荒野にての紹介：2017年イギリス映画。幼い頃に母に捨てられ、１人で自分を育ててきてくれた父も亡くし、１人ぼっちになった１５歳の少年チャーリーは、世話をしていた競走馬のリーン・オン・ピートと一緒に、唯一残された家族である叔母を探す旅に出る。
監督：アンドリュー・ヘイ 出演：チャーリー・プラマー（チャーリー・トンプソン）、クロエ・セヴィニー（ボニー）、トラヴィス・フィメル（レイ）、スティーヴ・ザーン（シルバー）、スティーヴ・ブシェミ（デル・モンゴメリー）、ほか
映画「荒野にて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「荒野にて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
荒野にての予告編 動画
映画「荒野にて」解説
この解説記事には映画「荒野にて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
荒野にてのネタバレあらすじ：起
幼い頃に母親に捨てられ、酒飲みで女好きな父親レイと２人で暮らすチャーリーは常に食べ物を買う金がなく生活に困っていた。ある日チャーリーが競馬場の前をランニングしているとデルという競走馬のオーナーに手伝いを頼まれる。
この日からデルの馬小屋で働く事になったチャーリーは、そこにいた年寄りの競走馬リーン・オン・ピートの世話をするようになる。チャーリーはデルに働きぶりを認められ、リーン・オン・ピートとも心を通わせて行く。
ある夜、家に男が押しかけて来ると「自分の妻に手を出した」と言いレイに襲いかかる。重症を負い病院で入院することとなったレイにチャーリーは、助けには入れなかった事を謝る。チャーリーは叔母マージーに経済的に助けてもらう為に彼女の連絡先をレイに聞くが、数年前に彼女と大げんかをして以来連絡を絶っていたレイは、誰の助けもいらないと言い連絡先を彼に教えることは無かった。
デルに頼まれた仕事に行くため、父レイを１人病院に残し地方へ行くチャーリーは、女性騎手のボニーと出会い彼女に馬を愛してはいけないと忠告を受ける。
荒野にてのネタバレあらすじ：承
次の日、病院に戻ったチャーリーが病室に父レイが居ない事に気付くと、医師からレイが昨夜亡くなったことを知らされる。彼の容体が悪いと知っていたら残っていたのに、と悲しむチャーリーは、未成年の彼を心配して児童施設への連絡を提案する医師から逃げ出し、レイの形見であるベルトを手にするとリーン・オン・ピートの所へ走る。
次の日も競馬場でリーン・オン・ピートの世話をするチャーリーは、彼がもう競走馬として使い物にならないためにメキシコへ売り飛ばされてしまうという事を知らされる。世話をするうち、リーン・オン・ピートへの愛情を感じるようになっていたチャーリーは、それを阻止する為、デルにリーン・オン・ピートを自分が買うと提案するが全く聞いてもらえないで居た。
そこでチャーリーはリーン・オン・ピートを馬小屋から連れ出すと、叔母のマージーを探しに、彼女が前に住んでいたという街を目指して旅に出る。
荒野にてのネタバレあらすじ：転
道中、金がなくなったチャーリーはレストランで盗みをはたらくが、スタッフに見つかってしまう。しかし彼が１５歳で唯一残された家族の叔母を探していると知ったウェイトレスは、チャーリーを見逃してやることにした。
盗んできたデルのトラックのガソリンも底をつき、砂漠の真ん中で立ち往生したチャーリーは、リーン・オン・ピートを連れて徒歩での移動を始める。砂漠を歩きながら、一軒の家を見つけたチャーリーはリーン・オン・ピートに水を飲ませるため、住人へ助けを求める。住人はチャーリーを家に招き入れると彼に食事を出し、リーン・オン・ピートに水を飲ませるのだった。
荒野にての結末
その深夜、家を後にするチャーリーとリーン・オン・ピートだったが、夜中に道路の近くを歩いていると、突然現れたバイクの音にびっくりしたリーン・オン・ピートが暴れ出し、彼は車に轢かれて死んでしまう。リーン・オン・ピートまでも亡くし、完全に１人ぼっちになったチャーリーは、近くの街のホームレス食堂へ行き、そこでトレーラーハウスで暮らすカップル、シルバーとマーサに出会う。
トレーラーハウスにチャーリーを泊めてくれる２人だったが、酒癖の悪いシルバーは日雇いでチャーリーが稼いだ金を彼から奪ってしまう。トレーラーハウスから出たチャーリーは街で電話を借りると、マージーの行方を調べる。
彼女が図書館で働いている事を知ると、バスでその図書館へ行き、遂に叔母マージーと再会を果たす。好きなだけ居て良いと言われるチャーリーは、父レイやリーン・オン・ピートを失って傷ついた思いを初めてマージーに伝えると、彼女に泣きつくのだった。
以上、映画「荒野にて」のあらすじと結末でした。
本にもなった映画です。綺麗な景色やのどかな風景もありましたが、途中まてヘビーな内容でどーなるのかドキドキでした。最後はハッピーに終わってホッとしました。死と向き合い生きていくことを感じさせてくれる内容です。