クレーマー case1の紹介:2008年日本映画。客のクレーム対応を得意とする、お客様相談室の継村が、ナイトウという男のクレーム対応に応じてから、執拗なナイトウからの電話に、ノイローゼになり人間として崩壊していく様を描いたスリラーです。
監督:金子大志 出演者:柏原収史(継村尚人)、平田弥里(安食奈穂)、しほの涼(継村マイ)、長澤奈央(浅見梨乃)、三浦アキフミ(大竹裕也)真夏竜(刑事)、大門正明(社長)ほか
映画「クレーマー case1」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クレーマー case1」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クレーマー case1の予告編 動画
映画「クレーマー case1」解説
この解説記事には映画「クレーマー case1」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クレーマーcase1のネタバレあらすじ:起
山辺製菓の継村尚人はお客様相談室の所属長で、部下には恋人の安食奈穂、浅見梨乃、そして営業から転任した大竹裕也がいました。
ある日、無言電話が連続して掛かり、継村が対応していました。何度目かの電話で安食が出るものの、何も言わず継村に代わると、やっと喋りはじめました。内容は山辺製菓の新製品のミネラルAという飲料水にウジ虫が入っているというものでした。継村は商品を送ってもらうよう頼み、名前と電話番号を聞くと【ナイトウ】とだけ答えて電話を切りました。
自宅に帰った継村には、一緒に暮らす女子高生の妹マイがいました。両親を7年前に亡くした二人でしたが、マイは継村にはいつも反抗的な態度を取っていました。すると自宅の電話にナイトウから電話が入りました。ナイトウは「何処に商品を送っていいのかわからない」と言い、継村が「ペットボトルのラベルを見てください」と言うと、電話を切りました。翌日、送られてきた封を切っていないミネラルAには大量のウジ虫が混入されていました。
クレーマーcase1のネタバレあらすじ:承
明らかに嫌がらせかクレーマーだと感じた継村は、社長に相談しました。社長は「金は出さず、うまく終わらせてくれ」と頼みました。社長は別の商品の混入物クレームを表ざたにしたくない事から、「警察には言うな」と、クギをさしました。
会社の前にある喫茶店で安食に会った継村は、安食からネクタイのプレゼントをもらいました。そして自宅に戻るとドアノブにカミソリが仕掛けられていて、継村は手を切りました。その時、携帯に非通知でナイトウから電話がかかって来ました。怒った継村はついケンカ口調でナイトウをまくしたてました。
翌朝、会社に出社するとミネラルAが回収されていました。危険毒物が検出されたと品質管理から報告されました。成分は継村が自宅で趣味で使っている接着剤に使われているものでした。するとナイトウから電話があり、ネクタイの話をされました。継村はナイトウが喫茶店から見張っているのではないかと思い、喫茶店に駆け込みました。
クレーマーcase1のネタバレあらすじ:転
会話中、トントンという音が聞こえるのを思い出した継村は、カウンターに座る男が、靴でトントンと鳴らしているのを見ました。そして詰め寄って問いただすと逆に殴られました。その後、ナイトウから電話がかかり、継村は「金を渡すからやめてくれ」と頼みました。しかしナイトウは「別の方法で償ってもらう」と言って電話を切りました。
会社の倉庫で安食が何者かに襲われました。一方、毒物混入で回収したミネラルAがなくなっていました。その時、公園で子供たちがミネラルAを飲んでいるとの情報が入り、継村は向かいました。着ぐるみを来た男が子供たちに配っていました。男に詰め寄って、ミネラルAを捨てていると、警官がやって来て連行されました。
刑事が社長に連絡すると、噂を広めたくない社長は「営業の一環である」と説明しました。継村は社長に呼ばれ、「会社を守るためだ」と言われ、「謹慎処分という事にするから、しばらく旅行に行ってくれ」と頼まれました。頭の回線が切れたようになった継村は、事務所で大竹に「お前がナイトウだろう」など、部下たちに言いがかりをつけました。
クレーマーcase1の結末
安食の持っていたぬいぐるみが女の子を介して継村に渡されました。そしてナイトウから電話がかかり、そろそろ会いに行くと言いました。
自宅では妹のマイが襲われました。そうとは知らず自宅にいた継村に、刑事が訪ねてきました。安食の失踪を疑っていました。帰ると言った刑事が気になり2階に上がると、そこには腐敗した安食の死体と、殺されたばかりのマイの死体がありました。そして刑事も刺されて倒れました。ナイトウは自宅に潜んでいました。
会社では、ナイトウに電話で暴言を吐く継村の通話記録が再生されていましたが、それは継村の一人芝居でした。継村は途中からノイローゼになり、錯乱と妄想が入り乱れていました。そして継村は自宅からミネラルAのクレームを会社に電話していました。その時、継村は背後からナイフで刺殺されました。喫茶店ではヒッピースタイルをした若者が、靴をトントン鳴らしていました。ナイトウは継村が喫茶店に乗り込んだ時に、パソコンを眺めていた男でした。
以上、映画「クレーマー case1」のあらすじと結末でした。
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