暮れ逢いの紹介:2013年フランス,ベルギー映画。1900年代初頭のドイツを舞台に個人秘書となった青年と美しき人妻の秘めた恋を描いた作品。「髪結いの亭主」、「イヴォンヌの香り」などで知られる名匠パトリス・ルコントが紡ぐロマンティックなラブストーリーです。
監督:パトリス・ルコント 出演者:レベッカ・ホール(ロット)、アラン・リックマン(カール・ホフマイスター)、リチャード・マッデン(フレドリック・ザイツ)、シャノン・ターベット(アンナ)、ほか
映画「暮れ逢い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暮れ逢い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
暮れ逢いの予告編 動画
映画「暮れ逢い」解説
この解説記事には映画「暮れ逢い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暮れ逢いのネタバレあらすじ:起
1912年のドイツ。工学部を首席で卒業した優秀な青年フレドリック・ザイツは鉄道建設などで発展を遂げたカール・ホフマイスターの工場で働くことになりました。仕事熱心なザイツは鉄道橋の部品発注の仕事を任され、瞬く間に出世していきます。さらに心臓病で現場に立てなくなったホフマイスターの代理として、現場で指示を与える仕事を任されるようになりました。
ザイツは業務報告のためホフマイスターの屋敷を行き来することが多くなり、ホフマイスターの若い夫人ロットと言葉を交わす機会が増えていきます。ザイツは美しいロットに恋をしていました。
暮れ逢いのネタバレあらすじ:承
一人息子オットーの勉強嫌いを心配するロットのため、ザイツは彼の家庭教師を引き受けました。オットーはザイツによく懐き、ロットも若く頼もしいザイツに次第に心惹かれはじめます。メキシコから大量のマンガンが採掘されたことに目を付けたザイツはメキシコの土地を買い占め採掘権を獲得してはどうかと提案します。ザイツは今の工場の弱みが原料不足にあることを力説し、ホフマイスターを唸れらせます。
その後ホフマイスターはザイツを個人秘書に任命しました。ザイツは暮らしていたアパートを引き払いホフマンの屋敷で共に暮らし始めますが、ロットといる時間が長くなればなるほど熱情を抑えられなくなっていきます。
暮れ逢いのネタバレあらすじ:転
ザイツは病で外出できないホフマイスターに代わってロットのオペラ鑑賞にも同行するようになりました。オペラ鑑賞からの帰路、気持ちを抑えきれなくなったザイツはロットに愛を囁きますが、ロットは私を見くびらないでとザイツを拒絶します。その夜ホフマイスターは発作を起こし、危うく命を落としかけます。ホフマイスターの病は悪化の一途をたどっていました。
ホフマイスターはザイツの助言通り銀行と投資契約を結び、メキシコの採掘権を獲得しました。さらにメキシコの現場監督にザイツを任命します。ホフマイスターはザイツにロットを奪られることを懸念しており、二人の仲を引き裂こうと二年間のメキシコ行きを命じたのでした。
ザイツがメキシコへ行くことを知ったロットは激しく動揺し、ザイツに行かないで欲しいと懇願します。ロットもまたザイツなしでは生きられないほどに彼を深く愛していました。ザイツはロットを抱こうとしますが、ロットはあと二年待ってほしいと告げます。二人は永遠の愛を誓いました。
暮れ逢いの結末
ロットはメキシコへ旅立ったザイツと手紙で愛を交わし続けます。そしてあっという間に二年の歳月が流れました。しかしドイツは第一次世界大戦に突入、戦争により大西洋が封鎖されると、手紙のやり取りも困難になっていきます。ロットはザイツが無事であるかどうかを確認する術を失ってしまいました。
寝たきりとなったホフマイスターは嫉妬のあまりザイツとの仲を引き裂こうとしたことをロットに謝り、息を引き取りました。未亡人となったロットはオットーを寄宿学校に預け、屋敷で一人虚しく年を重ねていきます。やがて戦争が終わり、ドイツは敗戦国となりました。そんなある日メキシコからザイツが帰還します。ザイツは落馬で足に障害を負ったおかげで戦争に駆り出されずに済みましたが、兵士になれなかったことを引け目に感じていました。ザイツはメキシコで化学肥料の工場を経営していることをロットに報告します。
二人は屋敷を出て街へと出ていきます。帰還兵のパレードで盛り上がる町の雑踏を抜け、公園にやってくると、ザイツはロットを優しく抱き寄せます。ザイツはもう決して一人にはしないとロットに誓うのでした。
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