怨廻の紹介:2005年日本映画。ニートでひきこもりになったアキコとサトシは、サトシの運営する動画チャット『ドラの部屋』を通じて知り合いになりました。ある日、杉並区で起こったガス拡散事件で、一人部屋で助けを待つサトシを、ビデオチャットを使って助けようとしたアキコでしたが・・・という内容のジャパニーズホラー映画です。題名やパッケージにある怨廻らしきものは出てきません。
監督:福居ショウジン 出演者:溝手真喜子(木魂アキコ)、伊藤主税(及川タケシ)、福山知沙(田島サトミ)、河端保成(管理人)ほか
映画「怨廻」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「怨廻」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「怨廻」解説
この解説記事には映画「怨廻」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
怨廻のネタバレあらすじ:起
大学を休学中のアキコは引きこもりにになり、一日中パソコンと向かいあう毎日でした。ニートの集まるサイトを検索していたアキコは「ドラの部屋」という、小鉢に苗を植えたライブ配信をする動画チャットのサイトを見つけました。苗を植えて4日目という動画を見てメッセージを入力しました。
翌朝、再びサイトを見ると停止中になっていました。一方ドラの部屋の管理人のタケシは二浪して入学した大学を1年で辞め、完全ニートの引きこもり生活を続けていました。遅い目覚めで、朝食をとってテレビをつけると映りませんでした。そしてネットの携帯もダメでした。ラジオを取り出し、電波を探していると一瞬だけ電波を拾いました。
杉並区でガスが拡散され、死者が出ているという事件で、杉並区の住人は、窓の隙間などにガムテープで目張りをし、外には出ないようにと警告されました。杉並区に住むタケシは万一の為に浴槽に水をはり、窓の隙間をガムテープを貼りました。
怨廻のネタバレあらすじ:承
アキコの部屋に友人のサトミがやってきました。サトミはアキコの引きこもりをなんとかしようとしていました。するとアキコは電気を消して怖い話を始めました。ますます暗くなるアキコにサトミはあきれていました。冷蔵庫に食べ物がほとんどないサトシは再び拾ったラジオの電波から、いまだに警戒中だとの情報を得ました。窓の外を見ると人が歩いていました。外に出られると思ったサトシでしたが、通行人はその場に倒れました。
一方アキコがネットを見ていると杉並区の事故の情報が流れていました。振り撒かれたガスの成分を調査中で、テロの可能性もあるということでした。サトシはラーメンとご飯を食べていましたが、幻覚が見え始めていました。そしてサトシは自分の状態をビデオに撮影し始めました。そのころアキコはドラの部屋が復帰しているのを見つけ『もしや杉並区では?』というメッセージを送りました。
怨廻のネタバレあらすじ:転
タケシも携帯電話が鳴り、ネットにつながることを確認しました。そしてアキコからのメッセージを見て入力するも送信できず、ボードにメッセージを書き、やり取りを始めました。アキコはサトシが杉並区で助けを待っていることを知り、ビデオチャットに切り替えました。何度かやり取りをしていると、サトシがドアを叩いていると言って穴から覗くと誰もいませんでした。怖がるサトシが映し出され、アキコとサトミは慌てました。
家にテレビが無いため、サトミが彼氏に情報を聞くと、ガスではなく、水道水に幻覚成分の薬品が含まれていたと言いました。カメラの向こうではサトシが水道水をがぶ飲みしていました。アキコとサトミは水を飲んだらダメと叫び続けますが、サトシには聞こえませんでした。そしてサトシの他に、もう一人カメラに映りました。その後、回線が切断され、サトシと繋がらなくなりました。サトシを助けに行こうと言うアキコに対し、サトミは嫌だと言って怒って帰りました。
怨廻の結末
翌朝、アキコがドラの部屋のサイトを探すと無くなっていました。サトミから電話がかかってきました。サトミは死亡者の名前を聞くと及川サトシという名前が無かったので、サトシの部屋に行ってみようと言い出しました。
サトシの部屋を誰かが叩いていました。サトシはもう嫌だと言って押し入れに隠れました。扉が開いて入ってきたのは管理人とアキコ、サトミでした。管理人によるとサトシは三カ月前に練炭自殺をして死んだと言いました。窓はガムテープで目張りされ、流しには、食べかけのラーメンとご飯が腐っていました。そしてWEBカメラの前のボードには『苗を植えて4日目』と書かれていました。
昨日の出来事は何だったんだと二人は訳が分からなくなりました。アキコは押し入れを開けました。何もなかったので、こっそりビデオを持ち帰りました。自宅で再生すると、サトシが練炭自殺している様子が映っていました。アキコは見終わった後、私が見たから安心してと言うと、背後にサトシの霊が立っていました。
以上、映画「怨廻」のあらすじと結末でした。
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