マイ・ドッグ・スキップの紹介:2000年アメリカ映画。。作家ウィリー・モリスの自伝小説を映画化。孤独な少年と飼い犬の交流を描くドラマ作品。いじめられっ子のウィリーは、9歳の誕生日に子犬のスキップをプレゼントされる。賢く人懐こいスキップをきっかけに、ウィリーは少しずつ外の世界に目を向けていった。友人や淡い恋、信頼と戦争。ウィリーはスキップと一緒の日々を通して、様々なことを知り成長していく。
監督:ジェイ・ラッセル 出演者:フランキー・ムニッズ(ウィリー・モリス)、ダイアン・レイン(エレン・モリス)、ケヴィン・ベーコン(ジャック・モリス)、ルーク・ウィルソン(ディンク・ジェンキンス)、ケイトリン・ワックス(リバース・アップルホワイト)ほか
映画「マイ・ドッグ・スキップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マイ・ドッグ・スキップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マイ・ドッグ・スキップの予告編 動画
映画「マイ・ドッグ・スキップ」解説
この解説記事には映画「マイ・ドッグ・スキップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マイドッグスキップのネタバレあらすじ:初めての親友
舞台は1942年夏、ミシシッピ州ヤズー。ウィリー・モリスは小柄で繊細な少年で、この時代には珍しく一人っ子、同世代の友人もいない孤独な毎日を過ごしていました。母エレンは活発な女性、父ジャックは厳しく威圧的な人間です。ジャックは退役軍人で、スペインの内乱で片足を失っていました。隣家には町の誇りである野球選手ディンク・ジェンキンスが住んでいます。何かと気にかけてくれるディンクは、ウィリーのヒーローでした。しかしそんな彼も戦争に行ってしまい、ウィリーは寂しい9歳の誕生日を迎えます。
その日ウィリーがエレンからプレゼントされたのは、1匹の子犬でした。ウィリーは大喜びしますが、動物の世話はまだ早いとジャックに取り上げられてしまいます。大人でも辛い動物の死や別れを経験させたくないと思ってのことでした。しかしエレンの説得もあり、スキッパー(愛称スキップ)と名付けられた犬はモリス家の一員になります。
ウィリーとスキップはすぐに唯一無二の大親友になりました。利口で人懐こいスキップは町の人々からも愛されます。スキップをきっかけに、孤独だったウィリーも少しずつ交友関係を広げていきました。クラスで人気の少女リバース・アップルホワイトと話したり、黒人の少年と仲良くなったり。ウィリーにとって素晴らしい出会いばかりでした。
マイドッグスキップのネタバレあらすじ:墓地の秘密
そんなある日、ヨーロッパの戦場にいるディンクから荷物と手紙が届きました。ドイツ兵のヘルメットと弾薬ベルトです。ウィリーが得意になって学校で披露すると、クラスメイトからは羨望の眼差しを向けられました。面白くないのは、ウィリーをいじめるビッグ・ボーイ・ウィルキンソン達です。3人組のいじめっ子達は、放課後手紙を奪って破いた挙句にフットボールに参加するよう命令しました。
スキップの活躍でタッチダウンを決めたウィリーは、ビッグ・ボーイ達に感心されます。彼らも本当は、ウィリーと遊びたいと思っていたようです。夜、ウィリーはビッグ・ボーイ達に呼び出され墓地に出かけました。自分達の仲間になりたければこの墓地で一晩過ごせと言われてしまうウィリー。怯えながらもスキップと朝を待っていたウィリーは、思いがけない出来事に遭遇します。
墓場の物置に密造酒が隠されており、2人組の売人が酒瓶を持ち出していたのです。彼らに見つかったウィリーは、誰かに話せばスキップの命は無いと脅されました。その場で固まっていたウィリーはいつの間にか眠ってしまい、墓場で一晩過ごした大物だとビッグ・ボーイ達から賞賛されます。
マイドッグスキップのネタバレあらすじ:不安と苛立ち
そんな折、ついにディンクが帰ってくると知らせが入ります。ウィリーは大喜びしますが、帰還したディンクはかつての輝きを失っていました。勲章を貰えなかったばかりか、酒に溺れる毎日。すぐにディンクは戦場が恐ろしくなって逃げ出した臆病者だと噂が広まりました。戦争に行って勲章を貰うことが憧れのウィリー達には、ディンクの行動が信じられません。しかしジャックもまた、勲章より足のほうが良かったと話しウィルを不安にさせました。
春になり、ウィリーは野球のチームに入ります。しかし初試合では三振の上にエラーを連発し、観客から笑われる有様でした。ウィリーの苛立ちを感じたスキップは試合に乱入し、場を和ませようとします。しかしウィリーはスキップを思い切り殴り、追い出してしまいました。観客はその行動に失望し、ウィリー自身も深く後悔します。そのままスキップは姿を消してしまいました。
マイドッグスキップのネタバレあらすじ:スキップを探して
両親や友人達にも協力して貰って町中探し回りますが、夜になってもスキップは見つかりません。泣きじゃくるウィリーのところにディンクがやって来ました。ウィリーは八つ当たりをして嘘つき、臆病者とディンクを詰ります。しかしディンクは殺されることが怖かったのではなく、殺すことが怖かったのだと真意を明かしました。そして、どこか探していない場所が必ずあるはずだとアドバイスします。
少し考えたウィリーは、墓地に向かって駆け出しました。スキップは墓場の物置にいました。スキップが酒瓶を壊して台無しにしたため、現れた売人達は激怒しスコップを振り下ろします。殴られ力なく倒れたスキップのところにウィリーが駆けつけました。遅れてやって来たディンクが売人を追い払い、急いで動物病院に運びます。
マイドッグスキップの結末:たくさんの感謝
スキップは治療を受けましたが危険な状態でした。ウィリーは涙を流しながら、友人が出来たことも、フットボールが出来たことも、リバースと話せたことも、ディンクの本当の気持ちを知ることが出来たのも、全てスキップのおかげだと訴えます。だから死なないでと一晩中スキップに付き添ったウィリー。翌朝、スキップは目を覚まし元気にウィリーの顔を舐めました。
数年後、ウィリーはイギリスのオックスフォードに留学することになります。バスに乗って旅立つウィリーの姿を、スキップはずっと見つめていました。そしてある日、ジャックからスキップが死亡したと連絡が入ります。ウィリーが「スキップは僕の心の中で眠っている」と思い出を振り返り、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「マイ・ドッグ・スキップ」のあらすじと結末でした。
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