アデライン、100年目の恋の紹介:2015年アメリカ映画。事故がきっかけで29歳のまま不老となった女性アデラインが、100年の時を経て真実の愛を見いだすまでを描いたファンタジック・ラブストーリー。
監督 :リー・トランド・クリーガー 出演:ブレイク・ライヴリー(アデライン・ボウマン)、ミキール・ハースマン(エリス・ジョーンズ)、キャシー・ベイカー(キャシー・ジョーンズ)、ハリソン・フォード(ウィリアム・ジョーンズ)、エレン・バースティン(フレミング)ほか
映画「アデライン、100年目の恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アデライン、100年目の恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アデライン、100年目の恋の予告編 動画
映画「アデライン、100年目の恋」解説
この解説記事には映画「アデライン、100年目の恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アデライン、100年目の恋のネタバレあらすじ:起
2014年、サンフランシスコの市立資料館に勤める”ジェニー”は、古いニュースフィルムを見ながら自分の過去に思いを馳せていた。
彼女の本当の名前はアデライン(ブレイク・ライヴリー)、1908年に生まれた。21歳の時に建築技師クレイトンと運命的な出会いをして結婚、その3年後には娘フレミングも生まれ、幸せな家庭生活を送っていたが、彼女が29歳の時、夫クレイトンは現場の事故で他界してしまう。
その10か月後、両親と娘の待つ別荘へと雪の中車を走らせていたアデラインは、悪天候にハンドルを取られ、車ごと川へ転落する。冷たい水の中で心肺停止状態に陥ったものの、その時落雷が直撃して蘇生すると同時に、彼女の体は29歳のまま年を取らなくなった。
やがて年齢と容貌の不自然さは人の目につくようになり、FBIに拘束されそうになった彼女は政府に知られ標本にされることを恐れて、娘と離れて容貌も名前も変えて10年ごとに居場所を転々とするようになる。
そろそろサンフランシスコを離れる時期になり、”スーザン”という名前を用意してオレゴンへ引越す準備を始めていた彼女は、その年の大晦日の夜、盲目の友人に誘われて行ったパーティーで、エリス(ミキール・ハースマン)という男性に出会う。彼は熱心にアプローチしてくるが、好ましく思いながらも人との深い関係を築くことができない彼女は、軽くあしらってその場を去る。
アデライン、100年目の恋のネタバレあらすじ:承
娘フレミング(エレン・バースティン)の近くに引越すつもりでいたアデラインは、ゆくゆくは同居したいと思っていたフレミングが既に80歳を過ぎ、高齢者住宅への転居を考えていると聞いて気落ちする。そんな中、エリスが希少本の寄贈を口実に、彼女の職場にやってくる。大学で数学を専攻していたエリスは気象解析のアルゴリズムを開発、その後友人と設立した会社を売却したことで財をなしていた。
そして彼女の勤める資料館や歴史に関する協会の理事になり、歴史保存のために尽力していたのだった。彼の強引な誘いに抗えず会っているうちに、アデラインもその人となりに惹かれていき、ディナーに誘われて訪れたエリスの部屋で2人は一夜を共にする。
ひと時の幸せに浸ったアデラインだったが、病の愛犬を安楽死させたことで、これまで愛した人たちが次々と先に逝ってしまう悲しみに引き戻された彼女は、エリスを遠ざける。
引越を手伝いに来たフレミングに、アデラインは嘘をつき続けることに疲れたとエリスのことを打ち明ける。そしてかつて追って来た者たちはもういないのだから逃げなくてもいい、自分のためにも愛する人を得てほしいと心配し励ます娘に後押しされて、彼女はエリスを訪ねて謝罪する。
かつて自分が建てたドライブインシアターにエリスを案内し、そこに施したプラネタリウムを披露したアデラインは、彼の愛を受け入れる決心をする。そして翌週、エリスの両親の結婚40周年を祝うため、彼の実家を2人で訪れた彼女は迎えに出た彼の父親ウィリアム(ハリソン・フォード)から”アデライン”と呼ばれて凍りつく。
アデライン、100年目の恋のネタバレあらすじ:転
不思議そうに2人を見る家族の前で、古い友人”アデライン”に生き写しだとウィリアムに言われた彼女は、アデラインは母で自分は”ジェニー”だと告げる。
ウィリアムは60年代にアデラインが愛した相手で、その夜2人は互いに過ごした日々を思いだしていた。ロンドンで出会った時ウィリアムは26歳で医大の2年生だったが、進路に迷っていた彼はアデラインのアドバイスで天文学の道に進んだ。
後に天文学者となったウィリアムは珍しい彗星を発見するという偉業を果たし、その星に彼女の愛称である”デラ”と名付けていた。
夜、一人散歩に出たアデラインは、そこに居合わせたウィリアムに彗星に”デラ”と名付けた理由を聞く。彼はその彗星は1981年の冬に最も地球に近づくと計算したがはずれ、その年プロポーズしようと婚約指輪を用意していたがアデラインも現れなかった、どちらもニアミスだったからだと告げる。そんな彼にアデラインは「母も愛していた」としか言えなかった。
しかし、ウィリアムは彼女の手にかつて2人で山歩きをしていて怪我をし、自分が処置した傷と同じ傷跡があるのを見て、ジェニーがアデライン本人であることを確信する。
その事実を突きつけられたアデラインは、ウィリアムに自分の身に起こったことを打ち明け、政府に見つかれば人体実験に使われるため逃げ続けることを余儀なくされ、そのためにウィリアムの元を去ったと話す。
それを聞いたウィリアムは、エリスのためにも今度は逃げないでほしい、失われた人生を取り戻せと告げられるが、それは無理だと悟ったアデラインはエリスを残して去って行く。
アデライン、100年目の恋の結末
エリスからの連絡にも応じないまま、雨の中、夜の道を車を走らせていたアデラインは、これまでの逃げ続けてきた日々を思い返していた。そしてエリスの顔を思い浮かべた彼女は決意して車を止め、フレミングにもう逃げないと電話で告げると、エリスの元へ戻るため車をUターンさせる。
しかし、そこへ1台の車が衝突。そのまま去って行き彼女は横転した車から投げ出され意識を失う。
奇しくもその場所は彼女がかつて事故にあったのと同じソノマ郡で、あの時と同じように雨が雪に変わっていた。エリスが後を追って事故現場の彼女を見つけた時には既に低体温による心肺停止状態で、エリスの蘇生処置も空しく107歳という年齢でついに死を遂げると思われた。
しかし、到着した救急隊によって施されたAEDの電流を受けた彼女は、あの時と同じように蘇生、病院に運ばれたが後に残るような損傷はなかった。
病室で目覚めたアデラインは、去った理由を自分が愛を押し付けたせいだと誤解するエリスに本当の事を告白する。知らせを受けて駆けつけたフレミングはエリスを紹介され、ジェニーの祖母だと名乗るが、そんな彼女にもアデラインはエリスに真実を告げたことを報告すると、娘は心から喜び、2人に祝福する。
そして1年後、偽ることをやめ、エリス、フレミングとともに幸せな日々を送っていたアデラインは、エリスとパーティーに出掛けようと身支度をしていた時、鏡に映る自分の中に白髪を見つける。
AEDの処置で電流が心臓に流れたことがきっかけで、彼女は自然な老化を取り戻したのだった。同じく、彗星”デラ”も半世紀遅れでウィリアムの予想通りの輝きと壮大さで戻ってきた。
以上、映画「アデライン、100年目の恋」のあらすじと結末でした。
アデライン、100年目の恋のレビュー・感想
歳をとらないまま若いときの自分の顔と体で一生生きて生きたいと女の人は一回くらい想像したことがあると思います。この映画はそんな希望を形にした映画ではないかと思います。でも、もちろん得るものがあればそれに諦めなきゃいけないものもついてくることを話しているかも知れません。永遠の若さを手に入れたけれでも、誰にでも話せないで自分ひとりでその秘密を守りながら寂しい人生を生きていかなければならない。でも、女の人が一番美しくなれるときは自分が愛する人に愛されるときではないかと思いました。もし自分に誰にも理解されないことが起きたとしても、自分がもう若いときとは違ってしわくちゃの顔になったとしても自分の事を愛してくれる人のそばにいられること。それが本当の幸せではないかと思いました。
「アデライン、100年目の恋」感想・レビュー
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I loved it so bad! Blake Lively was stunning and her way to speak and act was incredible. I was fascinated by her. I felt that aging was kind of sad but at the same time, it is wonderful and meaningful to spend time with loved one aging together in our lives.
私はそれがとても好きでした!ブレイク・ライヴリーは素晴らしく、彼女の話し方や行動は信じられないほど素晴らしかった。私は彼女に魅了されました。年を重ねるということは、悲しいことでもありますが、同時に、年を重ねる大切な人と一緒に過ごせる時間は、とても素敵で有意義なことだと感じました。
ブレイク・ライヴリーがとにかく美しすぎる。色っぽくて素敵でした。様々なアクシデントから歳を取らなくなった彼女が、どういう結末を迎えるか気になっていましたが、ラストの「老い」を感じさせる終わり方がとても印象的で素敵でした。