映画「迷子の黒猫とボク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
迷子の黒猫とボクの紹介：2017年アメリカ映画。妻コニーの愛猫レナードを逃がしてしまい、必ず見つけ出すよう命令されてしまった中年男ドミニク。レナードを探すため街へ飛び出したドミニクでしたが、様々な災難が彼に襲いかかります。ニューヨークの片隅で猫探しをする中年男の波乱に飛んだ一日をコメディタッチで描いた作品。「ベスト・キッド」の主演で一躍スターとなったラルフ・マッチオが冴えない中年男を熱演しています。
監督：アンソニー・ターシターノ 出演者：ラルフ・マッチオ(ドミニク)、デヴィッド・ザヤス(ポンス)、コニー(ジーナ・ガーション)、ADAM FERRARA(サル)、SEAN YOUNG(ロッキー)、TOM WOPAT(ジミー)、JEFF KOBER(スー)、ほか
この解説記事には映画「迷子の黒猫とボク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台はニューヨークのクイーンズ・コロナ。休日の朝、ドミニクはカフェで朝食をとって家へと戻ってきました。部屋では妻コニーが愛猫レナードがいなくなったと騒いでいます。昨晩レナードが外に出たそうにしていたのでドアを開けてやったと打ち明けると、コニーから一刻も早くレナードを見つけだしてきてと命令されてしまいます。コニーはその日、母の手術に立ち会うため外出をしなければなりませんでした。
向かいに住むベティからは迷い猫のビラを作って配ってみてはどうかとアドバイスされますが、まずは自力で探すことにします。友人ポンスも猫探しを手伝ってくれることになりました。ポンスはスクーターに乗って、レナードは自転車に乗って勢いよく街に飛び出していきますが、その矢先ガレージから姿を現したレナードが悠然と道を横切っていきます。
街を探しまわっていた二人は道端で紙袋を拾います。紙袋の中には削がれた人の耳と血まみれの紙幣が入っていました。その後104丁目の教会のそばでレナードを見かけたという知らせが入り、二人は教会へとやってきますが、レナードは見つかりませんでした。ひと休みしようと入ったパブでポンスはベトナム帰還兵のジミーの家に強盗が入り、勲章を誰かに盗まれてしまったようだとドミニクに話します。
パブでは麻薬の売人と噂される男スーがビリヤードを楽しんでいましたが、コニーと電話をしていたところ因縁をつけてきて、ドミニクは顎にキューを突きつけられるという災難に遭います。ドミニクとポンスは二手に分かれてレナード探しを再開しますが、なかなか見つかりません。ドミニクはその日警官の友人サルの父親の通夜にも参加しなければなりませんでした。
ドミニクはサルの自宅を訪ねます。サルは娘の手術代が捻出できずに困っているとドミニクに相談し、ガレージに積んである人気ブランドの模倣品を売りさばくのを手伝って欲しいと頼みます。サルは警官でありながら詐欺に加担している危ない男です。気弱なドミニクは断ることができず、サルとともに模倣品を黒人ヤクザに売り渡しに行きますが、そこで銃を向けられたりと再び散々な目に遭います。
サルは仕事を手伝ってくれたお礼に分け前をドミニクにあげようとしますが、律儀なドミニクは受け取ろうとはしません。しかし娘の手術代が必要だというのはサルの真っ赤な嘘だったことが判明しました。ギャンブル狂のサルはヤクザに多額の借金をしていたのです。呆れかえったドミニクはサルと別れ、再びレナード探しを再開します。街で出会う人に片っ端から黒猫を見なかったかと尋ねますが、手掛かりは掴めません。さらにスーツのポケットにはサルの銃が入っていたままであることに気が付きます。
ドミニクはクリーニング店で出会った女性からレナードを見かけたと聞き、43番街へやってきます。そこでは少年二人組がレナードを捕まえていたずらをしようとしていました。ドミニクは猫を返せと凄みますが、少年達は嘲笑します。激高したドミニクは思わず持っていた銃を少年に向けて暴発していまいます。銃弾は少年の股を霞めただけで事なきを得ました。ドミニクはその少年の胸にジミーの勲章が輝いていることに気付き、少年から勲章を奪還します。一方銃声に反応したレナードが再び逃げ出しますが、ドミニクも必死に後を追い続け、ガレージに追い込んでなんとか捕獲に成功します。
そこではスー達がサルが売った模倣品の引き渡しで揉めており、ドミニクはそばを通りかかった警官に通報します。スーはまもなく御用となりました。レナードに撃たれた少年は家に帰り、頭のイカれた男に命を狙われたと訴えますが、父親は自業自得だと吐き捨てます。その父親こそドミニクに銃を向けた黒人ヤクザなのでした。ドミニクはコニーに電話し、レナードを確保したことを報告します。そしてとりあえず寝室の戸棚に銃を隠します。帰ってきたコニーはレナードとの再会を喜び、ドミニクはジミーに勲章を返してあげました。その夜ドミニクは銃に撃たれて死んだ父のことを思い出します。翌日、ニュースではブルックリンで両耳の切断された遺体が発見されたとニュースが流れました。出勤したドミニクは銃を捨て、いつものように仕事に戻っていきます。
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