディ調のアクションサスペンス映画です。広末涼子が流暢なフランス語で演じたことでも話題になりました。
監督:ジェラール・クラヴジック 出演:ジャン・レノ(ユベール)、広末涼子(ユミ)、ミシェル・ミューアー(モモ)、キャロル・ブーケ(ソフィア)、ほか
映画「WASABI」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「WASABI」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「WASABI」解説
この解説記事には映画「WASABI」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
WASABIのネタバレあらすじ:起
ユベールはパリの刑事です。ちょっとしたことですぐに人を殴ってしまいます。パーティー会場で犯人を捕まえるときも、手当たり次第に人を殴ります。挙句の果てには、うるさくわめいていたと理由だけで署長の息子を殴ってしまいます。しかし、オカマ集団の銀行強盗を見事に食い止める程の敏腕刑事でした。署長の息子を殴ったことにより、謝罪のお見舞いに行くことになりました。すると、ユベールによってアクシデントが起こってしまい、署長の息子の怪我を悪化させていまいます。署長により2ヶ月仕事を休めとの命令が下されます。
ユベールは19年前にある日本人女性ミコを愛していました。8ヶ月一緒に過ごしましたが、ミコは突然姿を消してしまいました。ユベールは19年経った今でもミコのことが忘れられません。ある日、突然日本の弁護士から電話があり、小林ミコが死んだと告げられます。死因はガンでした。相続人にユベールが指名されていたので、すぐに日本に来てほしいとのことでした。
WASABIのネタバレあらすじ:承
ユベールが日本に着くと15年前の同僚、モモが出迎えてくれました。電話のくれた弁護士事務所に着くと、ミコの遺品が入っている小箱を渡されました。その中には、ユベールとの思い出の品と鍵が入っていました。遺言書によると、娘のユミが成人するまで面倒を見てほしいとのことでした。ユミはユベールと血がつながっており、あと2日で二十歳になります。ユミの性格は気性が激しく、ユベールと初対面のときもずっとイライラしていました。ユミは実の父を殺したいほど憎んでいると言います。ユベールは自分が本当の父親であることを黙っておくことに決めます。
ユベールとユミは母ミコに会いに行きます。そこでユベールはユミの面倒を見ることをミコに約束します。そのときにユベールはミコの顔にあった小さい結晶と、爪に挟まっていた土が気になり、モモにそれらの成分を検証するよう依頼します。死因がガンであるとの疑いが芽生え、ユミの家に行き、ミコのガンと診断されたカルテを見せてもらいますが、特に異変はありませんでした。
WASABIのネタバレあらすじ:転
ユベールとユミがデパートでショッピングしていると、黒づくめの男たちがいました。気になってモモに頼んでいた検証結果を聞くと、結晶は青酸カリでした。ガンと診断されたカルテはニセモノでした。ユミに気づかれないように、ユベールは黒づくめの男たちを倒してその場を後にします。その後、銀行でお金の残高を確認すると、ユミの口座には2億ドルあり、あの黒づくめの男たちが狙っていたのはユミであることが明らかになりました。
何も知らない呑気なユミと警戒しているユベールはゲームセンターに行きます。またあの黒づくめの男たちがやってきて銃撃戦になりますが、なんとか逃げ切ります。なぜユミの口座に大金があるのか、それを調べるためにミコの家に行くと荒らされた形跡がありました。すると、電話がかかってきて、タカナワという男からゴルフ場にくるようにいわれます。
WASABIの結末
そのゴルフ場に行くとヤクザがいました。ヤクザのボスは自分の金を返せと言います。モモの調査によると、ミコはヤクザ組織壊滅のためのスパイでした。祖国を守るために、ミコは急にユベールの前から姿を消したのでした。そして、ユミはユベールが父親であることを知ります。あの口座が封印されているのはユミが成人になるまでです。ユミは明日、成人になります。黒づくめの男たちはユミを連れて行ってしまいます。
モモの情報によると、爪に入っていた土は京都のものであることが分かり、ユベールはそこに何か手がかりがあるにちがいないと言います。なぜならそこは、ユベールがミコに愛を告白した場所だったからです。そこに行って絵馬をみると、ミコが書いたものを見つけ、その穴には鍵穴がありました。遺品を受け取るときに入っていた鍵を使って開けると、その中には、ミコからユベールへの愛の告白の手紙と口座の暗証番号が書いてありました。
銀行の開店と同時にヤクザとユミがやってきました。ユベールは待ち伏せし、銃撃戦になるもユベールが勝利をしました。そしてユベールは一ヶ月後に日本に戻るとユミに約束してパリに帰っていきました。
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