キス・アンド・クライの紹介:2017年カナダ映画。フィギュア・スケートのオリンピック強化選手でもあり、歌唱力も抜群の高校3年生カーリー・アリソンが、気管支にガンを患い、闘病しながら恋人や家族との関係を深めていく実話に基づいた感動の青春ストーリー。
監督:シーン・シスターネ 出演:サラ・フィッシャー、ルーク・ビライク、シャンタール・クレヴィアジック、セルジオ・ディ・ジオ、デニス・アキヤマ、ほか
映画「キス・アンド・クライ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キス・アンド・クライ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キス・アンド・クライ」解説
この解説記事には映画「キス・アンド・クライ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キスアンドクライのネタバレあらすじ:起
女性フィギュアスケーターがコスチュームを着て氷上で素晴らしい滑りをしている。しかしそこに入るモノローグは、「本当は緊張している。着氷に失敗すると、いや、成功しても、シン・コーチに怒られるから」と語る。強化選手に選ばれたのに、コーチは厳しい表情を崩さず「勝利は葬儀のように、葬儀は勝利のように」と言う。
リンクを離れればカーリー・アリソンは高校3年生。友人宅で開かれたパーティーに出かける。そこで生物の授業で一緒だというジョンという男の子にデートに誘われるが、カーリーは断る。カーリーはパーティーで歌を歌う。その歌に魅了された彼は、あきらめずにパーティー会場から帰るカーリーを、家まで追いかける。そこでまたデートに誘うが、夜はスケートの練習があるから昼しか会えない、とカーリーは答える。ジョンは、アスリートとはデートの時間がとりにくいとがっかりする。
キスアンドクライのネタバレあらすじ:承
カーリーはスケートリンクで練習しているが、いつもになく息が上がる。コーチには氷上だけではなく、トレーニングをして食事にも気を付けているかと注意される。カーリーは病院に行き、運動誘発喘息と言われるが、なかなか治らないので血液検査となった。コーチには「原因は君にある。オリンピックをテレビで見ることになるぞ」としかられる。
生物の授業では、再びジョンにデートに誘われ、今度はOKする。デートで行ったレストランで、カーリーは息が苦しくなり、倒れてしまう。病院に運ばれ、CT検査を受けると、呼吸困難は喘息ではなく癌だということがわかった。10憶分の1の確率の気管支の癌。まず抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術することになる。また、呼吸を楽にするために気管切開をする。気管切開で声が出なくなりホワイトボードでコミュニケーションをとるカーリー。
カーリーの姉妹とジョンが見舞いに行く。ジョンだけがなんとか病室に忍び込むと、カーリーは気管切開した喉を隠す。カーリーの化学療法が始まる。担当の看護師は冷たく、厳しいことばかり言う。カーリーの家にジョンが来て、一緒に食事を作ろうとするが、カーリーの髪の毛が抜け始める。これから髪が抜けて吐きまくって醜くなる、とカーリーはジョンにくぎをさすが、ジョンは君のそばを離れない、と言う。
カーリーは「じゃあ、同情しないで笑顔でいることを約束して」と言い、2人は指切りげんまんをする。ジョンは「君を愛している、と伝える。」過日、髪が抜けて禿げてしまった姿で、自分の心境を「後世に残すため」と言って動画に撮影するカーリー。ドラムの音が聞こえ、二階の窓から下を見ると、ジョンがドラムをたたきながら、卒業パーティーに誘うメッセージを送っていた。
キスアンドクライのネタバレあらすじ:転
ウィッグをかぶったカーリーがジョンとスケートリンクでデートしている。そこにスケート仲間の女の子が来て、ウィッグのカーリーに戸惑う。傷つくカーリー。夜ピアノを弾きながら歌を歌う自分を撮影し、YouTubeにアップロードするカーリー。あっという間に1500回再生される。「すごいよ!」とジョンが電話で伝える。
病院で、化学療法の冷たい看護師が、瀕死の父親に優しい言葉をかけているのをカーリーは見かける。久しぶりに学校に行くと、スケート仲間のベックスが、髪をベリーショートにしている。カーリーと団結するために髪を短くした、と言う。友人たちが、皆が髪を短くしたり、男性なら坊主にしたりして、カーリーと団結し、お金を寄付するイベントを行っていた。
プロム(卒業パーティー)の日、カーリーは金髪のウィッグをつけ、ドレスを着るが、ビスチェスタイルのドレスで気管切開の傷が露わである。カーリーはドレスに手直しして、のどを隠せるホルターネックに縫い直す。家族のみんながカーリーの美しさに見とれる。ジョンが迎えに来て二人はパーティーに出かける。ダンスホールから生物室に行き、愛し合う二人。しかし途中でカーリーのウィッグが脱げてしまう。それでも「君は美しい」と言うジョン。
キスアンドクライの結末
高校生活が終わる。もうすぐ大学に行くジョン。カーリーはジョンには将来があると思い、距離を置くようになる。ドクターが、珍しい例だが手術が成功した、と言う。喜ぶカーリーと家族。喜びでカーリーはトイレに行って泣く。良い知らせを聞いていた化学療法の看護師がこれまでの態度を謝る。
カーリーがリンクに戻り、コーチは、病を察しなかったことを謝る。病院で主治医にナショナルホッケーリーグの理事に紹介され、カーリーに国家を歌ってくれないかと言われる。そしてホッケーリーグの会場でカーリーは国家を歌う。カーリーの両親がジョンの両親と家族を家に招待しパーティーをする。ジョンはカーリーに僕たちは運命なんだ、と伝える。リンクに戻ったカーリー。その演技はこれまでの傑作だ、とコーチに言われる。
経過観察の検査のためCTを受けたカーリーだが、肺への転移を告げられる。心を整理するため、カーリーはガンに手紙を書く。それはガンが自分に手紙を書いている形式だった。「私は見えないし、考えもないし、ただ成長するだけ。生かしてくれてありがとう。ガンより。」ガンは殺し屋ではない。いいものではないけど、そんな中でも笑顔でいることを選ぶことを学んだと語るカーリー。ガンはスコアの1つに過ぎない、と。
ジョンと屋外スケートデートに出かけるカーリー。2人が滑りながら夕焼けの中に消えていく。それと同時にラジオが流れる。カーリーが亡くなったことを告げる内容だった。最後のクレジットでは、実在のカーリーの映像が流れる。主演のサラとカーリーは親友だったことも紹介される。
以上、映画「キス・アンド・クライ」のあらすじと結末でした。
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