静かなる恐怖の紹介:2015年オランダ映画。20年前に起きた親友の失踪事件を追う女性が、当時の同級生の男性と関係を持ったことから、記憶の底に封印された真実が浮かび上がる。しかしその真実は再び沈められ、永遠の闇に葬られる。
監督:メノ・メイエス 出演:テクラ・ロイテン(サビーン)、ダーン・スクールマンス(オラフ)、Marie-Mae van Zuilen(若い頃のサビーン)、Daantje Idelenburg(イザベル)、ミーロン・ウォウツ(若い頃のオラフ)、ほか
映画「静かなる恐怖」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「静かなる恐怖」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
静かなる恐怖の予告編 動画
映画「静かなる恐怖」解説
この解説記事には映画「静かなる恐怖」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
静かなる恐怖のネタバレあらすじ:起・20年前の失踪事件
双極性障害による休職から6か月ぶりに復職したサビーン(テクラ・ロイテン)は、職場で高校の同窓生オラフ(ダーン・スクールマンス)に再会する。オラフに誘われデートを重ねるうちに体の関係を持つが、オラフはサビーンのPCを覗き見て、彼女が20年前に失踪した親友イザベルのことを、今も調べていることを知ると、2人の間に何があったのかと聞き、サビーンはイザベルとの日々を思い返す。
高校時代、親友だったイザベル(Daantje Idelenburg)と行動をともにしていたサビーン(Marie-Mae van Zuilen)。真面目なサビーンは同級生のバート(Tobias Kersloot)に想いを寄せていたが、ただ遠くから見ているだけ。派手で奔放なイザベルにはセックスフレンドがいるようだった。しかしある時から急にイザベルは別のグループに入ってサビーンを避けるようになり、サビーンはイザベルのグループからイジメを受け始める。そんなある日、イザベルは家を出たまま帰らず、行方知れずとなった。
静かなる恐怖のネタバレあらすじ:承・目撃者の証言
サビーンは上司から勤務態度のことで注意を受け、その際、彼女が休職中に面接したオラフから「サビーンは社員か」と聞かれたことを告げられ、不審に思ったサビーンはオラフを避けるようになる。サビーンはイザベルの母親から、彼女は誰かに会いに浜辺に行ったことを聞き、学校の清掃員ブロースマンがいつも車で後をつけていたことを思い出す。サビーンはブロースマンを訪ね、イザベルの後を追っていたのはオラフと自分だったことを告げられ、動揺する。
そして高校の同窓会に出席したサビーンはバートに再会するが、その場にオラフが現れ、2人の関係を暴露される。その上、イザベルのセックスフレンドは自分で、彼女がサビーンをイカレていると言っていた、と言い放つ。
静かなる恐怖のネタバレあらすじ:転・解かれた封印
その後もサビーンに付きまとうオラフは、イザベルと浜辺で会っていたのは自分で、サビーンもそれを見ていたことを知っている、なのに何も言わなかったのはなぜだ、と問われ、封印されていた記憶が蘇る。
浜辺でイザベルに別れを切り出されたオラフは、怒りに任せてイザベルの首を絞めるが、途中でイザベルはてんかん発作を起こしたため、オラフはそのままその場を立ち去る。一部始終を隠れてみていたサビーンがイザベルの側へ行くと、発作は既に治まっていたが、サビーンの心配をよそにイザベルはサビーンをつまらない存在だと言い、オラフと別れたのはバートをモノにするためだと言い放つ。それを聞いたサビーンはイザベルを海に沈めた。
静かなる恐怖の結末:再び沈められた真実
記憶が蘇ったサビーンは、セラピストを呼び出して殺人を自供すると言うが、セラピストは、駅のカメラでイザベルの姿が確認されているし、遺体もあがっていないことから彼女は死んではおらず、サビーンも殺していないのだと言い諭す。サビーンもその言葉に納得し、再び静かな日常が戻る。
しかし駅のカメラに写っていたのはイザベルの帽子をかぶり、自殺を図るために駅にきたサビーンの姿であり、イザベルの遺体は海の底にオブジェと共に沈められたままだった。
以上、映画「静かなる恐怖」のあらすじと結末でした。
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