5シリングの真実の紹介:1999年アメリカ映画。実際の事件を基に描かれた戯曲を原作とする作品。名家の末息子ロニーが英国海軍士官学校オズボーン校で無実の罪を着せられ、退学処分を受けた事から、有能な弁護士モートン卿に弁護を依頼。裁判を起こした事で家計は苦しくなり、世間からも批判され、家族は犠牲を生みながらロニーを守る様子を描いた作品です。1948年「ウィンスロー少年」のリメイク作品。
監督:デヴィッド・マメット 出演:ガイ・エドワーズ(ロニー)、レベッカ・ピジョン(キャサリン)、マシュー・ピジョン(ディッキー)、ジェンマ・ジョーンズ(グレース)、ナイジェル・ホーソーン(アーサー・ウィンズロー)、ジェレミー・ノーサム(ロバート・モートン弁護士)、サラ・フリンド(バイオレット)、コリン・スティントン(デズモンド弁護士)、エイデン・ギレット(ジョン)、ほか
映画「5シリングの真実」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「5シリングの真実」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
5シリングの真実の予告編 動画
映画「5シリングの真実」解説
この解説記事には映画「5シリングの真実」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
5シリングの真実のネタバレあらすじ:起
1912年ロンドン。ウィンズロー家では長女キャサリン(レベッカ・ピジョン)の婚約者ジョン(エイデン・ギレット)を迎え入れ、幸せな雰囲気に包まれていた。
14歳の少年ロニー(ガイ・エドワーズ)は“英国海軍士官学校オズボーン校”からの手紙の封を切ります。その手紙は父親アーサー(ナイジェル・ホーソーン)宛ての物で、内容はロニーの退校処分に関する物でした。
顧問弁護士デズモンド(コリン・スティントン)が自宅にやって来ます。父アーサーが皆で昼食前の乾杯をと思っていたとき、アーサーはロニーが戻ってきている事を知り、母親グレース(ジェンマ・ジョーンズ)から手紙を手にします。その内容は、5シリングの郵便為替が盗まれて現金化され、犯人がロニーであり、そのことによって退学になったという内容でした。父アーサーはロニーに「盗んだのか?」と確認し「盗んでいません」とロニーが言うと、ロニーに部屋に戻るように言います。
5シリングの真実のネタバレあらすじ:承
父アーサーは訴えを起こしますが、海軍本部も独自の調査を行った結果、再度有罪を言い渡され、記者を呼び、記事を書いてもらうことにします。同時にモートン卿(ジェレミー・ノーサム)にロニーの弁護士を依頼します。モートン卿を尋ねた一家に、モートン卿は当日のロニーの行動について尋ねます。ロニーはエアガンを購入の為、積立金を下ろそうと庶務を尋ね、15シリング6ペンスを引き出して、食事をとり、ロッカーにお金をしまって、郵便局への外出許可をもらい、ロッカーからお金を出して郵便局へ行き、為替を買ったと言います。
学校に戻ると親友エリオットがロッカーの郵便為替を盗まれたと騒いでいたというのです。その後ロニーは、郵便局の人と共に指揮官から話を聞かれ、郵便局の女性は「15シリング6ペンスを買った少年が5シリングの現金化も」と言い、ロニーは「署名を比べるためエリオットと書かされました」とモートン卿に話します。
モートン卿はロニーに、署名の筆跡鑑定で一致したことを伝えると、ロニーは親友であるエリオットがいつも署名の練習をしていて、自分も又エリオットの署名に似せて署名した事があると話します。鑑定士は名高い人で、間違いは無いとロニーは言われ、モートン卿の追い詰めるような言い方にロニーはうろたえ、家族の元へ駆け寄ります。モートン卿を尋ねたのは無駄だったのかと思ったその時、モートン卿は同行したエズモンドに「資料を揃えてくれ」「この子は無実だ」と言って出かけます。
5シリングの真実のネタバレあらすじ:転
裁判のため家計は苦しくなり、母グレースは「黙っていれば騒ぎにはならなかった。結局あの子は泥棒扱いよ」と父アーサーを責めます。「何故続けるの」と聞くグレースに対しアーサー「正義の為だ」と言います。
モートン卿が自宅を訪ねてきます。そこに手紙が届き、父アーサーは急にモートン卿に「申し訳ない、この件は終わりです」と言うと席を立ちます。ジョンの父親から送られてきたその手紙をキャサリンがモートン卿に読んで聞かせます。『未練がましい訴えをアーサーがやめない限り、あらゆる手段で結婚を妨害する』
モートン卿側は票も得られず一度は席を立ちましたが“最も弱きものを尊重せよ”と反論した事から風の流れは変わり、世間の目も変わってきたのです。裁判の傍聴に行っていたキャサリンは裁判の様子を家族に話します。今日は郵便局員の証言を聞くも、郵便局員の女性の話は矛盾が多かったと言います。そしてケイトと入れ替わり、母グレースが傍聴に行きました。
5シリングの真実の結末
傍聴に行っていた家政婦のバイオレットが、裁判が終ったことを告げます「ハッピーエンドでしたね。奥様に頼まれたたまねぎを買って帰るのを忘れました」。キャサリンは「大丈夫帰りに買ってくるはずよ」。
訪ねてきたモートン卿が判決文を読み上げます。
“盗んでおらず現金化もしていない、したがって彼を無実とする”
モートン卿はキャサリンからウイスキーを1杯もらい、裏口から静かに帰って行きました。
以上、映画「5シリングの真実」のあらすじと結末でした。
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