愛人関係の紹介:1973年フランス映画。狂気を内に秘めた謎の女性。彼女に引き寄せられた男たちは皆、非業の死を遂げるのだった。当時実際に愛人関係にあったといわれるA・ドロンとM・ダルクが共演したサイコサスペンス。
監督:ジョルジュ・ロートネル 出演:アラン・ドロン、ミレーユ・ダルク、クロード・ブラッスール、ニコレッタ・マキャヴェリ、ほか
映画「愛人関係」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛人関係」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛人関係」解説
この解説記事には映画「愛人関係」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛人関係のネタバレあらすじ:起・謎の女性
テレビドラマ作家フランソワはある日海辺で1人の女性ペギーに出会う。ひと目で惹かれたフランソワは猛アタックを開始すると、彼女の弁護士だというマルクに呼び出される。
マルクはフランソワに、彼女はかつて麻薬中毒患者で、クスリからは抜け出せたものの今もその後遺症で男性に対し異常な嫌悪感があるのだと話す。そしてペギーにつきまとわないよう言い、彼女は離婚ではなく夫を殺害し、自分がその弁護にあたり、精神疾患を理由に無罪になったのだと告げる。しかしマルクの弟ドニからはマルクは既婚者でありながらペギーを愛しているのだと聞かされる。
愛人関係のネタバレあらすじ:承・現実と妄想
フランソワはペギーに会いに行くと、彼女は使用人アルベールの監視に怯え、家から連れ出して欲しいとフランソワに頼む。彼女のために部屋を探してとあるアパートに行くと、そこでフランソワは何者かに襲われて気を失うが、目覚めた時そこにペギーの姿はなかった。
マルクの家に来ていたペギーはアパートでマルクの運転手ステイグに襲われたと話すが、暴漢の顔に付けたという爪あとがステイグになかったことからペギーの妄想だとだといって落ち着かせ、マルクはペギーを家に送る。
その夜、ペギーはアルベールの寝室に入り、眠っている彼の顔に爪を立てる。驚いて目を覚ました彼はペギーに向かっていった。
愛人関係のネタバレあらすじ:転・繰り返される殺人
ペギーからの電話でアパートで自分を襲ったのはアルベールだったと告げられたマルクがステイグと共にペギーの家に行くと、そこには首にハサミを突き立てられたアルベールの死体があった。2人はひっそりとアルベールの死体を運び出すが、その様子を物陰からドニが見ていた。
マルクはペギーを手元に置いておこうとするが、ペギーはフランソワのところへ行くと言って家を出て行く。そのあとをドニが追って行ったと知ると、マルクとステイグも後を追う。入れ違いでマルクの家にやって来たフランソワは、マルクの妻から皆がペギーの後を追っていったこと聞かされ、ドニは以前ペギーに手を出そうとして大怪我を負わされたことで彼女に復讐したがっていたことを知る。慌てて自分の部屋に戻ると、そこにはドニの死体があった。
愛人関係の結末:愛の狂気
マルクの友人でもあるガルニエ警部はアルベール、ドニの殺害はペギーの手によるものと確信していたが、マルクが2人を殺したのは自分だと話す。連行される途中、マルクはガルニエに24時間の猶予が欲しいと頼み、フランソワとともに家を出たペギーを追う。
その頃2人は郊外のホテルに来ていた。そこでペギーは全裸になりフランソワに近づくが、抱きしめる彼にカミソリで切りかかる。そこへマルクが現れ、呆然とするフランソワを残しホテルを後にする。我に返ったフランソワが後を追っていくと、2人は展望台に向かっていた。銃を手にしたマルクはペギーを抱き寄せ“2人で遠くへ行こう”と告げると、周囲の山々に銃声が響き渡った。
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